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スーパースポーツに憧れるママライダーが、218馬力で話題沸騰のホンダCBR1000RR-RファイアブレードSP乗ってみました!

バイクのニュース / 2021年2月16日 11時0分

ホンダのMotoGPマシン「RC213V」のエンジン技術を採用した大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR-RファイアブレードSP」に、スーパースポーツに憧れるママライダーが試乗してみました。

■218馬力の圧倒的パワーを誇るホンダのCBR1000RR-RファイアブレードSP

 バイクに乗っていたら一度は憧れるスーパースポーツ。特に’80年代バイクブームを知っているオートバイユーザーならば、なおさら思い入れは強いのではないでしょうか? かくいう私もその一人。いつかは乗りこなしてみたいモデルですが、現実的に考えると時間とお金、そして何よりも自分のライディングスキルを考えるとその一歩が踏み出せなかったりします。

 しかし今回、ホンダのCBR1000RR-RファイアブレードSPに試乗させていただくことに! MotoGPマシン「RC213V」のエンジン技術を採用した大型スーパースポーツモデルで、新設計の軽量かつ超ショートストロークエンジンで最高出力218馬力を実現。フレームやサスペンション、カウルのデザインも一新し、世界のバイクファンから注目を集めたモデルです。

 スペシャルバージョンとなるSPでは、オーリンズ社製の電子制御サスペンションのほか、ブレンボ社製のフロントブレーキキャリパーを装備するなど足まわりを強化。軽量なリチウムイオンバッテリーを採用したり、クイックシフターを標準装備するなど、さらにスポーツ性を追求した特別な仕様になっています。

オーリンズ社製のサスペンションなどで足回りが強化されたSP

 ちなみに開発コンセプトは「Total Control for the Track ~サーキットで本領発揮するマシン」で、ファイアブレードシリーズのテーマ「Total Control ~ 操る楽しみの最大化」を継承しながら、サーキット走行やレースでの使用に特化しているそうな…。果たして、私のようバイク歴だけ長い人間にも操れるものなのでしょうか?

■洗練されたコンパクトなスタイリングに搭載された最新機能がクール!

 ホンダを代表するスーパースポーツ「CBR」シリーズの最高峰モデルCBR1000RRがフルモデルチェンジし、モデル名にRがもう一つプラスされてCBR1000RR-Rに。エンジンからシャーシまですべて新開発。注目ポイントのひとつがデザインです。

サイドカウルには3枚のウイングを装備したブリスターカウルを採用

 第一印象はコンパクトでスリム! 流線的な丸みを帯びつつもシャープさを併せ持つスタイリングにシビれます。サイドカウルに3枚のウイングを装備したブリスターカウルを採用。高速走行時にマシンを地面に押し付けるダウンフォースを生み出し、トラクション向上させるというスゴいシステムなのだとか。フロントカウルの中央にはラムエアダクトが設けられていて、エンジンの吸排気効率を向上しています。いかにも速そうなのに、威圧しないスマートな上品さを感じます。

 ボディカラーはグランプリレッドで、ホンダのスポーツモデルらしい赤白青のトリコロールカラーが施されています。ホンダのコーポレートカラーである赤が多めのデザインになっていて、レーシーなスタイリングと相まって心が躍ります。SPモデルに採用されているオーリンズ製フォークのゴールドカラーが、さらに気分を盛り上げてくれます。

フルカラーの高解像度TFT 5インチ液晶メーターを採用

 計器類はフルカラーの高解像度TFT 5インチ液晶メーターを採用。スマートフォンやタブレット端末な画面を見慣れている人にはとても扱いやすそう。スピードからタコ、時間、水温、モードなどひと目でわかりやすいインフォメーションディスプレイ、針式メーターをイメージしたアナログタイプまで表示タイプが好みで選択できるのも楽しい。見た目からワクワクさせてくれちゃうのです。

■やる気になるレーシングポジションと選べる走行モード

 またがってみると身長158cmの筆者が、一般的なブーツ着用して両足のつま先がしっかり接地して、かかとが少し浮くくらいの足つき性。シート高は830mmありますが、シートが薄く前方が細くなっていて足をまっすぐ降ろしやすくなっています。車体も軽くて重心が真ん中に集中しているので、片足でも支えやすくてフラついたりすることはありません。

シート高は830mmで車体も軽く片足でも十分に支えられます

 ハンドル位置は低めでこれぞレーシングポジションと言う感じ。ステップ位置も高めの後ろ目。前傾姿勢なのでシートがより高く感じます。かなりやる気です(笑)。全長2100mm、全幅745mm、全高1140mmありますが、コンパクトなポジションとバランスのよさで、あまり大きい感じはしません。だけど、ハンドル切れ角は左右各25度とかなりキツ目。レーシーなライディグポジションと相まって、街中では取り回しにちょっと苦労しそう。狭い道で低速のUターンとか難しそうです。

