バイクに乗りながら音楽って聴くことできる?
バイクのニュース / 2021年3月28日 9時0分
音楽や動画が好きで、普段からイヤホンが必要不可欠という方も多いことでしょう。では、音楽を聴きながらバイクを運転することは違法になるのでしょうか?
■バイクに乗りながら音楽を聴いても大丈夫?
毎日の通勤・通学時に、音楽を聴きながら運転したいと思っている方は多いと思います。しかし、運転中にイヤホンなどで音楽を聴いていると、周囲の音が聞こえなくなってしまい、法律的に違反の対象になるのではないかと疑問に思うかもしれません。実際に、音楽を聴きながらバイクを運転することは違反になるのでしょうか?
日本自動車連盟は、「大音量やイヤホンを両耳着用していると違反になる可能性がある」としています。この文章だけだと、両耳をイヤホンで塞がなければ違反にはならない気がしますが、道路交通法のなかでも、明確な基準や定めについては記載がありません。しかし、各都道府県ごとの道路交通規則の方で、詳しく規制されており地域によって内容が異なる点がポイントです。
例えば、東京都道路交通規則第2章第8条第5号では、「高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホーン等を使用するときは、この限りでない」としています。
また、2011年5月に改正された神奈川県道路交通法施行細則第11条(運転者の遵守事項)第5号では、「大音量で、又はイヤホン若しくはヘッドホンを使用して音楽等を聴く等安全な運転に必要な音又は声が聞こえない状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと。」と他県よりも突き詰めた内容となり、運転中にイヤホンを使用して音楽を聴く等が禁止され、違反した場合は5万円以下の罰金となりました。
ただし、明確な音量の基準はなく、あくまでも周囲の音が聞こえる程度という前提で「警音器や緊急自動車のサイレン、警察官による指示が聞こえる状態」であることとしています。
緊急車両のサイレンなどが聞こえる程度の音量制限については、音楽を聴いていてサイレンに気づかず緊急車両の進行を妨げたり、取り締まりの停車命令が聞こえなかったときには、行為自体が道路交通法第70条(安全運転の義務)による「安全運転義務違反」に問われ、違反点数2点が加算されて反則金も原付6000円・二輪車7000円科される場合もあるので注意が必要です。
違反にならなくとも、周りの状況がわからないほど大きな音量で聴くのは危険ですので、音でクルマや人の接近に気付ける音量にしておくべきと言えるでしょう。
■バイクで音楽を聴くにはどんな方法があるの?
バイクで音楽を聴く手軽な方法としては、スマホやミニプレーヤーに有線でイヤホンを繋ぐか、Bluetoothなどの無線機能を使って、ヘルメットやバイク本体につけたスピーカーから聴く方法があります。
音楽だけでなくBluetoothなどの無線機能を使うことでタンデムやツーリング仲間との会話も楽しめます
有線コードでプレーヤーとスピーカーやイヤホンを繋ぐ場合は、接続が目に見えて確認できて音飛びなどの心配はなくなりますが、取り回すコードの長さが届く範囲しか使えないため、降りるときに車載プレーヤーから外すなど手間が出たり、コードがブレーキレバーやハンドルなどに絡まる可能性も出てきます。
イヤホンの種類にも注意が必要で、日本自動車連盟によれば「密閉型のイヤホンは小音量でも違反」になると伝えており、遮音性が高いものは安全運転に必要な音を聞き取れなくなる恐れも高くなるため、周りの音も拾える「セミオープン」のものを選ぶようにすると良いでしょう。
ヘルメット内にスピーカーをつけるタイプであれば、耳を完全に塞がなくとも音楽を楽しむことができ、Bluetooth方式でプレイヤーを繋げるものには、インカム機能がついているものもあり、運転中に音楽だけでなくツーリング仲間と会話を楽しむことができます。
また、耳をイヤホンで塞がず音楽を聴く方法として、バイクに直接スピーカーを取付て聴く方法もありますが、自分が聴こえる音が全て周りに漏れてしまうので、周囲への配慮を欠くことになり、フルフェイスなど耳を塞いだ状態で聴こえる音量となると、クラクションやサイレンなど必要な外部の音が聞こえにくくなる状況である恐れもあります。
バイクで音楽を聴く行為自体は違反にはなりませんが、運転操作に支障が出ないことが大前提です。周囲の音が聞こえる程度の「節度のある音量」での使用が望ましいと言えます。
※ ※ ※
運転中に音楽を聴くこと自体は、法律で違反にはなりませんが音楽に集中しすぎると注意力が散漫になり、危険を察知するのが遅れてしまうので周囲の安全確認をいつも以上に行うのが良いでしょう。
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