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かつて大阪で栄えたバイク街「まっちゃまち」のいまはどうなっている?

バイクのニュース / 2021年3月30日 11時0分

東京なら「上野」、大阪なら「松屋町筋」と、バイク街としてよく知られるエリアがあります。かつてバイクショップが隆盛した時代を経て、今はどうなっているのでしょうか? 松屋町筋のバイク街を訪ねてみました。

■大阪松屋町筋、通称「まっちゃまち」のバイク通りを訪ねてみた

 地元民からは「まっちゃまち(まっちゃまちすじ)」の愛称で呼ばれる松屋町筋(まつやまちすじ)は、大阪市内を南北に縦断する地方道です。北側は人形やおもちゃ、駄菓子などの問屋、専門店が数多く並び、南側の天王寺へ至る約4kmの区間に、いわゆる「バイク街」「バイク通り」があります。

 昭和20年代後半は庶民の一般的な移動手段としてバイクが隆盛し、バイクの問屋街として発展していった通りとのこと。そして昭和40年代からは個人客向けのバイクショップが立ち並ぶ姿へと変貌したようです。

「まっちゃまち」には初めて訪れたのですが、想像よりも少ない店舗数に驚きました。コンビニでこの先にまだバイクショップがあるか尋ねたところ「昔はたくさんのお店があったけど、今は本当に少ない。この先はもうないですよ」とのこと。

 東京の上野も同様に、かつては多くの専門店が立ち並んでいたエリア(上野バイク街)がありましたが、時代の流れを経て今では数える程に減っています。

 とはいえ、まっちゃまちには中古車を中心に大量のバイクが店先に並んでいるショップもありますので、のんびり眺めて歩くのも楽しそうです。

 スクーターや一般的なバイクを中心とした中古車販売店だけでなく、カスタムスクーターが得意そうなお店や、三輪スクーター専門店など特徴のあるお店もあることがわかりました。また偶然かもしれませんが、ヴィンテージなトライアルマシンも複数の店先に置かれていたり、通りに味わいをもたらしていました。

老舗のバイクショップ「オートショップ富士」。スクーターの在庫が多く圧巻。2階にも多数展示してある模様

 バイクだけを目当てに行くには物足りない印象ですが、北側のまっちゃまち筋商店街含め、日本橋電気街(でんでんタウン)や通天閣など、比較的近いエリアに魅力的なスポットもあり、これはこれで十分楽しめるのではないでしょうか。

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