はじめての免許更新っていつ？もしうっかり期限が切れてしまったらどうなる！？

免許取得後は、そのまま何もせずに延々と所持しつづけるだけで良いというわけではありません。クルマの免許と同様に更新を行わなければならず、更新を怠ってしまうと頑張って取得した免許が失効といったこともあります。

■免許更新のタイミングとは

　バイクの免許はクルマの免許と同様で、3年か5年のどちらかのタイミングで更新が必要となり、クルマの免許を所持している場合は、本来の免許に併記といった形で追加されます。それぞれの免許があるわけではないため、1枚の免許証で統一されることになります。また、免許証の色は人によって違いがあり、はじめて免許取得した人はグリーン、更新してから5年以上継続して無事故無違反の人はゴールド、それ以外の人はブルーとなります。

　はじめての免許更新のタイミングは、免許を取得してから3年といった認識を持っている人も多いようですが、実は免許取得日ではなく誕生日を何回迎えたかがポイントとなります。

　たとえば、Aさんは2020年の12月1日に20歳の誕生日を迎えるとします。20歳の誕生日を過ぎてから免許を取得した場合、3回目の誕生日を迎えた23歳の前後1か月が免許更新の期間となるため、免許の有効期限は3年となります。しかし、誕生日を迎える前の2020年11月1日に免許取得してしまうと、その時点から3回目の誕生日をカウントした2022年12月1日前後の1か月が免許更新の期間となります。そのため、本来は3年と思っていた有効期限が実際は2年2か月と、かなり損をした感じになってしまうケースもあるようです。

　免許の更新は管轄の免許センターや警察署で行うことができ、免許センターは即日交付が可能ですが、多くの警察署の場合は2度足を運ぶ必要があります。免許を更新するにあたり、「運転免許証」「運転免許更新の通知ハガキ」「印鑑」「更新手数料」が必要で、当日の手続きの流れは次の通りです。

　まずは、申請用紙に必要事項を記載して窓口に提出します。書類が受理されると更新手数料分の収入印紙を購入し申請用紙に貼り付けます。次に視力の適性検査を行います。基準は両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上なければいけません。適性検査をクリアした後、証明写真の撮影をします。はじめての免許取得者が受ける「初回更新者講習」を2時間ほど受講したのち、新しい免許証が交付される流れとなります。

■もし更新期限を過ぎてしまったら...

　免許更新は最短で即日交付ができますが、何らかの理由で有効期限を過ぎてしまうと免許失効といった最悪のケースもあり得ます。有効期限が1日でも過ぎてしまうと免許の効力がなくなり、知らないまま運転していると無免許運転違反に問われることになります。

免許を失効してしまうと、バイクには乗れなくなります

　しかし、免許更新に関しては有効期限を1日でも過ぎたら完全に免許失効といったわけではなく、有効期限日から6か月以内であれば「特定失効」といった扱いになります。特定失効は仮免許試験と本免許試験の学科と技能試験が免除になるため、適性検査と講習のみで再交付が可能です。特定失効の多くは、ついうっかり更新手続きを忘れてしまった、仕事が忙しすぎて更新できなかったといった場合が多く、悪意のない失効の救済措置といったイメージでしょうか。

　その他の理由として「やむを得ない事情」といった場合が挙げられます。ケガや病気での入院生活、長期の海外出張、災害に遭われたなどで免許の更新ができなかった正当の理由が認められれば、特定失効と同様に学科や技能試験が免除されます。これが適用される期限は特定失効が切れる6か月以降から3年以内であれば再取得が可能となります。

　しかし、これらの正当な理由がないまま特定失効期限を経過してしまうと、正式に免許が失効となりさらに手続きが増えることになってしまいます。免除となるのは仮運転免許試験のみとなり、本免許試験の学科と実技試験を再度合格しなければ、免許を取得することができないのです。再交付ではなく再取得となるため、はじめて免許を取得した時と同様に勉強や練習をする必要があります。

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　免許更新のタイミングは更新の通知ハガキで知ることができますが、引っ越しでの行き違いや郵便物の確認不足によって見逃してしまうこともありえます。特定失効の期限内に気付くことができれば良いのですが、万が一免許失効となれば多くの時間を要する羽目になり、その期間はバイクを運転することもゆるされません。免許の有効期限は必ず免許証に記載されているので、誕生日が近くなるタイミングで確認しておくことが期限切れを防ぐためには大切ではないでしょうか。