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サーキット走行では必須!つなぎの選び方とは

バイクのニュース / 2021年5月30日 9時0分

バイクの性能を全開で引き出した走りがしたいと思うバイカーにとって、サーキット走行は相応しい環境と言えるでしょう。しかし、サーキットは用意しなくてはならない装備がヘルメットだけではありません。そのなかで重要になるのがつなぎです。つなぎを選ぶときは何に気をつけて選ぶべきでしょうか。

■サーキット走行で必要な装備とは

 サーキットはバイクの性能を全開に引き出した走りができる環境です。スポーツ走行を楽しみたいバイカーにとってサーキットは相応しい環境と言えるでしょう。ですが、サーキット走行に必要な装備は一般公道を走るときよりも専門的なものが必要です。そのなかで重要になるのがつなぎです。つなぎを選ぶときに何に気をつけて選ぶべきでしょうか。

 サーキットを走行する際に必要な装備一式は、ヘルメット、ヘルメットリムーバー、つなぎ(レーシングスーツ)、レーシンググローブ、レーシングブーツ、プロテクターです。一般公道を走るときは、最低限ヘルメットを着用していれば走行できました。しかし、サーキットはそうではありません。

 サーキット走行では転倒した場合の装備が必要で、転倒したときのショックを和らげるエアバッグベスト、プロテクター、救急搬送するときにヘルメットを安全に脱がせるヘルメットリムーバーも必要です。

 プロテクターは脊柱だけでなく、実際には肩、肘、膝、胸部プロテクターなど各所に必要になります。加えてレースに参加するとなればヘルメットやつなぎがあれば、なんでも良いわけではありません。

MFJ公認のレースに参戦するには、「MFJ公認」のヘルメットやつなぎの着用が必須です

 財団法人日本モーターサイクル協会(MFJ)が定めた安全基準をクリアしたヘルメットやレーシングスーツ、いわゆる「MFJ公認」のヘルメットやつなぎの着用が必須となります。財団法人日本モーターサイクル協会(MFJ)の「サーキット走行に関する規則、4?2ライダーの装備」では次にように規定されています。

「ヘルメットはロードレース用MFJ公認ヘルメットを使用すること。……中略……レーシングスーツ、グローブ、ブーツを着用しなければならない。また安全対策として、チェストガード、脊髄パッド、エアバッグ、ヘルメットリムーバーを着用することが推奨される」。

 レースに参加しなくても、これらの装備はスポーツ走行をするときは必須と言えるでしょう。

 バイク用品店で比べるとグローブやブーツも一般公道を走るためのものとレーシング用では作りも価格も違い、より転倒に想定している用具であるのがよくわかるのではないでしょうか。サーキット走行をするときは、一般公道を走るときの装備とは全く違う装備が別に一式いると思ったほうがよいと言えるでしょう。

 そのなかでもつなぎはスポーツ走行中の転倒からバイカーの保護を想定して、多くの機能が追求されています。

■つなぎの選び方とは

 つなぎを選ぶときは服を着るような感覚で選んではいけません。つなぎはライディングポジションの姿勢をしたときに、ちょうど良くなるサイズを選ぶ必要があります。もし、服を試着したときのように真っすぐ立って着心地が良く、動きやすかった場合はサイズが合っていないと考えたほうがよいでしょう。

ライダーを守るために多くのつなぎには、プロテクターが内蔵されています

 多くのつなぎにはプロテクターが内蔵されていますが、それでも十分でないときは追加でプロテクターをつなぎのなかに着る必要があります。特に胸部プロテクターは追加でつける可能性が高い装備になります。

 あくまで公認レース限定の決まりですが、財団法人日本モーターサイクル協会(MFJ)は2021年1月1日以降に開催される公認レースでは、CE規格に適合した胸部プロテクターをライダーに装備することを義務づけました。

 CE規格とはEU圏内の工業製品の安全規格です。この規格にはレベル1とレベル2があり、レベル2のほうがより上位の保護性能があるとされています。一例として、バイク用品メーカーRS TAICHIはCE規格のレベル2に適合した胸部プロテクター「NXV018 HELINX RACING CHEST PROTECTOR」を販売しています。

 つまり、ご自身に合ったつなぎのサイズを知るためには、追加のプロテクターを装着した状態でつなぎを着て、ライディングポジションを取り、サイズをチェックすることになるでしょう。おそらく大半のライダーのつなぎサイズは普段とは違い、独特のサイズとなるはずです。そのうえでプロテクターの位置や動きやすさを確認してサイズを合わせます。

海外製のつなぎは、日本人の体格とは違う基準で作られている可能性があるので、採寸し自分に合った物を購入しましょう

 海外メーカーのつなぎは、日本人の体格とは違う基準でつなぎを作っている可能性があるため、特にサイズチェックは注意したほうがよいと言えるでしょう。メーカーによっては、つなぎの腕や胴体など一部だけをサイズ修正できるモデルもあるため、バイク用品店で確認してみましょう

 つなぎには、転倒時の保護プロテクター以外にもスライダーパーツを備えているモデルがあります。スライダーパーツは転倒したあとにライダーが路面を滑っていくときの摩擦抵抗を減らす役割があります。

エアバッグを内蔵したつなぎは、レースでは一般的に使用されています

 ほかにはエアバッグを内蔵したモデルや空気抵抗を減らすデザインのつなぎなど、転倒対策とスポーツ走行を楽しむための機能が追加されているモデルがあるため、備えている機能と価格、体にフィットするサイズがあるかで判断するとよいでしょう。

 サーキット走行をする季節も考えておきましょう。暑い季節にサーキットで走るときと涼しくなった季節で走るときでは搭乗者の体感温度はまるで違います。規定はありませんが、つなぎのなかに着るインナースーツもサーキット走行中の搭乗者の環境をつくる装備と言えるのではないでしょうか。

 以上のようにサーキット走行をするときに着るつなぎを選ぶ基準は独特であり、安易につなぎだけのサイズで選んではいけません。

※ ※ ※

 サーキット走行で着るつなぎのサイズチェックは、インナースーツを着てプロテクターを付けた状態で、ライディングポジションをとり体にフィットするかをチェックして、ちょうどよいサイズを選びましょう。

 ツーリングや一般公道で使う前提のつなぎであれば、多少の余裕があっても動きやすく感じるかもしれません。しかし、サーキットは一般公道とは違うため、違う基準で装備を選びましょう。

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