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取り付け位置が変わる? ナンバープレートの新基準とは

バイクのニュース / 2021年5月23日 9時0分

国土交通省は、2021年3月9日に自動車のナンバー(ライセンス)プレートの表示に係る新基準について発表した。その内容はナンバープレートの「取り付け角度」や「フレーム・ボルトカバーの大きさ」などについて、明確な基準が定められた、ということです。一体、どのような基準になったのか、詳細を伝えます。

■ナンバープレートの新基準とは

 新たな法改正により変わる、ナンバープレート取り付けに関するバイクの場合の新基準条項です。取り付け位置は「番号の識別に支障が生じない位置」として、ナンバープレートの取り付け角度が「上向き40度~下向き15度、左右は0度」と具体的な数字で制限されます。ナンバープレートフレーム(外枠)の使用は完全に禁止となりました。

 さらに、取り付けに使用するボルトカバーのサイズも「直径28mm以下であって番号に被覆しない」「突出する部分の厚さは9mm以下」「脱落する恐れがない」と限定され、確実な取り付け、表裏・上下の向きについても番号が正しく認識できる状態にあることが義務付けられています。

 二輪・四輪車のナンバープレート取り付けについて、前回2016年4月の法改正ですでに表示義務は明確化されていました。道路運送車両法施行規則第8条の2により「国土交通省が定めるその位置は自動車の前面及び後面であって、当然ですが自動車登録番号標に記載された自動車登録番号の識別に支障が生じないこと」として定められました。道路運送車両法第第73条(車両番号標の表示の義務等)においても「識別ができる状態で運行すること」との記載があります。ナンバープレートが正しく取り付けられていない車両は、道路運送車両法第109条第1項の規定により、ユーザーに50万円以下の罰金が科せられます。

 ナンバープレートの新基準は、当初2021年4月1日以降に新たに登録する車両から適用する予定でした。が、コロナ禍による感染拡大で自動車購入需要の停滞予測を理由に、2021年10月1日まで猶予期間が設けられました。このため実際に法規が運用されるのは2021年10月1日以降に新規登録となる車両が対象となったのです。

2021年9月30日以前に登録されたバイクについては新基準が適用を受けませんが、2016年の道路運送車両法改正内容に厳格な遵守義務があります

 つまり、2021年9月30日以前に登録されたバイクについては新基準に適用を受けないということです。しかし、今回の新基準に該当しないバイクでも、前回の2016年の道路運送車両法改正内容に厳格な遵守義務があるため、その内容について、しっかり把握しておくべきでしょう。

■新基準に伴い注意すべき点とは

 その2016年の改正内容について復習すると、「ナンバーカバーの取り付け」「回転」「被覆」「折り曲げ行為」が禁止され、無色透明であってもカバーの取り付けや、シールなどで文字が隠れてしまう状態が禁止されました。

 もちろん、縦や逆さなど文字に対して水平方向以外の取り付け方や、折り曲げによる文字認識できない状態は明確な禁止違反事項です。当然10月以前の登録でも、この規準は2021年10月適用の新基準に関わらず守らなければなりません。違反すると新基準同様に道路運送車両法第109条第1項の規定により50万円以下の罰金となるので気をつけてください。

フェンダーレスキットを使用し、ナンバープレートを取り付けた場合、取り付け角度などによって違反になることがあるので気をつけましょう

 新基準対象のバイクでも、純正位置に正しく取り付けていれば問題ない訳ですが、カスタマイズで、「フェンダーレス化」などを実施し、ナンバー位置を移設するときには気をつけましょう。市販のプレートホルダーやフェンダーレスキットについても新基準に適合するパーツのほか、非適合製品があり、取り付け角度などによって違反となるため、購入する前にメーカーのホームページなどで適合確認を行いましょう。

 アメリカンタイプなどでナンバープレートを中央位置よりも大きく左右のどちらかに移設する「サイドナンバー」カスタムを取り入れている人は、ナンバーを縦置きにしたり、2021年10月1日以降の新車でも角度が規定に沿わない場合、先述のナンバーの表示義務の違反となります。また、水平方向であっても移設後にナンバー灯や赤色リフレクター(反射板)が備えていないバイクは、道路交通法第62条(整備不良車両の運転禁止)に抵触した「整備不良(尾灯等)」として、違反点数1点と反則金(原付5000円、自動二輪車6000円)が科せられます。

ナンバー取りつけ新基準に該当しない車両でも、2016年の表示義務化によりかなり厳密な規定が定められています

 ナンバー取りつけ新基準に該当しない車両でも、2016年の表示義務化によりかなり厳密な規定が定められています。ナンバープレートの文字が読み取りやすい状態であるような装着方法を心がけ、折り曲げやナンバー自体をカットするような行為は絶対に行わないようにしてください。

※ ※ ※

 自動車のナンバープレートはとても広い範囲で活用され、道路運送車両法での自動車登録ファイルの登録、保安基準適合を証明すること。また、持ち主の特定が容易で、犯罪の抑制または検挙のための識別に用いる。加えて、行政面でも自賠責保険や税金などのデータを結びつける重要な役割も持つ識別標です。その表示方法に違反すると厳罰が科せられることになり、「知らなかった」では済まされないことなので、気をつけましょう。

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