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「前輪とハンドルだけバイク」のハーフトラック? タミヤ1/35スケールプラモデル「ケッテンクラート」発売

バイクのニュース / 2021年5月20日 11時0分

模型ホビーの世界をリードする静岡県の老舗模型メーカー「タミヤ」は、前輪とハンドルがバイクのようなドイツ軍車両「ケッテンクラート」を、1/35ミリタリーミニチュアシリーズとして発売します。

■戦車のような厳ついボディにバイクのようなフロントまわりがユニーク!

 模型ホビーの世界をリードする静岡県の老舗模型メーカー「タミヤ」は、第2次世界大戦中に活躍した、前輪とハンドルがバイクのような構造のドイツ軍車両「ケッテンクラート」を再現し、1/35ミリタリーミニチュアシリーズとして2021年5月29日ごろに発売します。

 前輪がタイヤ、後輪が履帯(無限軌道、いわゆる米企業の登録商標であるキャタピラー)という独特な構造の車両は「ハーフトラック」と呼ばれ、当時としては高速で道路を走り、悪路の走破性にも優れるものとして多く採用されました。

「Kettenkraftrad(ケッテンクラート)」は、もともとは森林地帯の作業用車両だったものを転用・開発したもので、アクセルはバイク同様右手グリップを捻って開閉しますが、クラッチおよびブレーキ操作は足元の左右ペダル、シフトチェンジはハンドル手前のシフトレバーで行ないます。

 ゴツい履帯駆動に対してフロントフォークの前輪では操舵に疑問がありますが、ハンドル操作に連動して左右履帯の回転数が変わる機構となっており、じつは前輪が無くても旋回が可能、むしろ泥濘地や雪上では前輪が抵抗となり、また起伏の激しい地面の上では邪魔になります。平坦路で高速走行時の安定性を高める補助輪として機能していたようです。

タミヤ「1/35 ドイツSd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型」

 タミヤがプラモデル化する「1/35 ドイツSd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型」は、大戦中に8000輌以上製造されたケッテンクラートの中でも、1943年から1944年にかけて生産された車両を再現しています。

 ドライバー(ライダー)1体と歩兵が2体、車体後部に連結される専用トレーラーがセットとなっており、牽引時の全長は139mm、全幅は29mm、エンジンハッチは開閉可能、履帯は直線部分を一体とした連結式となっています。

 タミヤ「1/35 ドイツSd.Kfz.2 ケッテンクラート中期型」の価格(消費税10%込み)は2530円です。

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