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バイクで雪道を走るには何が必要?滑りやすい危険な雪道の走り方!

バイクのニュース / 2020年12月10日 9時0分

雪が降ったらバイクには乗らないのが鉄則ですが、雪道であってもバイクを使用しなければいけない職業であったり、雪道だからこそバイクでチャレンジしたいといったライダーも存在します。しかし滑りやすい雪道で走行するには、注意点をおさえ、必須となるアイテムの装着が必要です。

■雪道走行はスノーアイテムが必須!

 雪道をバイクで走行するためには、まず転倒を覚悟しておかなければいけません。ハンドルやブレーキ操作はおろか、軽い車体のバイクは簡単にバランスを崩してしまいます。乾いた路面のように走ることもできず、雪道が初体験の場合は発進すら難しいかもしれません。趣味や遊びの一環として走行する場合は、雪道走行の難しさを楽しむのもあるかもしれませんが、通勤や通学、郵便や新聞配達でどうしてもバイクが必要な人にとっては命がけの走行とも言えます。

 そこで、雪道を走行するためにはバイクを冬仕様にしておくことが必要です。雪道を走るためにはタイヤの装備が重要となり「スノータイヤ」「スパイクタイヤ」「タイヤチェーン」の3つを使い分けることがポイントとなります。それぞれのアイテムにはメリットデメリットがあり、間違ったシーンで使用すると逆効果となることもあるので注意が必要です。

 雪が本格的に積もるわけではないけど、雪が降っては溶けての繰り返しで路面が頻繁にあらわれるようなシーンでは「スノータイヤ」がおすすめです。ちょっとした降雪でもノーマルタイヤのようにタイヤの空回りがしにくく、圧雪でも速度を落としていれば十分にグリップしてくれます。また、雪が解けた路面ではノーマルタイヤに近い乗り心地となるため、雪が降らない日が続いてもスノータイヤのまま走行することができます。デメリットとしては、自分でタイヤを履き替えるのが難しかったり、乾いた路面で使用し続けると消耗が激しく寿命が短くなる場合があります。また、凍結した路面ではまったく効果を発揮しないこともあり、路面凍結の多い地域では不向きと言えます。

 また、地域の条例によっては異なりますが、125cc以下のバイクは冬の期間、「スパイクタイヤ」の使用が認められています。「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」によってクルマでの使用は禁止となりましたが、スパイクタイヤの性能はスノータイヤ以上の効果を発揮します。雪道はもちろんアイスバーンでも確実に路面をとらえるため、タイヤの空回りや横滑りを最小限に抑えることが可能となります。しかし、アスファルトが見えるような道路ではスパイクと路面が擦れ合い、火花を散らしながら走行することもあるため、降雪が少ない地域では使用はできないようです。

 さらに「タイヤチェーン」は、既存のタイヤに装着するだけの手軽なアイテムとなりますが、雪道では想像以上の効果を発揮します。雪国で職業上バイクを使用する場合にはタイヤチェーンを使用することが多く、ジャラジャラと音を鳴らしながら走行している光景をよく見かけます。タイヤ2本の内駆動しているのは後輪のみとなるため、通常は後輪に装着します。デメリットとしては、摩耗でチェーンが切れてしまうとフェンダーやアームなどに当たり、バイクにキズが付いたりどこかに絡んでしまい走行不能となるケースもあるようです。

■雪道の走り方に必要なテクニックとは?

 雪道は4本のタイヤがあるクルマですらスリップすることが多く、2本のタイヤしかないバイクはなおさら注意して走らなければいけません。タイヤにどのスノーアイテムを装着していても共通となるのは「急ブレーキ」「急加速」「急ハンドル」などの、急が付く操作をしないことが大前提となります。

 ブレーキに関してはエンジンブレーキが基本で、タイヤブレーキは前後のうち後輪のみにブレーキを駆けるのがポイントです。前輪にブレーキをかけてしまうとロックがかかり、即転倒に繋がる恐れも出てきます。前輪は舵取りのような役割と割り切って使用するとよいでしょう。しかし、シャーベット状や轍のある雪道ではハンドルが取られやすい状況にあります。そんな場合は交互に両足を地面に接地させながら走行する方法も有効となります。バランスを取る意味もありますが、タイヤが横滑りした反対側に足が接地することで体制を立て直すことができるからです。

走行前に調べられる雪道の状況は、事前にチェックしておきましょう

 また、どのルートを走行するかも重要で、除雪がされているか、交通量は多いか、道幅は狭くなっていないかなど、バイクが雪道でゆっくり走行しても周りに支障がでないことを想定することもポイントとなります。アイスバーンで滑りそうなときはタイヤの空気圧を低めに設定し、接地面積を多くすることでグリップ力を上げるといった裏技的な方法を取ることもあります。ただし、空気圧が低いまま走行を続けるとタイヤにダメージが加わり続けるため、一時的な対策方法となります。

※ ※ ※

 雪道ではバイクを乗らないことが一番安全で「乗らないこと」が基本と言えます。どんなに良いスノータイヤやチェーンを装着していても、雪道でのスリップは予測が難しく経験を積んだライダーでさえ転倒することがあります。スピードが出ていない分、転倒時の怪我のリスクは少ないかもしれませんが、自分のバイクが滑るということは同じ道路を走っている他の車両も滑る状況にあるということです。しかしそれでも雪道を走行しなければならない場合は、しっかりとした対策が必要です。自分が気を付けていても周りの事故に巻き込まれる可能性もあるということを忘れずに走行しましょう。

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