トライアンフの電動バイク「TE-1」に動きあり!? プロトタイプのデザインやパワートレインなどを公開

トライアンフは、同社が主導する英国産業界および研究機関における4大リーダーによるコラボレーション・プロジェクト「TE-1プロジェクト」が4つのフェーズの内、2つのフェーズにおいて成功をおさめたと発表しました。どのような取り組みなのでしょうか。

■トライアンフのDNAを投影した電動バイク

　トライアンフは、同社が主導する英国産業界および研究機関における4大リーダーによるコラボレーション・プロジェクト「TE-1プロジェクト」が4つのフェーズの内、2つのフェースにおいて成功をおさめたと発表しました。

　TE-1プロジェクトは、英国政府ゼロエミッション車局により資金提供を受ける、トライアンフ・モーターサイクルズおよび、Williams Advanced Engineering（WAE）、Integral Powertrain Ltd、ウォーリック大学WMGによるこの特別なコラボレーションのもと、電動モーターサイクルの専門的なテクノロジーと革新的な統合ソリューションに焦点を当てた取り組みで、プロジェクト開始時期である2019年5月に発表された目標を達成し、大きな成果を上げているといいます。

　発表によると、バッテリーとパワートレインの初期テストの結果は、現在のベンチマークと業界の目標をはるかに上回るもので、2025年に向けて設定した目標を超えるものとなっているようです。

　今回の発表に際し、トライアンフのチーフプロダクトオフィサーであるSteve Sargent氏は次のようにコメントしています。

「TE-1プロジェクトは、ライダーがバイクに本当に求めているものは何かという重要な顧客の想いを収集し、電動モーターサイクルは、ライダーが望む体験をどのように提供できるか、を理解することから始まりました。

　これには、人間工学と車両の制御とともに、ライディングのタイプ、航続距離、フィール、パワーとトルクの伝達の性質が考慮されています。この想いを反映し、エキサイティングかつ斬新でありながら、最終的には心地よいライディングエクスペリエンスを提供できるよう、TE-1プロトタイプに焦点を当てて、シャシーの設計を開始しました。

トライアンフが公開した電動バイク「TE-1」プロトタイプのメインフレームとパワートレイン及びバッテリー

　私たちは、速やかな電力供給とスロットルレスポンスを提供するため、ソフトウェアの改良をもとに、パワートレインとバッテリー間の相互作用の定義に着手。これにより、コントロールが安定し、ライダーに直感的な感覚をもたらします。
　
　全体的なスタイリングでは、新鮮でエキサイティングでありながら、Triumphブランドが自然な進化を遂げるようなものを創りたいと考えました。特徴的なTriumph DNAが継承され、それ自体が望んだものであること。さらにそれは、ただ異なるものを創るためだけに異なっているものではない何か。これらすべてをパートナーと一緒にまとめることで、トライアンフから製造される電動モーターサイクルの将来的なロードマップ戦略の指針となる最先端技術が組み込まれた、卓越したデモ車両の結果を目の当たりにでき、興奮しています。
　
　そして、英国のエンジニアリングと設計において、将来のモーターサイクル設計の最前線を担うであろう素晴らしいパートナーたちとともに、革新的で強力かつダイナミックなプロジェクトを主導していることも誇りです」。

※　※　※

　今回の発表では主要諸元などについては公開されていませんが、長い歴史を持つ伝統的なバイクブランドの電動モデルがどのような姿で登場するのか、期待が高まります。