見た目重視か機能重視か? ツーリングシューズのアレコレ
バイクのニュース / 2021年4月5日 11時0分
ライディングシューズのアレコレを、ライディングシューズの先駆け的存在であり、バイク用のブーツメーカーとして、日本のみならず、世界的に愛されているイタリアンメーカーのガエルネのラインナップから、タイプ別にご紹介します。
■タウンユースにもピッタリ!今の主流はスニーカータイプ
ライディングシューズには、じゃぁどんな種類があるの? ということで、ライディングシューズの先駆け的存在であり、バイク用のブーツメーカーとして、日本のみならず、世界的に愛されているイタリアンメーカーのガエルネのラインナップからオススメをご紹介したいと思います!
カジュアルに履きこなす事もできるし、いかにもバイク乗り!といった大げさなところもなく、取り入れやすいことからたくさんの種類が登場しています。どんなバイクに乗っていても比較的かっこよく決まるので、見た目重視の方に特におススメ! バイクに乗っていなくても様になる、というところが魅力ですよね。
ゴアテックス搭載のバイクスニーカー「VOYAGER CDG GORE-TEX」
ガエルネから登場した「VOYAGER(ボヤージャー)」がその先駆け的な存在。スニーカーのような見た目にも関わらず、くるぶしやかかと部分には、プラスチック製のプロテクター、つま先部分にはカップ型のガードが内蔵されています。写真の「VOYAGER CDG」は、そのプロテクションに加え、GORE-TEX素材を採用することにより、防水・透湿機能も備えています。価格は2万5300円(税込み)。色はグレーとブラックの2種類です。
■本格的なツーリングに便利な万能タイプ
オフロード用アングル丈のブーツ「TOUGH GEAR 40(タフギア40)」
雨や風、車が跳ね上げた小石や謎の物体、そして気温。ツーリングシーンでは、さまざまな外的要因に備えなければなりません。さらに欲を言ったら、長時間の走行でも疲れない靴がいい。ということで、ライディングシューズと言ったらこの形を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ショートブーツ風でもあり、ハイカットスニーカー風でもあるライディングシューズ。割と昔からあるスタンダードなタイプです。基本的なプロテクションを備え、ステップに馴染みやすくかつ、歩きやすいブロックソールが採用され、シフト操作しやすい加工が施されているなど、安全性が重視されています。
10年以上の人気を誇る、ガエルネのロングセラーモデルである「タフギア」。特徴はなんといっても、脱ぎ履きが楽なバックル仕様になっているところ。写真の「タフギア40」は、同社のハイスペックモトクロスブーツに使用されているバックルと、同じ型が搭載されているのです。見た目の高級感も抜群! 自分の足の形に合わせて、繊細にかっちり調整できるというのは、何よりも疲れに効果的!「足ダル!」となってしまう人は、靴が足にあっていないのかも。ライポジをいくら見返しても足がだるくなる人は、シューズ選びから見直してみてください。劇的に改善されるかもしれませんよ。
「タフギア40」の素材は本皮に見えて、実はマイクロファイバー製の合皮なんです。本皮に比べ、軽くて柔らかいので履き心地も抜群。なによりもお手入れが楽ってところが魅力ですね。今までのライディングシューズはスポーティすぎてちょっと、という方でもこれならバッチリハマるはずです。価格は2万3100円(税込み)。色はこのヴィンテージブラックのみ。他にはバックルが違うスタンダードなタイプもあり、価格は2万2000円(税込み)で、色は黒と茶が用意されています。
■着るものにこだわるファッション重視派にはクラシックなブーツタイプ!
ハイスペックなネオレトロ防水ブーツ「G-STONE GORE-TEX」
デニムやレザーパンツといった、カジュアルなボトムによく似合うのがレースアップタイプのブーツです。カジュアルにも小洒落た雰囲気にも仕上げてくれるので、さまざまなシーンに便利に使えるのが特徴。一見すると普通のブーツにも見えますが、そこがキモ!安全性を確保しながらも、おしゃれに乗りたいライダーさんにぴったりです。クラシカルな見た目はこだわりのスタイルを崩さずに、重厚感のあるアクセントとなるはず。おしゃれは足元から、を実現したい人は是非取り入れてみてください。
普通のブーツよりちょっとゴツ目に見える写真のブーツは「G-STONE GORE-TEX」。ハイスペックな機能を搭載したネオレトロなブーツです。なにがハイスペックかというと、本体には最高級のフルグレインレザー(なんと!一頭の牛から限られた分量しか取れない貴重品)を採用し、内装には防水耐久性や防風性、透湿性を兼ね揃えたゴアテックスを採用。ソールには街乗りだけじゃなく、林道といったオフロードシーンにも対応するブロックソールが採用されているのです。これは、スクランブラータイプもスタイルを崩さずにかっこよく乗れてしまうということなのです。もちろんアンクルガードやシフトガード、バイクが傷つかないように内側のファスナーにはガードが付いているのです。価格は3万7950円(税込み)。黒と茶色がラインナップされています。
■長距離ツーリングやオフロード走行にはロングタイプをチョイス
