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ツーリングキャンプで自作「ウッドガスストーブ」に挑戦!? 燃焼効率が高く100均グッズでコスパも高い!

バイクのニュース / 2021年2月12日 17時0分

キャンプツーリングの必須アイテムとして、調理などを行うストーブが挙げられますが、二次燃焼の原理で効率的に小枝などを燃やす「ウッドガスストーブ」は、じつは100均グッズで簡単に手作りできるのです。実際にやってみました。

■キャンプツーリングで自作ストーブを楽しむ

 アウトドア用品のストーブは、主にガス缶(OD缶)やカセットボンベ(CB缶)、あるいはホワイトガソリン式が挙げられますが、今回自作してみた「ウッドガスストーブ」は、落ちている木の枝などを燃料とし、効率的な燃焼構造で環境にも優しいのが特徴です。

 ストーブの本体は二重構造になっています。外側と内側、ふたつの缶を組み合わせ、一次燃焼によって取り込まれた外気が缶の隙間で温められ、さらに燃える「二次燃焼」を起こします。そのため、必要なのは「穴の空いた(もしくは自分で穴を空けた)缶」ということになります。

 これらの素材を100均ショップで手に入れようとお店を覗いたところ、お目当のアイテムがすぐに入手できました。ひとつは500円硬貨を一杯まで入れると30万円貯まる貯金箱(丸い缶)、もうひとつはカトラリー容器です。カトラリー容器は水切り用に大量に穴が空いているので穴あけ加工が不要なうえ、偶然にも貯金箱にすっぽり収まるのです! さらに五徳用のステーを購入しました。

 加工はいたって簡単です。外側の缶(貯金箱)の上面を缶切りで切り取ります。そして底部近くに缶切りで穴を空け、ドライバーを差し込んで穴を整えます(ドリルがあれば簡単)。この穴が通気孔として外気を取り込み、内側の缶との隙間で熱せられて上昇し、この空気がさらに燃える(二次燃焼)わけです。

 続いて五徳ですが、T型の平面隅金の4枚セットを購入しました。念のため固定用のネジセットも購入しましたが、結果的に不要でした。というのも、ふたつの缶の隙間が絶妙で、T型ステーを差し込むだけで済んだからです。しっかり固定されたので、鍋を置いてもぐらつかず安定させることができました。

100均ショップで購入したコイン貯金箱(30万円が溜まるタイプ)と、ステンレス製のカトラリーラック(こちらは200円)。最初から多数の穴が空いているうえに貯金箱とシンデレラフィット!

 火を付けるにはまずは小枝を燃やすところから始めますが、初回は着火剤を使用しました。焚き火のように空気の流れを調整しやすい構造なら麻などの火口から火を起こせると思いますが、スペース的に厳しいので着火剤が便利でした。すでに焚き火をしているなら、燃焼している炭を放り込むだけでも大丈夫です。

 最初は小枝から煙が立ち上がりますが、熱量が上がった瞬間に燃焼ガスが発生してポッと火が上がります。二次燃焼のためか、煙も少なく火力は強く、効率的に燃焼しているのがわかります。カップ麺を作るぐらいの量の水なら沸騰までにあまり時間はかかりませんでした。

 燃焼効率が良いので小枝はすぐに燃え尽きてしまいます。早めに小枝などを投入していくためにも、五徳で隙間を作っておくことが大事です。

 工作感覚で楽しみながら簡単に作れるエコな「ウッドガスストーブ」、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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