機能もデザインも秀逸!! オランダ生まれのe-BIKE『VanMoof(バンムーフ)』の特徴とは?
バイクのニュース / 2020年12月24日 17時0分
オランダ生まれの電動アシスト自転車『VanMoof(バンムーフ)』は、スマートなデザインに先進機能を搭載したe-BIKEです。どのような特徴があるのでしょうか?
■VanMoof(バンムーフ)の機能を探ってみましょう
センセーショナルなe-BIKEをリリースしたオランダの『VanMoof(バンムーフ)』ですが、その諸元を俯瞰してみましょう。最新モデルは「S3」と「X3」の2機種、電動アシストの機能は次の機会にご紹介するとして、それぞれのスペックを追ってみます。
デザイン的な側面では、「S3」はいわゆるダイヤモンド型フレームで、競技用自転車と同じ様な形状をしています。一方の「X3」は、文字通りメインのチューブをクロスさせた形状となっています。
VanMoof S3
VanMoof X3
フレーム形状のほか、この2台の大きな違いはホイールのサイズです。「S3」が28インチ、「X3」は24インチを採用しています。身長に応じたサイズということで、「S3」は身長170から210cmとオランダ人の大柄な体格に対応し、「X3」はホイールサイズを小さくしたことで、身長155cmから乗れるようになっています。統計では日本人女性の平均身長は158cmということなので、多くの人がバンムーフの恩恵に授かれるようになったというわけです。
■一言であらわすと「スマート」
どちらもデザインは秀逸で、変速機やチェーン、電動アシストユニットやバッテリーなどが一切露出していないのです。チェーンも覆われているので、雨風や埃にさらされることもなく、なによりパンツの裾を汚すことがありません。
チェーンは外装されていて一切露出していないので、パンツの裾がチェーン油にまみれることはない
変速機もハブに内蔵されていて、さらにオートマチック変速のため、変速レバーなどもなくハンドル周りはとてもすっきりとしています。また、日本メーカーの電動アシスト自転車に見られるバッテリー感がまったくしないのも、スマートさに寄与している点でしょう。バッテリーが取り外せないというトレードオフもありますが、アイデアで解決できるというものです。
フレームはそれぞれアルミ製の大口径チューブで、じつに堅牢です。トップチューブの両端の進行方向に対して、前端にはフロントライト、後端にはリアライトが設置されています。常時点灯や夜間のみなどの設定も可能で、ライトや反射板という突起物を設置する必要がないという点もスマート過ぎます。電源は電動アシストと同じバッテリーから共有されます。
油圧化したディスクブレーキは、ワイヤーと比べてレバーを引いた分だけリニアに制動力を発揮してくれます。ディスクブレーキの制動力は天候に左右されにくく、雨の日でも安全に止まれるでしょう。
さらにインテリジェンスな機能として、高級自転車を所有する人の共通の悩みとも言える「盗難」を鉄壁の防御で魔の手から護ります。
■まさに「スマートバイク」、自転車界のテスラ!?
「スマートバイク」と言わしめる理由としては、爽快な加速を生み出す電動アシスト機能や、速度や坂の勾配に応じてくれる内装オートマチック変速はもちろんのことですが、この盗難防止のセキュリティ機能にあるでしょう。
ロックするときはリアホイールの「スマートキックロック」を押す
リアハブ部分に搭載される「スマートキックロック」というボタンがセキュリティシステムの要になっていると言います。これを押すとバイクがロックされ、無理に動かそうとするとけたたましい音を発するというイタズラ防止機能が搭載されているのです。解除にはライダー(オーナー)の自動認証機能や、手動アンロックも可能で、盗難の心配が多い都心ではとくに重宝する機能と言えます。また、遠隔ロックダウンモードも備えています。
さらに、万が一盗難された場合には、GSMとBluetoothによる追跡機能を用いるなどして検索ができる上、盗難保証に加入すると、なんと「Bike. Hunter」という機関により、バイクの回収を代行してくれるそうです! 2週間以内に見つからなかった場合は新しいバイクをお届けしてくれるという保証制度に自信が現れています(こちらは3年契約の保証金が発生します)。
スマートフォンアプリではロック中はこのような画面となり、解錠せずに動かすと警告音が鳴る
スマートなバンムーフの機能状態をつねに完璧な状態に維持してくれるメンテナンス保証(パーツ費用、メンテナンス費用込み)などもあり、ホスピタリティの厚さには驚きを隠せません。「S3」と「X3」の価格(消費税10%込み)はいずれも25万円です。
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