どんな場所でもお任せ! ヤマハ「セロー」は頼れる相棒的存在

バイクのニュース / 2021年1月5日 9時0分

2020年7月31日に生産を終了した、ヤマハ「セロー」。オンでもオフでもタフな性能を発揮するマウンテン トレイルとして、約35年もの間、高い人気を誇り続けたセローの最終モデルに試乗しました。

■すべての環境を自らのフィールドに変える高いポテンシャル

 登場から約35年。ヤマハのラインナップのなかでも、かなりのロングセラーモデルとなる「セロー」のファイナルエディションに試乗しました。「セロー」は二輪二足、ふたつの車輪と自らの両足で、前へ前へと進んでいくマウンテン トレイルという新ジャンルを確立し、人気となったバイクです。

 オンでもオフでもタフな性能を発揮するオールマイティな1台として好評を得ているモデルではありますが、その外観などにより、どちらかというとオフロードモデルというイメージは否めません。しかし、今回試乗したのはオンロード!しかも東京の中心ともいえる、交通量の多い道路です。

 まずは、足つき。セローのシート高は830mmと、250㏄モデルのなかでは少し高めなのですが、車体がスリムなこともあり、身長約165㎝の私(先川 知香)で両足の半分がべったりと付く足つきの良さです。

誰もが扱いやすさを実感できるセロー走りは、長い間ユーザーに支持されてきました

 走り出してみてもエンジンのフィーリングに癖は無く、スムーズ。オフロードバイク特有の着座位置の高さと、垂直に近いライディング姿勢による視界は新鮮で、ビックスクーターのような気楽さと、MT特有の操る楽しさの両方を感じさせてくれます。

 この、オンロードでの快適な乗り心地は、オフロードに少し苦手意識のある私でも、是非次はオフロードを走ってセローの実力を試してみたいと思えるほどの安心感でした。

 ちなみに、私がオフロードを苦手だと感じる理由は、そもそも滑るデコボコ路面が怖いというのもありますが、一般的なオフロードバイクの足つきの悪さが一番の理由。さらには、走破性を重視した結果、車体が大きくなることで取り回しも一苦労です。路面が滑る上に、足が付かないだけでなく、取り回しも大変となると、バイク上級者という訳ではない私にとっては恐怖でしかありません。

 しかしセローは、オフロードバイクの足つきの悪さや取り回しの大変さというイメージを払拭するだけでなく、車両重量133kgとその軽さには驚くレベルです。

マウンテン トレイルとして人気を博したヤマハのセロー(左:SEROW FINAL EDITION右:初代SEROW)

 さらに気に入ったのはデザインで、躍動感ある少し尖ったデザインが多い市販オフロードモデルとしては珍しく、全体的に丸みを帯びた、モトクロスバイクとトライアルバイクの中間のような独特のフォルムに、激しすぎず可愛すぎない、普段乗りにちょうどいいバランスの良さを感じます。

 私は自分のなかで「ちょっとそこまで」乗っていくのが面倒臭いかどうかで、バイクの用途を「日常の足用」と「走りを楽しむ用」の2種類に分類しているのですが、セローはその両方に属する本当の意味でのオールマイティなモデルです。

 原付バイクなど125㏄以下の「日常の足」としての気楽さに、高速道路も走れる実用性がプラスされ、「日常使い」としての行動範囲を飛躍的に広げてくれるだけでなく、オン・オフ両方での走行性能など、「走りを楽しむ」要素も盛沢山。セローファイナルエディションの価格(消費税込)は、58万8500円です。

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