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打倒ヤマハ「シグナスX」! キムコ「レーシングS」は軽二輪スクーターのイメージを一新するモデルだった!

バイクのニュース / 2021年5月2日 11時0分

150㏄以下の小型スクーターといえば、数あるバイクカテゴリのなかでは、比較的誰でも気軽に乗れて、走りを楽しむというよりは、近場での移動を速く、快適にする自転車以上、バイク未満的ポジションの移動用乗り物、というイメージを持っていた私(先川 知香)が、キムコ「レーシングS150」に試乗しました。

■フルスロットルで遊べるレーシングスクーター

 私(先川 知香)がバイクに乗る際に好きなポイントは、ギア操作と加減速に荷重移動が加わった、「操っている感」です。そのため、ATモデルは「便利だけどちょっとつまらない、移動用の足」というイメージを持っていました。

 KYMCO(キムコ)「Racing S(レーシング・エス)150」に乗った際もその例に漏れず、普通の一般的なスクーターといった感じで、足つきも良く、軽くてスリムなど、近場への移動には最適な乗り物という印象を抱きました。

 バイクといえば、ニーグリップをした状態での荷重移動で右左折をするという操作が体に染みついている私は、久しぶりすぎるスクータータイプの乗り方に、「どうやって、曲がるんだっけ?」と少し戸惑いながらも、パイロンで作られたコースを1周、2周と回っていくうちに、なんとなくスクーターの感覚を取り戻し、どんどん速度域も上がっていきます。

 そして遂に、フル加速。「あれ? 楽しい」

 アクセルをグイっと開けた時のダイレクトでパワフルな加速感と、思い通りに操作可能なブレーキの制動力に、思い描いたラインで曲がってくれるコーナリング性能。そこに、小型スクーターが持つ足つきの良さと軽さが加われば、多少の無理をしても「扱いきれない恐怖」を感じないため、新たなアトラクションの誕生です。

キムコ「レーシングS」に試乗する筆者(先川 知香)

 速度域が上がれば上がるほど、MTモデルとはまた違う荷重移動の激しさが増していき、アクセルとブレーキの操作だけで名前どおりのレーシーな走りを体感することができました。

 これは、スクーターレースが盛んな台湾のバイクメーカー、キムコが「レーシングS」と名付けたことにも納得の走行性能です。

■ライバルはヤマハ「シグナスX」

 ちなみに、このレーシングSは台湾のスクーターレースで圧倒的な速さを見せるヤマハ「シグナスX」に勝つために、キムコが全力を注いだモデルでもあるそうで、そのこだわりが足回りの安定感や乗りやすさからもヒシヒシと伝わってきます。

キムコ「レーシングS」のシート高は790mmと低めのため、身長165cmの筆者(先川 知香)の場合、両足のかかとが軽く浮く程度の足つき性となっています

 日本の法律上、ギリギリ高速道路に乗れる150㏄クラスのスクーターモデルは、ホンダ「PCX」や「ADV」、ヤマハ「マジェスティS」(※排気量155cc)など、150㏄という排気量の割には全体的にボディが大柄で車高の高いモデルがほとんどなので、レーシングSの足つきの良さや高速にも乗れるという点は嬉しいポイントである反面、高速道路を走るには不安なほどコンパクトで軽量です。
 
 ちなみに、PCX150の車両重量は132㎏で、レーシングSは128㎏と体感で軽いだけでなく、実際に約5㎏も軽量となっています。

キムコ「レーシングS」。リアサスペンションはライバルのヤマハ「シグナスX」と同じくツインショック仕様となっています

 それでも、便利で取り回しがしやすく、操っている感も十分楽しめるだけでなく、高速道路も走れるとなると、私にとっては痒いところに手が届く、バイクの理想形といっても過言ではない1台。しかも、アクセルを開けるとレーシーだけど、普通に乗れば移動用の一般的なスクーターなど、どんな用途でも対応してくれる懐の深さも魅力です。

 アジア系スクーターは、どうしてもそのカマキリのようなフロントマスクのため、正直、めちゃくちゃカッコいい! とは思えませんが、そんなビジュアルの好き嫌いを払拭してくれるほど、乗っていて楽しいスクーターでした! 

 キムコ「レーシングS150」の価格(消費税10%込)は、36万3000円です。

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