人々の生活を支える宅配サービスに何が起こってるのか? Uber Eatsと日本サイクリング協会の取り組み
バイクのニュース / 2021年4月6日 13時0分
おうち時間が増えたことで利用者が急増しているデリバリー産業は、もはや今後の生活に必要不可欠となりました。その一方で、配達員に関するトラブルも増え、大手デリバリー企業は安全対策に取り組んでいます。
■配達に大活躍の自転車、安全対策はどうだ?
おうち時間が増えたことで、利用者が急増しているデリバリー産業ですが、もはや今後の生活において必要不可欠になりました。利用者が増えたと同時に、配達業者の需要も増加しています。自転車やバイクを利用した配達もよく見かけますね。
しかしごく一部の交通マナー・ルールを守らない人たちのために、配達員への風当たりが強くなっているそうです。一部の人たちの問題行動が、社会問題として捉えられ始めているという不都合な現実があります。
多くは、自転車で配達する一部の人たちの交通マナーの問題です。早く届けることで配達回数を増やせるという背景もありますが、危険運転に該当する行為は罰金や罰則の対象になります。仕事どころではなくなってしまうのです。
一部のそういった行為によって、配達員の人たち全体のイメージも悪くなってしまうので、需要も下がってしまうかもしれませんし、もちろんそれは、誰も望むことではないでしょう。
そんな中、外資系企業『Uber(ウーバー)』のフードデリバリー事業Uber Eatsが、配達パートナーの交通安全を共に推進することを目的として、公益財団法人 日本サイクリング協会(以下、JCA)と包括連携協定を締結しました。
JCAは、日本でのサイクリング活動の普及・発展を促進するために活動する公益法人です。きびしい審査を通って法人格を付与された財団ですから、社会的信用力があるというわけです。
包括連携協定を結んで交通安全のために何をするのかというと、JCAのネットワークと知見を活かし、Uber Eats配達パートナーに対する交通安全啓発プログラムをより発展させ、Uber Eatsを利用する配達パートナーの交通安全の向上を図るとのこと。しかも対象はUber Eatsの配達員だけではないというのがポイントです。
自転車を運転する際は、交通マナーを守ることで自身の安全を守ることにつながる
主な取り組みは次の通りです(Uber Japanホームページより引用)。
・配達パートナー向け自転車講習会を本年4月から東京都内で毎月開催。JCAから講師を招き、都内の自転車コースでの実技講習を実施。Uber Eatsの配達パートナーだけでなく、他社の配達パートナーや一般の方も参加可能とする予定。
・交通ルールにかかるオンライン学習コンテンツ(安全講習ビデオ)の作成。オンライン学習は4月から全配達パートナーを対象に導入予定。
・交通安全に係る取り組みに関する各種行政・警察機関との協力および連携。
・配達パートナーに限らず一般消費者も含めた自転車利用に関する啓発活動の実施。
業務提携にあたって、 JCAの長澤惠一代表理事は次のようにコメントを寄せています(Uber Japanホームページより引用)。
「JCAは、これまで自転車による交通安全の普及に努めてまいりました。特にコロナ禍で配達パートナーは大変重要な役割を果たしているものの、同時に配達パートナーの振る舞いが大勢の人たちの目に留まるようにもなりました。今起きている問題は、配達パートナーにとどまらず、日本の自転車利用者全体にも共通する課題と認識しております。配達パートナーが交通ルールを守り、さらに全ての自転車利用者の模範となれるよう、Uber Eatsと啓発に取り組んでいきたいと思います」
そして、Uber Eatsからは次のようなコメントがありました。
「Uber Eats では“安全”を最も重要なことと位置付けております。配達パートナーの皆さまが安全に配達でき、また道路を使うすべてに方々が安全に通行できるよう、私たちにできる限りのことをしたいと考えております。これまで各地の警察との安全講習の取り組み、アプリを起動するごとに交通安全で気をつけていただきたい事項を表示させる機能の追加などに取り組んでまいりました。JCA様との取り組みのもと、こうした活動の幅を広げていければと考えております。
コロナ禍において、配達パートナーの皆さまは、大変な苦境に立たされているレストランを支え、そして、外食を控えている注文者の皆様に楽しみを届けています。配達パートナーの皆様がさらに誇りをもって働けるよう、これからも安全施策の実施に取り組んでまいります」
第一には、やはりパートナーの安全でしょう。交通マナーを守った走り方をしていれば、自身の安全を守ることにもつながっていくはずです。今後も安全に、おいしいゴハンを届けて欲しいですね。
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