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バイクのミラーを広角ミラーに変えるメリットとは?

バイクのニュース / 2021年5月11日 9時0分

バイクの走行中に、前を向いたまま後方を確認できる唯一のツールが「ミラー」になります。しかし、通常のミラーでは映る範囲も狭く、後方視界に不安があるという方もいるかもしれません。そこで今回は、より広い範囲を映し出せる「広角ミラー」のメリットやデメリット、取り付け方法についてご紹介していきます。

■ミラーを広角に変えるメリットとは?

 通常のミラーでは、「後方の視野が狭いな」と感じるライダーは多いかもしれません。バイクのミラーを広角に変えるメリットとしては、ミラーの外径サイズは変わらないながらも「見える範囲が広がる」というのが最大の特徴です。ミラーを変更することで車線変更や左折時など後ろを振り向いての目視ができない際に、死角が少ないミラーで視野のサポートをしてくれます。

 広角ミラーは、通常のミラーと違って「ミラー部分を曲面化」しているため、より広い範囲を映すことができ、ミラー部分だけを加工しているので外径の大きさは変わらず、車検にも適合して構造変更の必要もありません。

 バイクや車用の広角ミラーを製造販売している株式会社アウトバーン(本社:愛知県)によると、確認できる後方視野は純正ミラーの約2倍の範囲と伝えており、広角ミラーには「眩しさを低減する加工」が施されているものや、湾曲率を変えて「視界範囲が選べる」ようになっております。

 ほかにも、親水加工を施して「ミラーに水滴が残りにくい」ものもあるので、後続車のライトや太陽光による反射が気になる人や、より広い範囲を映したい人などにとっても幅広い選択ができるようになっています。

 しかし、この広角ミラーにはデメリットも存在していています。特に、見える範囲を優先しているので「映るものが小さくなる」こともあり、製品によっては「距離感が変わる」ことがあります。

 このように、「より広い範囲が見えれば良い」というだけで広角率の高いものを選んでしまうと、返って見づらくなることもあるので、購入前には自分に合った広角率を把握する意味でもミラーの湾曲ごとにどの程度「見え方」が変わるのか確認をしておくと良いでしょう。

■ミラーを取り替える際の注意点

 広角ミラーに取り替える際の注意点は、「ロックナットのサイズや形状の確認」をしておくことです。メーカーやバイクごとに違うこともあり、ネジの締め方向についても「正方向と逆方向」の形状の違いや、カウルが付いたバイクでミラーをハンドル側に取り付ける場合は「カウルへの干渉」も考えておかねばなりません。

ヤマハ車は、ミラーを締め付ける逆ネジが採用されています

 取り付けの際には、手作業がほとんどですが、逆ネジのときにアダプターボルトを固定するためスパナは用意しておき、締め付け量は衝撃を受けたときにも緩和できるように「締め付けすぎない」ようにしてください。

 ミラーを締め付けすぎてはならない理由としては、バイクのミラーには「保安基準」があり「道路運送車両法第44条5項及び第64条の2(後写鏡)」で定められている規定で、市販のものならどれでも取り付けて良いというわけではなく、歩行者に接触した場合に衝撃を緩衝できる構造であるかや反射面の中心がかじ取装置(ハンドル)の中心を通り進行方向に並行な鉛直面か280mm以上外側にあることが求められます。

 また、年式によっては「取り付けられるミラーの大きさ」にも決まりがあるなど条件も出てきます。

2007年1月以降に生産されたバイクは、取り付けられるミラーの大きさに条件があります

 2007年1月以降に生産されたバイクでは、鏡面部が円形のものは直径94mm以上150mm以下、円形以外のものは縦120mm以内で横幅は200mm以内かつ直径78mmの円を内包するもので鏡面の総面積が69?以上であることとされています。

 さらに、必ず「左右に取り付ける必要がある」と定められており、違反すると「整備不良」として違反点数1点と反則金(二輪車6000円・原付5000円)が科せられることになり、車検のあるバイクに関しては車検も通らないことになります。

 このような細かい条件を満たしているのかが確かめたい時には、「2007年新保安基準適合品」であるかを確認しておく必要があり、それでも心配なときには本体ごと交換する以外にも、純正ミラーに直接貼り付けるタイプを利用しておけば間違いないです。

 高速道路や幹線道路上での合流や左折時など、後方も気になるけれど前方への注意が必要な場面では、広角ミラーでの、広範囲の後方視界がもっとも役に立つ場面となりますが、あくまでも補助的な役割としてのミラー活用を心掛け、最終的な確認は可能な限り目視で行うことも忘れないようにしておきましょう。

※ ※ ※

 教習所でも、乗車前にミラーの調整を行う必要性については厳しく指導されます。それだけ走行中の後方視界を確保することは大切です。

 広角ミラーで後方視界を広く持つことで、安全快適な走行を楽しめるようになりますが、取り付ける際には湾曲率による見え方の違いのチェックや、保安基準に適合しているかの確認を怠らないようにしましょう。

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