 レーシーなディテールだけではなく、ハイテクな装備も特長。便利なスマートキーを採用。手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズです。ウィングマークが入っていて高級感があります。盗難防止のため、受信範囲は狭く設定されているそうです。燃料タンクとシート下の収納は差し込み式のキーシリンダーで、スマートキーに鍵のブレードが内蔵されています。

 他にも最新の電子制御技術を搭載。ライディングスタイルに合わせた、3種類の走行モード選択ができます。モード1が標準のトラック、モード2がスポーツ走行向きのスポーツ、モード3がパワーを抑えたレインになっています。それぞれ個別設定できるようになっているので、攻略したら自分だけのセッティングもできそうです。

■スムーズな加速で、視線の方向へ自然と曲がっていく感じが爽快!

 スマートキーの中央のスイッチを押して緑色のランプが点滅したら通信オン。コックピットの液晶モニターの左側にダイヤル付きのスイッチがあります。真ん中のボタンを押してハンドルロックを解除し、もう一度押すとモニターが起動して「CBR」の文字が表示されます。あとはセルスターターで簡単にエンジン始動できます。

中低速がメインのミニサーキットでもバイクとの一体感が味わえます

 新設計の水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒999ccエンジンは高回転高出力型。アクセルを開けるとスムーズに発進します。シフトタッチは軽くてスコスコと楽に入る感じです。SPに標準装備されているクイックシフターは、アップとダウン両方に対応。標準設定はソフトで、他にミディアム、ハードから選べます。クイックシフター機能をオフにもできるので、好みによって多様なセッティングができるのも特長です。

 今回の試乗はミニサーキットなので中低速がメイン。操作感が素晴らしくて、コーナーはまるで視線入力でもしたかのように、見た方向へと自然に曲がっていく感覚があります。マスの集中化によって重さをあまり感じないこともあってか、車体を倒しこんでいくというよりも、コーナーの出口へと視線と顔を向ければ力まずとも曲がってくれる…というような感じなのです。バイクと一体となって旋回していく爽快感があります。

装備されているアクラポビッチ社製のチタンマフラーは、サーキットで音を楽しみたい

 アクラポビッチ社製のチタンマフラーは、中低速域では心地よいマイルドな排気音を奏でます。エキパイの端に排気バルブを備えており、高回転になるとバタフライ式のバルブが開いてストレートタイプになる仕組みだそう。そこで低いシフトでアクセルを開けてみると、5000回転を過ぎたくらいから乾いた唸るような排気音に変わります。排気音と共にグッと加速も増しますが、ミニサーキットなのですぐにアクセルを戻さないといけないのが残念…。もっと回してみたくなります。

 大型スーパースポーツに憧れはあるものの、高い運転スキルがないと乗れないに違いない、私のようなものが乗るなんで恐れ多くて申し訳ない…なんてネガティブな気持ちがあったのですが、さすが公道走行にも対応した市販モデルです。レース向けとはいえど、私でも乗れました(笑)。大きなコースで走ってみたらどうなんだろう…という好奇心、そして向上心がムクムク湧いてきます。

自分に合わせたセッティングも攻略してみたいホンダの「CBR1000 RR-R SP」

 RR-R SPはフレンドリーというよりもジェントル。私のスキルのなさをマシンの性能が補ってくれた上に、新しい世界へと誘ってくれるような気がしました。もっと上手くなってちゃんと乗りこなしてみたい、自分に合わせたセッティングも攻略してみたい…と思わせてくれます。憧れていたスーパースポーツと過ごす時間は、とても楽しくて幸せでした。

■CBR1000RR-R FIREBLADE SP
全長×全幅×全高:2,100×745×1,140mm
軸距:1,455mm
最低地上高:115mm
シート高:830mm
車両重量:201kg
最小回転半径:3.8m
エンジンタイプ:水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒(SC82E)
総排気量:999cc
内径×行程:81.0×48.5mm
圧縮比:13.2
最高出力:160kW(218PS)/14,500rpm
最大トルク:113N・m(11.5kgf・m)/12,500rpm
燃料タンク容量:16L
タイヤ:前120/70ZR17M/C(58W)、後200/55ZR17M/C(78W)
ブレーキ形式:前 油圧式ダブルディスク、後 油圧式ディスク
懸架方式:前 テレスコピック式、後 スイングアーム式
フレーム形式:ダイヤモンド
■メーカー希望小売価格:278万3000円(消費税10%込)

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