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働くママライダーがヤマハ「ツーリングセローファイナルエディション」でオフロード体験 「モトミックス・スクール」へ行ってみました!

バイクのニュース / 2021年2月7日 11時0分

2020年のファイナルエディションをもって生産終了となったヤマハのセローファイナルエディションで、千葉県にあるオフロード練習施設「モトミックス・スクール」で、オフロード体験してみました。

■オフロードをちゃんと走りたい! セローファイナルエディションで体験走行へ

 いつかオフロードをちゃんと走れるようになりたいと思いつつ、はや幾年。たまに河川敷のコースを走ったり、林道ツーリングへ行ったりしたこともありましたが、頻繁に通うまでにはいたらず。仕事が落ち着いたら行こうかな、子供の受験が終わったら行ってみようかな、いつか、いつか、と思っていましたが、気づけばミドル世代も後半戦……。日々、体力の衰えを実感し、現実の厳しさをかみしめております(笑)。

 しかし最近、子供も成長して生活が落ち着き、たまにふっと時間が空くことに気が付きました。まだ体力があるうちにオフロードをちゃんと走っておきたいなぁ、と漠然と思うように……。そんな折、千葉県君津市のオフロード練習施設「モトミックス・スクール」がオープン。そこでヤマハのセローファイナルエディションでオフロード走行にチャレンジしてみることにしました!

 ヤマハのセローシリーズは「マシンを操る楽しさ」と「より深く自然の中に入り込める機能」を追求した新しいカテゴリー「マウンテントレール」モデルとして1985年に誕生。旅バイクとして人気を集めていました。環境規制に対応しながら販売を続けてきましたが、とうとう新しい排ガス規制やABS義務化などが要因となってついに国内販売終了。残るは販売店の在庫のみとなっています。

 絶版を惜しむファンが多く存在しますが、特にアツい支持層はバイク初心者や女性ライダー。軽量、スリム、コンパクトで操作性に優れた車体と扱いやすいエンジンで、オフロード走行の練習にピッタリなのです! 今回は一般道、高速道路、オフロードを一気に体験してきました。

■混雑する都会から高速道路、山あいの道を抜けて目的地へ

 今回の旅の相棒は、249ccの空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載した「セローファイナルエディション」のツーリング仕様。ワイズギアのアドベンチャースクリーン、ハンドルガード、アドベンチャーリアキャリア 、アルミアンダーガードを装着したアクセサリーパッケージです。

ヤマハ「セロー250ファイナルエディション」に乗る筆者(守田二草)。千葉県君津市のオフロード練習施設「モトミックス・スクール」最寄りのインターは館山自動車道の君津インターです

 まずは朝早めに東京を出発、混雑しがちな環状7号線を走って首都高速湾岸線へ。中低速域はトルクフルで、無理なく交通の流れに乗ることができます。左右51度のハンドル切れ角と1360mmのショートホイールベースのおかげで、小回りが効いて取り回しも簡単です。

 排気量が249ccあるので高速道路を走れるのもポイント。首都高速湾岸線から東京湾アクアラインを走って、館山自動車道の君津インターまで走ります。フロント21インチ、リア18インチの軽量アルミ製リムには、低騒音を考慮した専用タイヤを装着。高速道路でもタイヤノイズはさほど気になりません。

 高速道路に入るとパワフルな加速で、車の流れへの合流もスムーズ。スクリーンやハンドルガードが装備されているため、走行風がブロックされて快適です。フロントの装備が多くて風の抵抗も受けやすいためか、90km/hを過ぎたあたりから振動が大きく感じます。シートの後ろの方に座ると軽減し、前方に座るとより振動を感じます。シートの後ろの方に座って、80~90km/h巡航ぐらいがベスト。楽しく快適に走れました。

峠道の途中の脇道に入ると目的地の「モトミックス・スクール」が現れます

 君津インターを下車して、千葉県道92号線へ。のどかな田園風景から山あいの道を通って鹿野山を目指します。県道93号線へ入ると車線のない対面通行道路になり、森林の中の見通しのよくない登り坂のワインディングが続きます。やっぱりセローは中低速域で威力を発揮。トルクフルかつスムーズにスイスイ進みます。峠道の途中の脇道に入ると目的地の「モトミックス・スクール」です。

■元・高校の野外活動施設を活用したオフロードトレーニング施設

 千葉県君津市にある「モトミックス・スクール」は、一般社団法人安全運転研究所「ROAD+AID NETWORKS」が開設、運営するオフロード練習施設。代表の清水豊さんは神奈川県警で30年間白バイに乗り続けた元白バイ隊員。数多くの交通事故を目の当たりにし、交通安全の大切さを実感したそう。現在、交通安全と運転テクニックを学ぶ「自衛運転」の普及や啓蒙活動を行っています。しかも、なんとセローオーナーなのです!

