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「二輪車のようにパーソナルでスポーティな航空機」を開発したい! ヤマハの研究部門がおこなう5%ルールとは

バイクのニュース / 2021年2月23日 13時0分

ヤマハは、同社の研究部門に導入する通称5%ルールと呼ばれる「エボルビングR&D活動」という制度を紹介し、その研究活動のなかで、「二輪車のようにパーソナルでスポーティな航空機」の開発を目指すヤマハ発動機社員の活動を公開しました。

■オートバイのように付き合える飛行機

 ヤマハは、同社の研究部門に導入する「エボルビングR&D活動」という制度を紹介し、その制度を利用した「二輪車のようにパーソナルでスポーティな航空機」の開発についての取り組みを公開しました。

 エボルビングR&D活動は通称5%ルールと呼ばれる制度で、事業に直結した日々の研究活動とは別に、就労時間の5%を自発的な研究に充てることでエンジニアとしての幅をひろげ、そのパワーでイノベーションを創出していこうというものです。

エボルビングR&D活動(通称5%ルール)から生まれた電動トライアルバイク「TY-E」

 ちなみに、これらの自発・自律的な研究活動のなかかで、2018年に電動トライアルバイク「TY-E」が誕生したといいます。

「一歩一歩、積み上げるかたちでここまで来ました。そこに関しては、誇らしさも感じています」そう話すのは、同社FSR開発部の金城友樹さんです。金城さんらは職場近くの倉庫を借り、4年前からこの秘密基地で小型飛行機の組み立てを進めてきました。

 そんな彼らが目指すのは、二輪車のようにパーソナルでスポーティな航空機の開発で、その目標を実現する第一歩として、まずは自分たちの手で自作飛行機キットを使った組み立てに取り組むことで、航空機の設計やつくり方の基本の習得に励んでいるそうです。

機体はすでに胴体まわりの組み立てを完了し、2020年には手づくりのダミーフレームにエンジンを搭載した試運転まで漕ぎつけました。

 そして今年はいよいよ、そのエンジンを機体に搭載し、残る主翼づくりに着手するそうです。「そこまでが2021年の計画。その後は飛行試験に向けて性能検査や書類整備をおこない、許可を得て飛行させる計画です」(金城さん)

 飛行可能な機体を自分たちの手で組み上げることで、航空機の図面を描ける知識を手に入れ、解析技術や整備スキルも身につける。壁に当たって頭をひねった分だけ、また慣れない作業で手を動かした分だけ、はるか遠くに見える二輪車のような航空機の開発の実現に向かって、確実に近づいている感覚を得ながらのチャレンジとなっているそうです。

2020年には手づくりのダミーフレームにエンジンを搭載した試運転まで漕ぎつけた

「オートバイでのツーリングは、ひとりでもみんなでも楽しめますよね? それからレースのように競い合う喜びや、自分らしくカスタムする愉しみ、ガレージでうんちくを語り合うことだって魅力のひとつ。僕らが目指しているのは、そんなふうに付き合うことができる飛行機です。海外には、もうそうやって楽しんでいる人たちがいます」(金城さん)

 メンバーのひとりである、広瀬量平さんが見せてくれたデザインスケッチには、機体にまたがって操作するパイロットと、タンデムシートにまたがるパッセンジャーの姿が描かれています。

「空想のように思えるかもしれませんが、思い描かなければ生まれない。僕らはそんな乗りものを生み出したいと考えています」。(広瀬さん)

 この二輪車のようにパーソナルでスポーティな航空機の開発への取り組みは現在、金城さん、広瀬さん、竹之内厚志さんの3名でおこなわれているそうです。

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