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小型二輪免許はどうしたら一発合格できるのか?

バイクのニュース / 2021年3月30日 9時0分

通常、免許を取得する際は教習所に通うのが一般的ですが、教習所に通わず「一発試験」を受けることで免許取得をする方法があります。小型二輪免許を取得する際、一発試験に合格するためにはどういったことに気をつけると良いのでしょうか。

■小型二輪免許の一発試験とは?

 教習所に通わずに「一発試験」を利用することで、小型二輪免許を取得することができます。教習所に通う際は、学科26時間、技能12時間の教習時間が設けられていますが、一発試験では、運転免許試験場で直接受験をします。

 実際に「一発試験」を受ける流れとしては、まず視力・聴力などの「適性試験」を受けて問題がなければ「学科試験」を受けます。その後、試験場のコース内で「技能試験」を行い、全ての試験に合格すれば後日指定の教習所で「取得時講習」と「応急救護講習」を受けて免許の交付となります。

 一発試験では、教習所に通わずに試験を受けることで費用面でも大きなメリットがあります。教習所に通った場合の費用を見ると、教習所を卒業するまでにかかる平均費用は12~20万円(普通免許所持者は6~12万円)とされています。

 一方で、一発試験を受ける際にかかる費用は、学科試験受験料1,750円、技能試験受験料2,600円、試験車使用料1,450円を合わせて、5800円です。試験に合格すると、免許証交付料2050円と、取得時講習料12,000円及び応急救護講習料4,200円が加わり、合わせて2万4050円となります。普通免許を持っている人の場合では、「学科試験」と「応急救護講習」が免除され、1万8100円で免許取得が可能です。

 教習所に通いながら免許を取得しようとすると10万円以上の費用がかかり、その分教習所に通うための時間も考慮しなければなりません。そのため、時間やお金をかけたくないという人は一発試験を検討するのが良いでしょう。

 しかし、小型二輪免許の一発試験は難易度が高く、合格率は10%~20%と言われています。警視庁の「運転免許統計」の「小型二輪免許の合格率」のデータをみると、令和元年の小型二輪免許(MT車)の受験者数は4万1995名、そのうち合格したのは3万649名で、合格率は73%になっています。AT限定を見ても、受験者数3万1724名に対して、合格者が2万2386名、合格率は70.6%と、MT車、AT車どちらを見ても、受験者数の過半数を超える高い水準の合格率になっています。

 この合格者の中で、指定自動教習所を利用せず学科試験免除で技能試験だけを受けて合格した人数は、MT車で869名、AT限定は766名とされており、合格者全体の約3%程度と少ない割合であるということが分かります。

 また、学科試験を含めた一発試験を初めて受験した人数の明記はないため、一発試験自体の正確な合格率は不明となっていますが、自動車教習所を介さない小型二輪免許試験の合格の難しさは、前述の数字から伺えるでしょう。

 費用や教習所に通う手間を省ける点はメリットですが、難易度の高い一発試験はしっかりと準備をしておくことが大切と言えるでしょう。

■小型二輪免許の一発合格のポイントとは?

 一発試験は難易度が高いと言われており合格する人が限られているため、事前に学科試験・技能試験の内容をしっかりと把握し予習しておくことが大切です。学科試験・技能試験でのポイントをそれぞれ見ていきましょう。

学科試験は、95問が出題され、90点以上の正解で合格となります

 まず学科試験は、問題内容として「交通法規や安全運転のマナー」「運転に関する基礎知識」に関する文章問題が90問、イラスト問題が5問の95問が出題され、90点以上の正解で合格となります。

 ここでは、運転に関する基礎的な内容をしっかりと予習しておくことが大切です。また、試験では度々「ひっかけ問題」も出題されます。例えば、「黄色の灯火の点滅信号は、ほかの交通に注意して徐行しなければならない」という問題では、一見「○」のように思えて、実は「×」が正解です。理由は、問題では「しなければならない(義務)」と指定されており、実際には記述の内容は義務ではないからです。

 このように、一見正しく思えるような文章でも「言い回し」の違いで、意味が大きく変わるため注意しましょう。ほかにも「車両」と「軽車両」の違いなど、似たような言葉が登場するため、問題文は最後までよく読んで状況をイメージしながら回答を選ぶようにしましょう。

 そして技能試験では、クランクやS字、一本橋などのあるコースを走行し、持ち点100点から減点方式で採点が行われます。試験では、乗車するところから厳しくチェックされ、最終的に70点以上残っていれば合格となります。

 技能試験のポイントとしては、まず後方確認をしながら乗車し、走行中や、一時停止の際も落ち着いて安全確認を行いましょう。カーブや下り坂では減速を心がけ安全運転を意識し、踏切や坂道ではしっかりと後方を確認しながら走行しましょう。

 一本橋を渡る部分では5秒で通過することがポイントです。ほかにもS字やクランクなどの課題が設けられていますが、前を見て落ち着いた走行を心がけましょう。コースを走行し、バイクから降りる際も気を抜かず、安全確認を怠らないことが大切です。

 この技能試験は、重量感やハンドルの握り方など、原付バイクと異なる部分も多いため、一発合格を取るのは難しいと言われていますが、最近ではYouTubeなどでノウハウ動画が公開されているため、動画を見ながらの研究を行ったり、事前に走行時の練習を行っておくことが大切です。また、コースの下調べを入念に行うことで、当日の試験の状況を把握しやすいため、事前のリサーチは重要です。

※ ※ ※

 一発試験は順番で行われるので、前の人が運転しているところをしっかり見て参考にしておくのも、試験を合格する上でのポイントとなります。小型二輪車はバイクのなかでは軽い部類とはいえ自転車とは違うため、予想外の重さにその場で転倒することがないよう注意しましょう。

 また、課題の運転テクニックだけでなく、乗降時の安全確認や、乗車姿勢なども見落とさないようにしましょう。

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