「モトミックス・スクール」代表の清水豊さん。神奈川県警で30年間白バイに乗り続けた元白バイ隊員でありセローオーナーでもあります

 施設はもともと都立白鳳高校の野外活動施設「鹿野山清和寮」跡地を活用したもので、どこか懐かしい雰囲気です。ダートの200mオーバルコースがあり、コースの中心にはジャンプ台のあるインフィールドセクション、林間トレイルコースがあります。オフロードのレッスンプログラムは初心者向けからありますが、現在は新型コロナウイルス感染症対策のため休止。1月からは貸し切り利用のみとなっています。

 ちなみに、オフロードを始めたい初心者にとって問題なのが車両と装備ですが、オフロードバイクやプロテクターなどのレンタルもあるので便利です。今回はプロテクターとブーツをレンタル。まずは準備運動で体をほぐしたら、プロテクターをしっかり装備して、いざコースへと出陣です!

■扱いやすいセローへの信頼感が、挑戦する気持ちを引き出してくれます!

 最初は200mのオーバルコースで練習です。土の路面はしっかりと整地されていて硬めです。最初は清水さんが先導し、ラインをトレースしながら慣熟走行します。久々のオフロード走行にドキドキしましたが、荒れた未舗装の林道より走りやすいかも。フロント21インチ、リア18インチの軽量アルミ製リムに装着された専用タイヤは、しっかり土を蹴ってくれてる感覚があって安心します。数周もすると慣れてきて速度も徐々にアップ。林道をツーリングしている気分で楽しく走れます。

最初は200mのオーバルコースで練習。数周もすると慣れてきて速度も徐々にアップします

 一方、林間トレイルコースはしっとりした柔らかめの土。最初は不安に感じましたが、さほど勢いをつけなくても、低中回転域のトルクがあるので坂を登ってくれます。爆発的な加速でガンガン攻める……というよりも、トコトコと確実に進んでくれる感じです。慣れてきたら、自分のペースで速度をアップ。扱いやすいセローへの信頼感が「もっとチャレンジしてみたい!」というモチベーションを引き出してくれます。

 オフロードの走行に慣れてきたところで、モトミックス・スクールからから約20分ほどの距離にある中級、上級向けのコース、モトミックス・パークへ移動。ここはクローズドエリアで、林道、丘陵、広い草原など変化に富んだロケーションになっています。ここでヒルクライムにも挑戦! とはいえ、ヘタレなので急勾配の坂を勇気を出してヨイショ、コラショのレベルですが……。

中級、上級向けのコース、モトミックス・パーク。林道、丘陵、広い草原など変化に富んだロケーションになっています

 普段からオフロードを走り慣れていない私からすると、見上げる坂は壁のように見えます。意を決してアクセル全開……ということはできず。私なりにそこそこ頑張った速度でアタックします。セロー様のポテンシャルに頼るしかありません(笑)。低回転域からエンジントルクをしっかり発揮。

 アクセルをさらに開けても急加速することなく、スムーズな加速でグングンと着実に登ってくれます。フロント225mm、リア180mmのサスペンションストロークのおかげもあってか、タイヤがしっかり地面を捉えて追従してくれる感じです。

 アクセルを開け切らず、登りきる直前でパワー不足を感じましたが、原因はもちろん私のせい(笑)。エンジンをぶん回すようなアグレッシブな走りはできませんでしたが、大きな一歩を踏み出したような満足感があります(笑)。

 運転歴は長いけれどテクニックに自信のない私にとって、セローへの信頼感がチャレンジする強い気持ちへと導いてくれたように感じます。初心者や女性にファンが多いというのも納得! いつか、カッコよくオフロードを乗りこなせるようになりたいなぁ……と夢が膨らむのでした。

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