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チョッパージャーナル編集長が語る 2020年カスタム&チョッパー業界の回顧録と2021年に向けての展望とは?

バイクのニュース / 2020年12月31日 11時0分

様々な業界に多大なダメージを与えた新型コロナウイルスですが、その波はカスタムバイク業界にも訪れました。ここでは2020年のカスタム&チョッパー業界についての振り返りと2021年の展望をチョッパー雑誌の編集長を務める渡辺まことさんに語ってもらいました。

■様々なショーやイベントに影響を与えたコロナウイルス

 “カスタム&チョッパー”の世界に携わっている筆者(渡辺まこと)ですが、2020年に関していえば皆様、ご存じのとおり『新型コロナウイルス』が蔓延し、その感染拡大防止に追われた1年だったと思います。昨年の今頃は誰も現在の状況を予見していなかったのではないでしょうか。

 2020年を改めて振り返ると『COVID-19』というウイルスの存在を無視することは出来ないのですが、やはり、『カスタム&チョッパー業界』に与えたネガティブな影響は甚大です。

 まずそれが顕著に表れたのがイベントやカスタムショーの中止および延期なのですが、日本では愛知県の名古屋市で開催される予定だった『ジョインツ・カスタムバイクショー』や年末恒例の『YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW』が中止。米国でも6月に開催予定だった『ボーンフリー』などが中止になっています。また、米国といえばサウスダコタ州で開催されている世界最大のモーターサイクルラリー(ミーティング)である『スタージス』でクラスターが発生し、一般のニュースにも大きく取り上げられたことも記憶に新しいところです。
 
 とはいえ、こうしたネガティブなニュースがある一方で『新型ウイルス』に対して如何なる措置をとれば良いか……という部分では各々の主催者も対策を講じています。たとえばアウトドアのイベントで、なおかつ入場口での検温や手指の消毒の実施することで今年も様々なイベントが開催されたのですが、『飛沫や接触によるウイルスの拡散』に注意を払えば、大規模なクラスターの発生を未然に防ぐことが出来る点などは分かってきたようです。

世界規模の視野で見ても盛り上がりを見せるムーンアイズ主催のYOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW。写真は2019年のものですが、このような会場の雰囲気が来年は再び訪れることを祈るばかりです

 実際、インドネシアの『カスタムフェスト』は例年のフェスティバルのような形式ではなくミュージアムでバイクを静かに展示するというスタイルに変え、継続して開催されていますし、マレーシアの『アート・オブ・スピード』も今年は会場をショピングモールに変更し、12月30日から年始の1月3日にかけて形式を変え、開催予定とのことです。カスタムショー的なイベント、その来年の展望を予想すれば、このように主催者側が様々な対策を行い、『感染拡大防止』に留意しつつ開催される気がします。また日本国内に関していえば2020年に中止となったカスタムショーが多い分、製作期間に余裕の出来たビルダーさんたちの力作が2021年のショーで多く並ぶのではないかという予感もあります。

■コロナ禍で見直されるバイクという存在

 さらに言えば『バイク業界全般』を通してみれば何もネガティブな話題ばかりではありません。現在は『ソロキャンプ』をはじめとする『密を避けるアウトドアでのレジャー』が、ひとつのブームとなっていますが、『新型コロナウイルス』に対して、まさに『バイク』は打ってつけの存在。その魅力が見直されつつあるのではないでしょうか?

ご覧のとおり入場口での手指の消毒や検温などを徹底し、開催された神戸のニューオーダーチョッパーショー2020。ショーの規模によってはプラスして入場者数の制限なども必要かもしれませんが、このように『withコロナ』の対策を講じればショーの開催も可能な気がします

 そうした中、カスタムに関してはショーイベントが中止となった2020年の反動で派手なカスタム&チョッパーが多く製作されると共に、『走る』というファクターに重きを置いたマシンが多くなりそうな気がします。ド派手なチョッパーと、ノーマルをサラリとイジったマシンの二極化が進むというのが筆者である私(渡辺まこと)の予想です。
 
 現在の『新型コロナウイルス』の蔓延が収束し、『元の生活に戻る』ことが何よりベストなのですが、昨年の今頃のことを考えても先の未来は誰にも予想出来ません。そうした中、クルマに比較して危険な要素の多いバイクをあえて選び、走らせるライダーの皆さんの多くは『リスクの中、いかに楽しむか』という“バイク乗りの矜持”というべきものが普段から備わっているのではないかと感じます。世界の状況がどう変わろうとも自己防衛をした上で安全にバイクを楽しむことは、この先も変わらない真理なのではないでしょうか。

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