リターンしたママライダーがバイクを安全に楽しむため、ホンダのバイクのスクール(HMS)に参加してみました!【準備・点検編】
バイクのニュース / 2021年5月2日 13時0分
バイクの免許歴は長いけれど、コーナリングやUターンが苦手だったり、もっと上達したい…なんて思っている人は多いのでは? そんな人にオススメなのがライディングスクールです。リターンしたママライダーが、ホンダが主催するバイクのスクール(HMS)に参加してみました!
■楽しくライディングを学べるホンダのバイクスクールにチャレンジ!
20代で二輪免許を取得したワタクシ(守田二草)、教習所に通ったのは20年以上も昔のこと。サーキットで練習走行したり、ライディングスクールにも参加こともありましたが、出産・育児などでバイクに乗れない時期も長くあり、運動能力も体型も変わって、学んだことは今やハッキリとは思い出せません(笑)。
娘が小学校6年生の時に再びバイクに乗りはじめましたが、完全に自己流で自信はあまりありません。普段の運転では苦手なことを自然と避けてしまうため、このままではあまり上達も望めないかも…。ごくたま~に娘とタンデムツーリングしたりしていますが、もっと一緒に出かけたいし、安全のためにももっと上手くなりたい!
鈴鹿サーキット交通教育センターで行われる「HMS(Honda Motorcyclist School)」に参加します
そこでホンダが主催する「HMS(Honda Motorcyclist School)」に参加することにしました! プロのインストラクターが、不安解消やスキルアップのポイントを安全な環境でわかりやすくアドバイスしてくれるのです。実技時間も朝から夕方まで、たっぷり1日あります。苦手意識が解消されるかも!
■安全運転の講習について長い歴史をもつ「鈴鹿サーキット交通教育センター」
HMSは全国7か所にあるホンダの交通教育センターで開催。オンロードクラスとオフロードクラスがあり、運転技術のレベルに応じた多彩なコースが設定されています。今回は三重県鈴鹿市にある「STEC」と呼ばれる「鈴鹿サーキット交通教育センター(Suzuka circuit Traffic Education Center)」に行ってきました! 1964年に白バイ隊員の高速交通安全講習として開講した歴史ある施設です。
鈴鹿サーキット交通教育センターは、1964年に白バイ隊員の高速交通安全講習として開講した歴史ある施設です
STECではスキルによって多彩なカリキュラムが設定されています。今回私は「中級ツーリングライドチャレンジ」に参加することにしました。基本となる「走る、曲がる、止まる」をマスターした上で、さらにステップアップを目指すクラスです。バイクの特性を理解し、よりスムーズで安全な走りを目指します!
■ライダーの身体を守るプロテクターは大切です!
スケジュールは朝10時から、途中お昼休憩をはさんで夕方16時半まで。みっちりバイクに乗ることができます。まずは教室でインストラクターの山脇遼太さんからオリエンテーションを受けます。実はワタクシ、かなりの緊張しいなのですが、山脇さんがとても丁寧で親切に説明してくれるのでホッとしました(笑)。
鈴鹿サーキット交通教育センター インストラクターの山脇遼太さんから、当日のスケジュールなどのオリエンテーションを受けます
それから屋外へ出て、準備運動と受け身の練習です。特に転倒時の受け身は大切。手をつかないようにいわれていますが、突差の転倒だとどうしても手が出ちゃいます。そこで、親指を下に向けて手をつくと、ヒジが曲がりやすくなるんだとか。
準備運動と転倒時に怪我をしないため受け身の練習からスタートします
実際にやってみると、本当に曲がりやすくい。おお~、なるほど! そのままゴロゴロっと転がって、衝撃を分散させてケガのリスクを軽減させます。とても自然な感じで転がることができます。
安全のため、肩、ヒジ、ヒザなどを保護するプロテクターを着用します(HMSでは無料のレンタルもあるので安心です)
次に安全のため、肩、ヒジ、ヒザなどを保護するプロテクターを着用します。HMSでは無料のレンタルもあるので安心です。実は意外と知られていないのがプロテクターの重要性。警視庁交通局の統計によると、2020年の二輪の死亡事故は526人。損傷部位で頭部の228人(43.3%)に次いで多いのが、胸部の140人(26.6%)となっているのです。意外と胸部が大切なのです。
ちなみに私が着用しているのは施設のレンタルではなく、ホンダのライディングジャケット「メッシュハイブリットパーカ」です。肩、ヒジ、背中にメッシュプロテクターを装備しています。胸の内側にはスナップボタンが装備されていて、オプションのチェストプロテクターを装着すればOKです。軽くてゴツくないので普段使いに最適です。
■点検では最低限「ブタと燃料」の4ポイントをチェックすべし!
次に乗車するバイクを選びと点検をおこないます。今回の相棒はCB400 SUPER FOUR! なんと今年のニューモデルです。トレーニング車両は年式の新しいモデルが多く、とてもキレイです。乗ってみたかったこともあり、テンション上がります(笑)。
それから乗車前点検。総点検の基本は10カ所といわれていますが、すべて行うと時間がかかってしまいます。出発前には簡単にでも「ブタと燃料」の4ポイントを押さえておくことが大切です。
「ブ」のブレーキは、ブレーキペダルなどの確認を行います
まずは「ブ」のブレーキ。レバーやペダルの動作チェックや調節はもちろん、効き具合や遊び具合、ブレーキオイルの量、ブレーキパッドの残量なども確認します。
「タ」のタイヤは、パンクしていないか、タイヤに亀裂が入っていないか、異物が刺さっていたりしないかをチェック
次に「タ」のタイヤ。パンクしていないか、タイヤに亀裂が入っていないか、異物が刺さっていたりしないかをチェック。スリップサインの位置を把握し、溝がしっかりと残っているかも確認します。空気圧が適正となっているかも大切なポイントです。
「と」の灯火類(ライト)は、正常に点灯、点滅するか確認
それから「と」の灯火類(ライト)です。ヘッドライト、ウィンカー、テールランプ、ブレーキランプなど正常に点灯、点滅するか確認します。特にブレーキランプは切れてしまっても走っていると気づきにくいので、走行前のチェックは重要です。
最後は「燃料」のガソリン、燃料計だけではなく、キャップを開けてタンク内にガソリンが入っているかしっかりチェックします
最後が「燃料」のガソリンです。燃料計だけではなく、キャップを開けてタンク内にガソリンが入っているかしっかりチェック。ガソリンは劣化すると異臭がするので、臭いも確認するのがベストです。
こうして準備と点検すべてが整いました。車両に慣れるためにコースを完熟走行したら、いよいよ実技です。苦手意識が解消できるかな? ドキドキですが、頑張ります!
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