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ホンダの息吹を感じられる空間! 『本田宗一郎ものづくり伝承館』に行ってみた【前編】

バイクのニュース / 2021年1月2日 17時0分

日本が世界に誇るホンダ製品の数々。その創業者である本田宗一郎氏の軌跡を辿るミュージアムが『本田宗一郎ものづくり伝承館』です。どのような展示がされているのでしょうか?

■自転車に補助エンジン搭載からはじまった、1950年代までのホンダのバイク

 日本が世界に誇るホンダ製品の数々。その創業者である本田宗一郎氏の軌跡を辿るミュージアムが『本田宗一郎ものづくり伝承館』です。どのような展示がされているのでしょうか? 1950年代までを中心にご紹介します。

 静岡県浜松市は、日本のものづくりの伝承が受け継がれている地でもあります。ホンダ(ホンダ技研工業)創業者の本田宗一郎(1906~1991年)は、1906年に静岡県磐田郡光明村(現在の浜松市天竜区)で生まれ、製造業開始以降、数々の名車を世に送り出してきたことは有名な話、もはや伝説です。

 その功績を知ることができる『本田宗一郎ものづくり伝承館』(静岡県浜松市天竜区二俣町二俣1112)は、見学料無料(特別展を除く)で開放されています。建物は「旧二俣町役場」を改修したもので、当時は木造2階建て、瓦葺きの屋根を持ちながら洋風な佇まいだったようです。現在はその趣を残した外観となっています。

 館内はフラッシュを使用しなければ撮影はOKとのこと。本田宗一郎氏の歩み、当時の映像などが展示され、その歴史を知ることができます。

 鍛冶屋を営んでいた父・儀平の影響を受け、小学6年生で自作の蒸気機関を実演するなど、すでに才能と探究心を見せていたことなども知ることができました。大きな転機は1930年代後半、自動車修理業からピストンリングの製造業へ転換したこと。高い技術力を身につけ“日本のエジソン”と称される存在になっていったそうです。

自社設計・開発したホンダ初のバイク「ホンダC型」(1949年)

 戦時下で技術を身につけ、アイデアを具現化していった宗一郎は、戦後「本田技術研究所(当時)」を旗揚げ。偶然にも捨てられていた無線機の発電用小型エンジンを見て自転車と組み合わせるアイデアを閃き、1947年に補助エンジン付き自転車、通称「バタバタ」が生まれました。

 実車こそ展示されていませんが、当時のバタバタの写真などを見たら、バイク乗りならきっとワクワクすることでしょう。ちなみにバタバタの実車は、栃木県の『ツインクもてぎ』内にあるホンダコレクションホールで見学することができます。

 ほかにも、1950年代に生まれたホンダ「カブF型」など、現代のホンダのバイクの原点とも言えるモデルを間近に見ることができます。純白の燃料タンクと赤いエンジンカバーなど、当時としてはかなりお洒落だったのではないでしょうか。

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