Verge Motorcyclesのハブレス電動バイク「TS」がレッドドットデザインアワード獲得 設立3年目で初受賞

フィンランドを拠点とするRMK Vehicle Corporationのバイクブランド「Verge Motorcycles」のハブレス電動バイク「TS」が「レッド・ドット・デザイン賞」のプロダクトデザイン賞を受賞しました。改めてどのようなモデルなのか振り返ってみましょう。

■個性あふれる電動バイクが権威あるアワードを獲得

　フィンランドを拠点とするRMK Vehicle Corporationのバイクブランド「Verge Motorcycles」のハブレス電動バイク「TS」が「レッド・ドット・デザイン賞」のプロダクトデザイン賞を受賞しました。

　ドイツ、エッセンのノルトライン＝ヴェストファーレンデザインセンターが主催する「レッド・ドット・デザイン賞」は、1995年に創設された権威あるデザイン賞で、なかでもプロダクトデザインは、レッド・ドットが設けている3つのジャンル（プロダクトデザイン／コミュニケーションデザイン／デザインコンセプト）の中でも最も歴史あるジャンルとなっています。

　また、2021年においてはホンダの大型スクーター「FORZA750」（フォルツァ750）、2020年にはヤマハ「テネレ700」、ホンダ「CBR1000RR-R Fireblade SP」が選出されていることからも分かるように、優れたデザインと性能を評価するアワードといえるでしょう。

　今回アワードに選ばれたTSは、一般的なバイクとは異なりホイールのハブを持たない「ハブレス」方式のリアホイールを備えたモデルで、タイヤの内側にモーターを内蔵することでユニークな外観とされたモデルです。

レッド・ドット・デザイン賞を獲得した「Verge Motorcycles」のハブレス電動バイク「TS」

　Verge Motorcyclesの発表によると、最高出力80kw（約109PS）、最大トルク1000Nm（約102kgf・m）を発揮するモーターを搭載したTSは、0から100km／hまで4秒以下で到達。街乗りで300km、高速道路で200kmの航続が可能といいます。

　また、充電時間は車載充電器で約4時間、DC急速充電であれば45から50分で満充電可能。一般的なネイキッドと同様のライディングポジションの他、前方に備えられたペグに足を乗せることでクルーザー的なスタイルで乗車することも出来ます。
　
　一般的な工具や機械のみでリアタイヤ交換も可能なほか、前後にオーリンズ製のサスペンションも採用する TSの価格は2万4990ユーロ、日本円で約290万円前後となっています。