アウトドア好きママライダーが、ヤマハのツーリングセローファイナルエディションをタンデムチェック! 娘の感想も聞いてみました!!

バイクのニュース / 2021年1月18日 9時0分

ヤマハの「セロー」シリーズは、1985年に登場して以来、旅バイクとして幅広い世代から人気を集めたロングセラーモデルです。2020年には惜しまれながらも国内での販売を終了しましたが、改めてファイナルエディションのツーリングセローでママライダーがタンデム走行してみました。

■街乗り、林道、高速道路そしてタンデムも楽しめる旅バイク

 ヤマハの「セロー」シリーズは、林道から公道まで幅広いシーンで走る楽しさと走破性を追求したマウンテントレールモデルです。優れた足つき性と素直なハンドリング、扱いやすいエンジンが魅力で、1985年に初代の225ccモデルが登場。旅バイクとして人気となりました。

 2005年に排気量を250ccにアップ、2017年に排出ガス規制の影響を受けて生産終了となりましたが、2018年に規制をクリアして復活! ビギナーからベテランまで、幅広い世代に根強いファンがいます。かくいう私(守田二草)もセローファンで、娘とタンデム(2人乗り)して海や山へ親子ツーリングへ行ったものです。砂利の林道も砂浜のキャンプ場もトコトコと走れる頼もしい存在でした。

ヤマハ「セロー」でタンデムツーリングを楽しんできた筆者(守田二草)親子。ファイナルエディションまで変わらぬ魅力を提供してくれます(写真:柴田雅人/アウトライダー)

 そうして2020年、ファイナルエディションをもって国内販売終了となりました。1月に欧州で排ガス規制のユーロ5が導入されたこと、10月から126cc以上のバイクにABSの装着が義務化されることなどが大きな要因といわれています。現在は販売店に在庫が残るのみです。

 そこで、今回はファイナルエディションの「ツーリングセロー」で娘とタンデム試乗することに! 幼い頃はバイクの音と振動が苦手で怖がりだった娘だけど、セローのおかげでバイク好きになったのです。そこで、娘のお気に入りポイントも聞いてみました。

■スリムで扱いやすい車体とエンジン、カモシカをモチーフにしたロゴも魅力。

 セローファイナルエディションは、249ccの空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載。当時の排ガス規制に対応するため、O2フィードバック制御のFI(フューエルインジェクション)を採用し、蒸発ガソリンの外気への排出を低減するキャニスターを装備しています。また、ロングタイプのリアフェンダー、LEDテールランプなどを採用。時代に合わせて変化しつつも、昔ながらのスタイリングが受け継がれているところがポイントです。

筆者(守田二草)の娘のお気に入りのひとつがカモシカをモチーフにしたタンクロゴ。生き物のようなしなやかさと温もりを感じます

 セローにはオフロードモデル独特の戦闘的なイカつさはなく、スリムでありながらもほどよく丸みのあるフォルムが特長。タンクにあしらわれたカモシカのロゴグラフィックが象徴するように、生き物のようなしなやかさと温もりを感じます。それは娘も一緒のようで、最初に乗ったのは7歳の時でしたが、特にタンクのグラフィックがお気に入りでした。

 今回試乗する「ツーリングセロー」は、優れた積載性と機能性を高める装備をプラスしたアクセサリーパッケージ。ワイズギアのアドベンチャースクリーン、ハンドルガード、アドベンチャーリアキャリア 、アルミアンダーガードを装着。見た目もワイルドで期待感が高まります。

■足つきのよさと扱いやすさによる安心感がスゴい!