長距離ツーリグやオフロードを走る際に重要視したいところは、疲れにくいことと、スネまで守ってくれる長さがあること、全天候型であることです。長い時間走っていると天候が変わることもあるので、それに対応するように、最初から防水性に優れたブーツを選んでおきたいもの。足が濡れると気持ち悪いだけではなく、冷えが進み、身体全体が動かしにくくなってしまう危険性もあったりします。また、オフロード走行の際には、道なき道を突き進むために汚れやすいこともあるので、手入れがしやすいものを選んでおくと便利です。汚れたママがかっこよかったりもしますが、そのまま宿や、食べ物屋さんに入るのはマナー違反。ライダーが敬遠されないためにも、ある程度汚れを落としてから入るようにしてくださいね。
そして、ヒザから下をかっちりとブーツに守ってもらうと、意外と疲れにくいものなのです。ライディングポジションに合わせた立体設計になっているものもあるので、変な力が入ることなくナチュラルにバイクに乗っていられるということなんですね。ツーリングから帰ってきたらスネに痣があった……。なんていう経験はないですか?バランスを崩してバイクを支えるために、バイクに跨るときに、ふとした時に、スネをぶつけがちなんです。踏ん張りを効かせるためにも、ロングタイプが有効です。
長距離ツーリングやアドベンチャーツーリング用に開発された防水ブーツ「Gミッドランド ゴアテックス」
「Gミッドランド ゴアテックス」は長距離ツーリングやアドベンチャーツーリング用に開発されたモデルで、長時間履いていても疲れにくい軽さとは着心地を実現。ゴアテックスが採用されているので、雨にも強く蒸れないのが特徴です。スネ部分には樹脂製のプロテクターを内蔵。価格は4万1250円(税込み)。
軽量なトライアルブーツをベースに開発されたアドベンチャー用のブーツ「Gアドベンチャー」
「Gアドベンチャー」は、軽量なトライアルブーツをベースに開発されたアドベンチャー用のブーツです。競技用のオフロードブーツのような見た目ですが、それよりもなんと約40%も軽いというのが最大の特徴。日本ではあまりそんなシーンがなかなか無いかもしれませんが、広大なオフロードを走りつつもオンロードも走行しながら旅を楽しむという冒険者には、プロテクションを重視しつつも軽い、というのは最大の魅力となります。ある程度ハードな場所も攻めたいという人向け。ただし防水ではないのであまり無理はできません。価格は2万7500円とお手頃なところもいいですね。
■本格的に攻めたいオフローダーはプロテクション重視で!
皮の持つ特性を最大限に生かす伝統の製法で作られている「ED-PROart.405」
林道しか行かない!エンデューロレースにも挑戦したい!というバリッバリのオフローダーになりたかったら、なにがなんでもプロテクションを重視したブーツを選んでください。道なき道はどんな危険が潜んでいるかわかりません。足をつく場面も多くなりますし、踏ん張りの効かないぬかるみでバイクを支えなければならないかもしれませんし、バイクを押して歩くことも想定しなければならないし、倒したバイクを起こさなければならないし、倒したバイクに挟まれるかもしれない…、マゾかよ!と思うような過酷な場面がてんこ盛りです。
なので、足首、すねのプロテクションはもちろんのこと、丈の長さも必要で、足全体を支えてくれるホールド感も重要視されてきます。競技用のモトクロスブーツを履いてしまっても良いほどなのですが、それだと硬すぎてしまい動きにくく、歩きにくいといという難点があるので、ものすごいスピードとテクニックで走ることができる上級者さんはモトクロスブーツでもOKですが、これから始めたい!という人は、ある程度の柔らかさがあるものを選ぶ必要があるのです。
ということで、林道大好きライダーやエンデューロレーサーに大人気なのが、「ED-PROart.405」。名前入にED=エンデューロと入っている通り、エンデューロにも対応するブーツなのですが、競技用のブーツと違うところは、歩きやすく、履きやすいことが基本コンセプトとなっているところ。モトクロス専用に比べ、極力プロテクションパーツを削ぎ落とすことにより軽量化を図りながらも、革の持つ本来の性能と熟練した職人の技術により、プロテクション性を高めているという、唯一無二のブーツなのです。
日本人専用木型で作られているのでフィット感は抜群。ビムラムのブロックソールを採用しているので、足をついた際のグリップ感も抜群。しかし、初心者さんにはちょっと贅沢な装備となっているかもしれません。ゴツいので、馴染むまで動かしにくく、ある程度の慣れが必要になってきてしまうので、思うようにバイクを操れなくなってしまう、かもしれません。でも、見た目もかっこいいし、ファッションとしてもなんか今っぽいので、頑張って履きたい!というひとには、ぴったりです。価格は4万2900円(税込み)。色は茶、黒、白がラインナップされています。
以上、ツーリングユースの一般的なおすすめを紹介しましたが、ぶっちゃけ、どれを選んでも間違いないです。見た目で選ぶもよし、装備で選ぶもよし、どこに行くからこのライディングシューズじゃなきゃ、なんてことはありません。但し、価格と性能の善し悪しは比例しているので、怪我をしたくなかったら、自分の身の丈に合わせたものを選ぶことを忘れないようにしてくださいね。
バイクに乗り始めた頃、調子に乗ってコンバースでバイクに乗ったら、転倒を防ぐために足を着いて地面を蹴った際に、足首がちょっと持っていかれていたらしく、バイクから降りたら足首を捻って捻挫していたことに気がついた…、なんて苦い思い出もあったりします。ですので、バイクに乗るときは、ライディングシューズが鉄板なのです。
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