二輪車の免許は数種類! 実際に乗ることができる免許は何種類あるのか?
バイクのニュース / 2021年1月29日 9時0分
寒い冬が終われば、いよいよバイクシーズンの到来です。今は待ち遠しいツーリングの季節に向け、本格的にバイク免許の取得を考える方も増えてくる頃でしょう。しかしバイクに乗るためには、いくつかの免許の種類があり、取得するための過程も違ってきます。実際にバイクに乗るためには、どの二輪免許を取得すれば良いのか迷うところです。バイクに乗るために必要な二輪免許の種類とそれぞれの違いを紐解きます。
■バイクの免許は全部で7種類もある!?
二輪車の免許は、排気量やトランスミッションごとに細かく類別されており、全部で7種類あります。このうち排気量では「原動機付自転車免許」・「小型二輪免許」・「普通二輪免許」・「大型二輪免許」に分かれ、トランスミッションでは小型二輪以上で「オートマチック車(AT)限定」免許が選択できることから排気量別で4種類、AT限定3種類となり、合計7種類となります。
50ccのスクーターなどに乗る場合は「原動機付自転車免許(※以下「原付免許」)」の取得が必要です。50cc以上になると125ccまで運転可能な「小型二輪限定免許」、250ccや400ccクラスのバイクに乗る場合は「普通二輪免許」が必要です。400cc以上の大型バイクに乗りたい方は、「大型二輪免許」を取得する必要があります。
一方で、排気量の大きな二輪車を運転できる資格の免許であれば、その免許が定める排気量以下のバイクにすべて乗ることが可能です。
また、全ての二輪免許に共通で「適性検査」を受ける必要があります。視力は両眼で0.7以上(眼鏡・コンタクト使用可)、他にも色彩検査や聴力検査と最低限の運動能力が必要となります。適性検査の必要性については、道路交通法施行規制の第23条(適正試験)にて定められており、視力や色彩識別能力、深視力、聴力、運動能力の合格基準を満たすものとされています。
バイクの種類によって取得する免許が変わり、自分の乗りたいバイクの排気量を事前に調べておく必要があります。その上で免許取得に向けた準備を行いましょう。
■免許とバイクに応じて運転ルールや取得できる年齢も変わる?
二輪免許の種別は「排気量の制限」「2人乗りの制限」「高速道路利用の制限」によって変わります。また一部の免許は「取得可能年齢」が違う点にも注意が必要です。
原付免許の場合、16歳以上であれば取得することが可能です。自動車学校や各都道府県で指定の免許試験場で3時間の実車を使用した技能講習を受けた後、試験場の学科試験と適性検査に合格すればすぐに乗れるようになります。ただし、原付免許では高速道路への乗り入れや、2人乗り走行はできません。
小型二輪限定免許や普通二輪免許に関しても16歳以上ならば取得可能です。それぞれ教習所に通う場合は、実車を利用した実技講習と授業方式の学科講習を、2段階に分けて各必要時間受講し、この教習所の卒業試験に合格した後に、運転免許試験場で改めて学科試験と適性検査を受ける必要があります。法定速度は、原付免許の場合30kmと制限がありますが、この2つの免許の場合は60km制限へと変わり2人乗りも期間をおけば可能となります。
小型二輪限定免許は、高速道路への乗り入れができません
しかし、小型二輪限定免許では、高速道路への乗り入れができないという決まりがあります。これは高速自動車国道法の第17条(出入りの制限など)では、「何人もみだりに高速自動車国道に立ち入り、又は高速自動車国道を自動車による以外の方法により通行してはならない」と定められており、125cc以下のバイクは道路運送車両法の定める自動車に該当しないとされています。
排気量の小さいバイクでは高速道路の他車両のスピードの流れに乗るのは危険という理由だけではなく、法的に区分わけされた上での高速道路の利用制限となっているので、注意しましょう。
大型二輪免許は他の免許とは異なり、18歳以上の年齢の決まりがあります。以前は限定解除と言い試験場で直接実技試験を受ける必要がありましたが、現在では教習所での受講が可能になり、実技講習を終えれば試験場での実技試験免除となったため、以前に比べより免許を取得しやすくなりました。
※ ※ ※
全てのバイクの免許取得後1年間は「初心運転者期間制度」が適用され、この期間中に違反点数が累積で3点以上に該当した場合には、「再試験」を受ける必要があります。ただし、再試験前に「初心運転者講習」を受講すると免除になりますが、講習を受講しなかった場合や受講後に3点以上(1回3点となる場合は4点以上)の違反をした場合は、初心運転者期間経過後に再試験(学科と技能、原付は学科のみ)を受けなければなりません。
免許を取得したての慣れないうちは、事故や違反には充分な警戒をして正しいバイクの運転を心がけることが必要と言えるでしょう。
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