 まず、ソロでまたがってみると身長158cmの私で、両足のつま先がしっかり接地。かかとが浮く程度の足つき性です。シート高はスペック上で830mmもあるのにオドロキます。幅広い路面状況に対応できるサスペンションセッティングや、細身のシート幅のおかげで足つき性にはまったく問題なく、真っ直ぐ下に足を降ろせるので不安感がありません。

身長158cmの筆者(守田二草)と娘がタンデムした状態。細身のシート幅のおかげで足つき性にはまったく不安がありません

 ほどよい厚さと硬さがあるダブルシートに座ると、サスペンションが沈み込んでさらに足つきをよく感じます。細身ですが安定感が素晴らしくよくて、フラつかないので怖くありません。ハンドルは上体が起きて両腕にほどよいゆとりができる感じで、動きやすく操作しやすいライディングポジションです。

筆者(守田二草)の娘もお気に入りのシート。頑丈なリアキャリアが握りやすく、体を安定しやすいといいます

 娘のお気に入りポイントは、まず座り心地と細身のシート幅。頑丈なリアキャリアが握りやすく、タンデムステップもスベりにくくて、体を安定しやすいとのこと。また、アドベンチャースクリーン、ハンドルガードを備えた冒険心と遊び心を感じるフロントビューもお気に入りなんだとか。前後に履いたアルミのスポークホイールは「ゴールドの差し色がオシャレでいい!」と申しております(笑)。

 車格はスペックで全長2100mm、全幅805mm、全高1160mmとコンパクト。車両重量が133kgと軽量ですが、2人乗りしてもフラフラせずに操作しやすく、重心バランスのよさを感じます。ハンドルの切れ角も大きくて取り回しも楽チン。女性一人でも子連れで扱い切れそうな安心感がうれしいです。

■タンデムしてもパワフル、公道でも楽しく走れるポテンシャル!

 右ハンドルのセルボタンでエンジンスタート。スロットルを開けるとスムーズに加速します。低速トルクがあるので私と娘くらいならパワー不足を感じることはありません。ハンドルの切れ角が51度と大きくて安定感もあるので、タンデムして低速での小回りも楽チン。セローのバツグンの扱いやすさを実感します。

ヤマハ「セロー」ファイナルエディションでタンデム走行する筆者(守田二草)親子。低速トルクが太いためパワー不足を感じることもありません

 先代モデルよりも3kgほど重くなっていますが、最大出力も最大トルクもアップ。公道での走りやすさがグッと増した気がします。オフロードのライディングポジションで、オンロードを軽快に走る楽しさがあります。速度をあげると大きめのスクリーンが威力を発揮。ロングツーリングになったら疲労度がグッと軽減されそうです。旅の荷物を積んでのタンデムツーリングにも期待が持てます。

 コーナリングでは操作性がよくて軽快。オンとオフ両用の専用タイヤはブロックパターンですが舗装道路でもうるさくなくて、グリップ力もしっかりしていて違和感はありません。また、ちょっとしたデコボコ道ではサスペンションが柔軟に対応。足つきがいいので足でフォローもできちゃうのがうれしいですね。

 ちなみに娘の感想は「シートの座り心地がよくてお尻が痛くならないし、安定感があっていい!」とのこと。振動も心地よくてツラくないそう。公道での走りやすさがアップした分、林道までの移動も楽しくなりそうです! 年々ガソリン車への風当たりが強くなって、排ガス規制の強化や電動バイクの進歩が著しい現在、私たちが空冷エンジンを楽しめる最後の世代かもしれません。

 実は大人数でツーリングするのがあまり得意ではない私。子供と2人だけのツーリングは何かと心配事が多く、なかなか実現できなかったりします。でも、セローなら女性一人でタンデムでも扱いきれる安心感があるので、無理することなくマイペースでトコトコ行けちゃいそうです。今回は一般道のみの試乗でしたが、久しぶりに娘とバイク旅したくなる素敵なバイクでした。

■SEROW FINAL EDITION
全長×全幅×全高:2100×805×1160mm
軸距:1360mm
シート高:830mm
車両重量:133kg
エンジンタイプ:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
総排気量:249cc
内径×行程:74.0×58.0mm
圧縮比:9.7:1
最高出力:14kW(20PS)/7500rpm
最大トルク:20N・m(2.1kgf・m)/6000rpm
燃料タンク容量:9.3L
タイヤ:前2.75-21 45P(チューブタイプ)、後 120/80-18M/C 62P(チューブレス)
ブレーキ形式:前後 油圧式シングルディスクブレーキ

■メーカー希望小売価格:58万8500円(消費税込)
※TOURING SEROWアクセサリーパッケージ:64万4600円 (消費税込)

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