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リターンしたママライダーがホンダの250ccスーパースポーツモデルCBR250RRに乗ってみました!!

バイクのニュース / 2021年5月30日 13時0分

ホンダのCBR250RRは、排気量250ccの水冷4ストローク2気筒エンジンを搭載した人気のスーパースポーツモデル。伝統のCBR-RRシリーズの思想を受け継ぎながらも親しみやすいと評判の2ダボ(ニダボ)に、リターンしたママライダーがチェックしてみました。

■操る楽しさを追求した新時代の軽二輪スーパースポーツCBR250RR!

 ホンダのCBR250RRは排気量250ccの軽二輪スーパースポーツモデル。私がもうちょっと若かった頃は「レーサーレプリカ」と呼んでいました。’80年~’90代のバイクブームを知っている人は憧れたのではないでしょうか? かくいう私もそのひとりです。

 実は私、二輪免許を取得して最初に乗ったのがCBR250RRだったのです! 1990年式のMC22と呼ばれるモデルで、丸目2眼ライトのトリコロールカラー。250ccのダブルアールという名をモジって、通称「2ダボ(ニダボ)」なんて呼ばれて親しまれていました。当時は各メーカーが競って開発していた250ccの直列4気筒エンジンを搭載していました。

1990年式のCBR250RR(MC22)

 ちょうどその頃に免許は取得した私。お金がなくてバイクを買えずにいたのですが、バイト先の女性の先輩がバイク乗りで、就職後あまり乗らなくなってしまっていたのを長期的に貸してもらえることになったのです。初心者の私でも扱いやすく、バイクに乗る妹や女友達と一緒によくツーリングへ出かけたものです。今では懐かしい思い出となっています。

2気筒エンジンを搭載し、2017年に復活したCBR250RR(MC51)

 1994年に販売終了。2017年に同じ名前を持って再登場したCBR250RRのMC51型は、直列2気筒エンジンを搭載していました。時代が変わり、姿形も大きく変わりましたが、操る楽しさを追求し、高性能でありながらも扱いやすいところは一緒です。出産育児を経てバイクにリターンした私も、姿形も大きく変わりました(笑)。でも、バイクに乗って「楽しい」と思う気持ちは変わらず。今回、乗るのを楽しみにしていたのです。

■シャープなハンサムマスクに高級な質感が魅力です

 第一印象はカッコいい! 鼻の高いシャープなフロントマスク、低く構えたニラみの効いた面構えがクールです。ピッと跳ね上がったテールがいかにも速そうです。丸っこくてかわいかったMC22とは雰囲気が違いますが、いかにも速そうなスマートさは一緒です。マットブラックとレッドのカラーリングも質感があって上品です。

シート高790mmのCBR250RRは、身長158cmの私で両足のつま先がしっかり接地します

 またがってみると、身長158cmの私で両足のつま先がしっかり接地し、かかとが少し浮く程度です。シート高は790mmありますが、軽くてバランスがよくて片足でも軽く支えられます。足つきのよくないバイクに乗り慣れている人なら問題ないくらいです。

 スゴいのがハイテク機能で、スロットル開度をコンピュータが制御するスロットルバイワイヤを装備。ライダーの好みによって3種のライディングモードが選べるようになっています。オプション設定の専用設計のシフトアップ、ダウン対応クイックシフターでより高度な走りを追求することもできるんだとか。昨年秋にマイナーチェンジして、41psの最高出力と25Nmの最大トルクを実現しています。乗るのは楽しみですが、私に使いこなせるのかいまいち自信がありません(笑)。

■エキサイティングなサウンドとパワーに扱いやすいフィーリングが楽しい!

 ライディングポジションは結構キツめの前傾で、戦闘的なヤル気ポジションになっています。ボリューム感のあるタンクですが、下の方がシェイプされているので太もものフィット感はグッド。ニーグリップしやすくて、スポーツライドに適しています。

 イグニッションキーをオンにしてセルボタンを押すとエンジンスタート。アイドリングでは野太い低音のエキゾーストノートを奏でます。吹かすとグォンと吼えるようなサウンドに変化。このギャップにグッときちゃいます。

ライディングモードなど豊富な情報をライダーに伝えるフルデジタルメーターを装備

 それから、好みに合わせて選べる3つのライディングモードを設定します。「Sport」はオールラウンドにスポーツ走行が楽しめる標準モード、「Sport+」はレスポンス重視の力強い加速感を強調した走行モード、「Comfort」はタンデム時などに適した、乗り心地重視の走行モードがあります。

 Comfortモードではアクセルの開けた時の加速が比較的緩やか、排気音も優しめな気がします。Sport、Sport+モードの順で加速のレスポンスがよくなっていきます。Sport+モードの加速力はモリモリ。しっかりニーグリップしてアクセルと開けると、エンジンが唸ってグッと目の前に景色が迫ってきます。思わず興奮! でも、ギクシャク感はなくスムーズです。乗りやすい!!

ニーグリップをしっかりとしてCBR250RRのアクセルと開けると、エンジンが唸ってグッと目の前に景色が迫ります

 あっという間に法定速度を超えちゃいそうになるので、すぐにブレーキング。しっかり安定した効き具合です。ABS(アンチロックブレーキシステム)を標準搭載しているので安心。一般道の市街地ならComfortかSporモードで充分かも(笑)。

 個人的なお気に入りポイントは排気音。アクセルと開けて高回転になるとよりレーシーな音になり、ツインエンジンらしいモリモリの加速感も相まって五感でスピードを楽しめます。これが爽快っ! 最初はスペックの高さにビビっていましたが、コンピューター制御されていることが実感できないくらい自然なフィーリング。自分が主体となってスポーツライドできる楽しさがあって、いつもの試乗コースから見る景色も違って見えます。

 やっぱりスーパースポーツっておもしろい!! いつもはこのバイクで買い物に行けるかな、とか、娘とタンデムできるかな…とか、生活での利便性をついつい考えちゃうんですが、純粋にバイクに乗ることが楽しくて楽しくてしょうがなかった頃を思い出しました。

ホンダ「CBR250RR」はスポーツライドするワクワク感や楽しさは当時と一緒

 このバイクがあったら、もう随分と行ってないサーキット走行会とかチャレンジできちゃうかも…なんて妄想も広がっちゃいます。もう、あの頃のレザースーツはサイズが小さくて入らないのですが…(笑)。新しいニダボくん、時代とともに大きく変わってしまいましたが、スポーツライドするワクワク感や楽しさは一緒。スピードへの憧れを思い出させてくれる素敵なバイクでした。

■HONDA CBR250RR
全長×全幅×全高:2065×725×1095mm
軸距:1390mm
シート高:790mm
車両重量:168kg
エンジンタイプ:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒
総排気量:249cc
内径×行程:62.0×41.3mm
圧縮比:12.1
最高出力:30kW(41PS)/13000rpm
最大トルク:25N・m(2.5kgf・m)/11000rpm
燃料タンク容量:14L
タイヤ:前110/70R17M/C 54H、後140/70R17M/C 66H
ブレーキ形式:前後油圧式ディスク
懸架方式:前 テレスコピック式(倒立サス)、後 スイングアーム式(プロリンク)
フレーム形式:ダイヤモンド
■メーカー希望小売価格:82万1700円
※グランプリレッド(ストライプ)は85万4700円

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