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大雪で立ち往生!? スノーモービルの活躍に思わずニヤリ ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.79~

バイクのニュース / 2021年1月22日 17時0分

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、大雪で立ち往生の車列に登場したスノーモービルにニヤリとしたと言います。どういうことなのでしょうか?

■雪上路の頼もしい存在、スノーモービルはバイクの親戚?

 温暖化なのか寒冷なのか、どこか地球は狂っているように感じる昨今。このところ日本列島は、たびかさなる降雪により被害を受けている。2020年末に2度、トラックやバスが数日間も国道で立ち往生したというニュースが流れた。

 ジープタイプの4WDならば、そこそこの雪なら走れる。ウインター用のスタッドレスタイヤを履き、さらにチェーンを巻けば、なんとか耐えられるかもしれない。ただ、人が歩くのも困難なほどの降雪ではもうお手上げた。クルマが雪に弱いことを露呈してしまったのだ。クルマ好きの僕(筆者:木下隆之)としてはちょっと寂しい思いである。

 ただし、こんな時こそ活躍する乗り物がある。それがスノーモービルである。そもそも名前がスノーのモービルである。雪の乗り物なのだから、これほど頼もしい存在はない。駆け回る犬のように、雪が降れば俄然存在感を増すのである。

 幸いスノーモービルは、バイクの親戚でもある。流用したエンジンで駆動輪を回転させるところまでは、構造上バイクと似ている。舵がソリであり、駆動がキャタピラだという違いしかない。

 昨年の降雪で、国道で立ち往生するニュースが流れた時、スノーモービルは? と不思議に思った。スキー場に行けば、レスキュー用のスノーモービルが待機している。ゲレンデで怪我人があれば颯爽と出動する。遭難しかけた登山家を救ったというニュースも記憶している。そんな最強の乗り物こそ、災害時で生かされるのに……。そう地団駄踏んでいたのである。

 ところが、12月21日の朝日新聞に、スノーモービルとバギーが身動きの取れない人たちに食料や燃料を配って回ったとのニュースが掲載されていてニヤッとした。

 記事によると、新潟県南魚沼市の高橋盛行さんは、地元のスノーモービル専門ショップの社長であり、小型の雪上車を災害救助に生かすために「オフロードビークル協会」を立ち上げていたというのだ。スノーモービルで新雪を固めながら進み、人が歩ける道を確保し、立ち往生するクルマを縫うようにして救助にあたったというのだ(朝日新聞から引用)。

スノーモービルは雪上で優れた機動性を発揮し、物資輸送や救難・救護などで活躍

 そもそも、自衛隊が災害救助に駆けつけたという報道がされていたけれど、映像を見る限り、スノーモービルの姿を見かけない。自衛隊がその機動性に気がついていないとは思いたくないけれど、ぜひとも部隊を新設してほしい。日本はスノーモービルを開発可能なバイクメーカーがたくさんある国なのだから。

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