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バイクにもついているハザードランプの使い方とは?

バイクのニュース / 2021年4月14日 9時0分

最近バイクにも増えてきた「ハザードランプ」ですが、どのような場面で使うのが適切と言えるのでしょうか?バイクのハザードランプは後付も可能なので取付方法と注意点も合わせて見ていきましょう。

■バイクのハザードランプの正しい使い方とは?

 ハザードランプは、正式名称で「非常点滅表示灯」といい、ウインカーの左右同時点灯を利用して危険を知らせるためや、周囲に自車の存在を知らせるために備わっており、クルマと違いバイクには保安基準上での装着義務はありません。しかし、大型バイクをはじめ高速道路を利用する機会が増えたバイクにはハザードランプが備わっているものも増えてきています。では、どのような場面で使用するのが正しい利用方法なのでしょうか。

 まず、道路交通法による「ハザードランプを使用するべき」とされている義務は2点のみで、道路交通法施行令第18条(道路にある場合の灯火)2項の「夜間に道路幅5.5m以上の道に駐停車するとき」と、道路交通法施行令第26条3の2項「通園・通学バスに幼児・小学生が乗降するための停車中」となっています。

 この2点以外には、道路交通法で義務としてハザードランプの利用は定めておらず、バイクに関係するものは、「幅5.5m以上の道路に夜間停車するとき」のみとなりますが、もともとがハザードの装着義務がないので、同じ状況で50m後方から見える状況にない時は「尾灯」を点灯させておくか、三角板などの表示標識器材をおけば良いことになります。

 合流で車線に入れてもらったときなどに行う、コミュニケーションとしての「サンキューハザード」は、ドライバーやライダーの間で自然に広まったもので、道路交通法による行うべき規定やしなかったとこによる罰則はありませんが、ハザードランプの目的が「緊急やハザード(危険)」を知らせるための装置として備わっているので、あまり望ましい利用法とは言えないかもしれません。

 ハザードランプの目的に沿った正しい利用方法としては、昼夜問わず「濃霧・豪雨・豪雪などで視界不良のとき」、「高速道路上で故障したときに道路端へ停車して後続車に危険を知らせるため」、「高速道路などでの渋滞や通行止めによる追突防止を促すとき」、クルマであれば「レッカーでけん引されるときに後続車にそれを伝えるような場面での使用」というのが本来の望ましい利用法となります。

 高速道路上で故障してしまい路肩停止するときには、バイクもクルマと同じくハザードランプだけでなく、三角表示板の使用が必要になるので注意しておきましょう。

■ハザードは後付もできる?取り付け方法と注意点

 ハザードは、元からあるウインカーを利用した機能なので、後付けも可能で基本的には「ウインカーリレー」を専用のものに交換して、リレーから出ている配線に車体のウインカー線を繋ぎ直して、ハンドルにハザードスイッチを取り付けるだけです。

ハザードスイッチは、新車の状態で装備されているモデルもあります

 ネット通販やバイク用品店舗で販売されている専用キットを購入すれば、ハザード取り付けに使う「リレー・結束タップ・ギボシ端子やスリープ・配線図」など必要なものは全て揃っていますが、商品によってはスイッチだけが別売りになっているものもあるので、購入時には内容品をよく確認しておきましょう。

 取り付けに必要な工具としては「電工ペンチ・カッターやニッパー・バイクの外装を外す工具」になり、ギボシの大きさがキットのものと合わないときには、適合する端子を別途購入する必要が出てくることもあります。実際の作業は必ずバイクのキーをオフにした状態で行い、説明書をよく読んで正しく取り付けるようにしてください。

 ハザード取り付けの注意点としては、ウインカーは左右とメーカーによって配線の色が違うこと、スイッチ接続線のプラスマイナスを間違えないこと、外装を取り付けたときに配線やリレーを傷つけないような位置に設置・配線すること、取り付け位置が左右対象で同時に点灯することが必要になります。

 ハザードの取り付け後は、走行時の消し忘れに注意しておかないと周囲のクルマが困惑するだけでなく、曲がる時にも適切なウインカーによる方向指示ができず「合図不履行」として違反点数1点と反則金(二輪車6000円・原付5000円)が科せられることになります。

 また、ハザードランプはエンジン停止中にも動作するようになっているので、バイクを離れるときにも消し忘れによるバッテリーあがりには注意しておかねばなりません。

 ハザードランプは緊急時に使用するものなので、バイクの調子が急に悪くなったときには、点灯させることで後続車に「異常」を知らせることができる便利な機能ですが、使った後には必ず消しておかないと方向指示器としての機能が果たせなくなったり、バッテリーあがりの要因になってしまうので注意しておきましょう。

※ ※ ※

 日本独自の「サンキューハザード」は、車内の見えにくいクルマでは「お礼」の習慣として定着していますが、本来の「ハザード(危険)」を知らせる装置の使い方としては、その必要性は賛否が分かれるところでしょう。

 バイクはクルマと違い乗り手が見えますので、頭を下げるなどの「ジェスチャー」でお礼をすることもひとつの方法でしょう。

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