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あると便利? バイクのハザードランプの役割と必要性とは!

バイクのニュース / 2020年12月23日 9時0分

日本にはサンキューハザードといった日本人らしいマナーがあるのをご存じでしょうか? 交通ルールにはない行為ですが、やるとやらないでは大違いのようです。バイクにはハザード機能がない車種も多いようですが、後付けは可能なのでしょうか。

■ハザードランプの役割とは?

 クルマの装着義務となっているハザードランプは、正しくは非常点滅表示灯と呼ばれ非常時に自分の存在を周囲に知らせる目的があります。エンジントラブルや事故で路肩に停車する際にハザードランプを付けておくことで、遠くからでも何かあったことを伝えやすい合図と言えます。

 また、交通ルールには記載されていませんが、日本人の多くが行っている習慣として「サンキューハザード」といった行為を頻繁に目にすることがあります。サンキューハザードは、道をゆずってくれた時など感謝の合図としてハザードを2回ほど点滅させる行為で、お互いの顔が見えない場合などで便利なアクションとなります。さらに、渋滞最後尾の車両がハザードランプを点滅させることで、後続車に停車していることを伝え追突事故の危険性を回避する目的としても使用されることがあります。

 このように、本来の目的以外にもさまざまな使い方ができるハザードランプですが、実はバイクの場合は装着義務がなく、大型バイク以外の多くのバイクが未装着となっているのです。バイクはクルマとは違って運転手の姿が直接確認できるため、手でアクションを伝えることが可能であることや、路肩停車でハザードランプ点滅が必要な高速道路などの使用が理由と考えられます。

 しかしバイクにもハザードランプの装着は可能です。本来ハザード機能が付いていないバイクに後付けできる「ハザードランプ専用キット」といったアイテムを装着することで、原付や普通二輪にも簡単にハザードランプを手に入れることができます。

■後付けハザード専用キットで安全に!

 バイクの後付けハザードランプは新規にランプを増設するのではなく、既存のウインカーにちょっとした回路を組み込んで両方同時に点滅させるといった方法となります。

ハザードランプが装備されているバイク以外は、後付けキットで増設することも可能です

 まずは、シートやカバーなどを取り外し作業がしやすい環境を作ります。次に純正のウインカーリレーを取り外し、ハザード機能に対応したリレーに交換します。配線図を見ながらウインカー配線を割り込ませます。電気配線と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、多くの車種はギボシを抜いて専用キットの配線につなげるだけの簡単な作業となっているようです。あとは、ハンドルの邪魔にならない位置にハザードスイッチを固定するだけで完了となります。配線の取り回しをする際は、配線がたるまないように各所で車体に固定することがポイントで、マフラーやチェーン付近は避けて取り回しましょう。

 バイクのカスタムに慣れていない人でも半日もあればあっという間に装着ができるアイテムで、専用キットの価格も2000円~5000円程で手に入れることができるようです。ただし、車種によっては1から配線加工をしなければいけなかったり、車体の一部にドリルで穴を開ける必要があったりする場合があるので事前の確認が必要です。

※ ※ ※

 サンキューハザードは、法律上は必要としないため、道をゆずってもらったにもかかわらず点滅させない運転手も意外に多いようです。感謝の気持ちがないわけではなく、車内からお辞儀や手を挙げて感謝を伝えている場合が多く、後続車がそのアクションを確認できていないといったケースがほとんどです。バイクであっても手を挙げた一瞬の行動が、相手に伝わっていなことも想定されます。

 なかには、せっかく道をゆずったのにサンキューハザードを出さなかったことが原因となり、あおり運転などのトラブルに発展することもあるようです。バイクには装着義務がないハザードランプですが、サンキューハザードや故障時に自分の存在を知らせるためにもすべてのバイクにハザード機能が装着されるべきではないでしょうか。

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