大人気のホンダ「CT125・ハンターカブ」 キャンプツーリングでの使い勝手はどんな感じ!?

発売前から予約が殺到し、発売後も大人気のホンダ「CT125・ハンターカブ」は、ヘビーデューティな外見で冒険心をそそり、キャンプツーリングにぴったりと言えます。実際の使い勝手はどうなのか？　確かめてきました。

■見た目も使い勝手も文句ナシ！　キャンプツーリングに最適なマシンだった

　発売前から予約が殺到し、発売後も大人気となっているのがホンダ「CT125・ハンターカブ」です。ヘビーデューティな外見は冒険心をそそり、キャンプツーリングにぴったりと言えます。実際の使い勝手はどうなのか？　確かめてきました。

ホンダ「CT125・ハンターカブ」は、キャンプツーリングに使っても実用的で最高に楽しいマシンと言える

　キャンプツーリングと言えば、やはり荷物が多くなります。CT125・ハンターカブは標準で巨大なリアキャリアを装備しているので、大きなバッグでも積載は楽に出来ます。

　筆者（野岸“ねぎ”泰之）はいつも容量55リットル程度のシートバッグと、サイドに振り分けバッグを装着しますが、キャリアが大きく、なおかつ右側にアップタイプのマフラーがあるためサイドバッグは断念し、今回はシートバッグと容量30リットル程度のバックパックという荷姿です。

巨大なリアキャリアを装備しているので大きな荷物を積むのも楽で安定している

　大きなリアキャリアは荷物が安定し、固定も悩まずに出来ます。注意したいのはセンタースタンドを掛けたときに、リアに荷重が集中するためフロントホイールがポーンと跳ね上がることです。スーパーカブに乗り慣れている人には勝手知ったるものだと思いますし、これで倒れてしまうことはまずありませんが、カブ初心者の人は気を付けたいポイントです。

　走り出しても後ろに大荷物があるので、どうしてもフロントの接地感は軽くなります。なので、荷物の無いときより少しだけ前側に荷重を掛けるように運転すると、安定感が高まります。

　乗った感じは、110ccのスーパーカブとは全く別物です。エンジンはとてもパワフル＆トルクフルで、街中はもちろん郊外の空いた道路でもクルマの流れに十分ついて行けます。山間部の峠などでも走りはとても軽快で、125ccであることや、荷物が多いことを忘れそうなくらいです。4速のロータリーチェンジなので変速のタイミングやシフト操作に最初は戸惑いますが、すぐに慣れました。

パワフル＆トルクフルなエンジンと剛性の高いフレーム、前後ディスクブレーキを装備しているので、峠道でも軽快に走ることが出来た

　前後のディスクブレーキはコントロールしやすく制動力も高いので、安心して走ることが出来ます。大荷物にもかかわらずこれだけ頼もしく走ってくれるなら、キャンプツーリングに乗って行くマシンとしてはバッチリ合格点ですね。

　キャンプ場へのアクセス路と場内は未舗装で、硬い土の上に砂利や石が顔をのぞかせるような路面でしたが、速度控えめで普通に走れてしまいます。いやむしろ、エンストもしないのでトコトコと進む分には、多少荒れた道でも走破性はかなり高いと言えます。

　シート高は800mmとスーパーカブ110より65mm高く、足つき性は見た目より良くはないのですが、いざとなれば自転車のようにシートからお尻を前にヒョイとずらせば足が接地するので、それほど心配はいらないでしょう。

いつもなら悩んでしまう薪の運搬も「CT125・ハンターカブ」ならこの通り！　とても楽に安心して運ぶことが出来た

　ハンターカブが頼もしいな、と感じる瞬間は、テントを張り終えたあとにもやって来ました。それは、薪を買いに行った時のことです。サイトと薪を売っている受付が離れている場合など、一般的なバイクなら「買ったはいいけどどうやって運ぼうかな？」と悩むところです。ところがハンターカブは巨大なキャリアを装備しているので、たくさんの薪を一気に運ぶことが出来ました。

　ヘビーデューティな雰囲気のスタイルは自然の中がよく似合い、テントや焚き火と一緒に写真を撮っても絵になります。その上、たくさん荷物を積んでも大丈夫という実用性も兼ね備えているので、キャンプツーリングの相棒として、大活躍してくれるマシンと言えるでしょう。