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スズキ新型「ハヤブサ」は歴代すべてのモデルを担当したテストライダーも太鼓判 「5年、10年という長いスパンで乗ってほしい」

バイクのニュース / 2021年3月11日 9時0分

スズキは2021年2月5日に全面改良したアルティメットスポーツ「Hayabusa(ハヤブサ)」の新型モデルを公開しました。

■すべての領域で進化した唯一無二のアルティメットスポーツ

 スズキは2021年2月5日に全面改良したアルティメットスポーツ「Hayabusa(ハヤブサ)」の新型モデルを公開しました。

 初代、2代目モデルを踏襲しつつ、現代的なテイストと高級感のある外観とされた新型ハヤブサは、2代目モデルと同じ1340ccというエンジン排気量ながら、各部の見直しや組み込み方を変更することで耐久性を向上。

 最高出力140kW/9700rpm(約190PS)と、先代モデルより5kWほど抑えられていますが、常用域での扱いやすいトルク特性とすることで、よりユーザーフレンドリーなモデルへと進化されています。

 また、車体設計においては俊敏性と軽快さに定評のあった従来モデルのフレームをベースにしていますが、そこへスズキ二輪の電子制御の技術をすべて詰めこむことで、スキルや使用状況に応じたより最適な走行が可能になるといいます。

 様々な分野の開発陣の取り組みにより、歴代最高と呼ぶに相応しい仕上がりになっているという新型「ハヤブサ」について、初代モデルからテストライダーを担当する中島 裕一さんは次のようにコメントします。

■「いつかは手に入れたいと思う一台です」

■テストライダー 中島 裕一さん

スズキ新型「ハヤブサ」のストライダー 中島 裕一さん

「新型“ハヤブサ”いつかは手に入れたいと思う一台です。

 ここ10年、ターボだったり排気量アップしたモデルだったり、6気筒だったりと色々な仕様のハヤブサに乗せてもらって、たくさんのモデルが出来ては消えっていう形でした。やっぱり味的には現行(※従2代目モデル)のこのエンジンに勝てるものがなかったんです。

 私は以前の1型・2型も担当していますので、“ハヤブサ”ファミリーとしてこの3型が受け入れてもらえるようにと思って頑張りました。
 
 実際、竜洋(※スズキのテストコース)のストレート2.5kmを2速全開で立ち上がった際に旧型と新型を比べると、実はほぼ変わらないんです。低速から比べた場合は新型のほうがよくて、6速の低速からスロットルを同時に開けた場合は新型のほうが僅かに上回るかなと。

スズキ新型「ハヤブサ」プロトタイプでタンデム走行テストを行う中島 裕一さん

 電子デバイスに関して企画に無理言って本当は3段階でいいところを5段階にしたりとか、5段階でいいところを10段階にしたりとか、やれる範囲の中で段数を増やしてもらって5年、10年という長いスパンでお客さんに乗ってもらって、自分のライディングスタイルが変わるに従ってエンジンの出力、扱いやすさも含めて細かく変えて行けるようにする点は譲れなかったですね。
 
 各国そうなんですけど、お客さんがオーナーズクラブを作ってくれてSNSとかにアップしてくれてずっと情報を発信してくれたっていう点で、3型を作るってなった時に責任を感じつつやろうっていうふうに自分は思いました。
 
 止まった時にガラス越しに見ると、やっぱりカッコいいんですよね。自分で自分に酔うみたいなところがすごく気に入ってます。新型ハヤブサはいいパートナーになれると思います」。

※ ※ ※

 歴代すべてのハヤブサに携わったテストライダーだからこそのこだわりと情熱、これまでハヤブサを支えてくれたユーザーへの配慮。新型「ハヤブサ」には、そんなテストライダーの熱い想いも込められているのです。

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