引越しのとき、バイクの手続きはどうすればいいのか…必要書類から手順まで徹底解説
バイクのニュース / 2021年6月5日 9時0分
転勤や進学などで住所を変える人は毎年いらっしゃいますが、バイク乗りにとっては自分の体ひとつ引越し先に移動すればよいわけではなく、バイクもいっしょに持っていく方も多いでしょう。しかしバイクを購入してはじめての引越しを経験すると「何か公的な手続きが必要なのかな?」と悩みがちです。
もし引越しをするにしても何か手続きが必要なのでしょうか、もし必要だとしてもどのような手続きが必要なのでしょうか。
■住所変更におけるバイクの手続きとは
引越し先でも同じバイクを乗り続けたい場合は、125cc以下であれば地域の役所にて、126cc以上の場合は陸運局にて手続きをしていくこととなります。まず125cc以下、いわゆる原動機付自転車に分類されるバイクは、バイクを購入した際に取り付けられたナンバープレートは役所の窓口において手続きをおこない交付されたものなので、引越しをする際も同様に市役所の窓口に赴いて手続きをします。
必要な書類としては、ナンバープレート本体、標識交付証明書、印鑑、運転免許証などの身分証明書、そして軽自動車税申告書が必要です。「ナンバープレート本体って簡単に外れないのでは?」と疑問に思われがちですが、原動機付自転車は乗用車のように封印(特殊な取り付け具)がされているわけではなく、家庭にあるレンチで取り外しができるので素人でも問題なく取り外しができます。
ナンバープレートを旧住所の役所に返却したら、今度は転居先の住所を管轄する役所に旧住所を管轄していた役所からもらった廃車申告受付書、印鑑、標識交付証明書、そして転居先住所の確認ができる資料を持参のうえ新しいナンバープレートを取得し、取り付けられたら手続きは完了です。
住所を確認できる書類は転居したばかりだと提示できる書類が限られますが、引越して間もなく取得できる住民票の写しを1枚多く取得しておくと住所確認の際に利用できますから、取得しておくことが推奨されます。
126cc以上のバイクは陸運局にて手続きを行います
次に126cc以上250cc以下、いわゆる中型バイクに分類されるバイクは陸運局にて手続きを行います。もし転居先が離れていない、同じ陸運局の管轄エリアであれば軽自動車届出済証、軽自動車届出済証記入申請書、自動車損害賠償責任保険証書、住民票、印鑑を持参のうえ転居先の陸運局で手続きをおこないます。
転居先が遠方、以前の陸運局が管轄していたエリアから出てしまう場合は上記に加えてナンバープレートを返却する必要があるので、バイクからナンバープレートを取り外したうえで陸運局へお出かけください。
そして251cc以上のバイクの場合もまた陸運局にて手続きをおこないますが、必要な書類が変わり、自動車検査証、住民票、手数料納付書、申請書、印鑑、自賠責保険証を持参します。
このケースにおいても転居先を管轄する陸運局に変化がなければナンバープレートを変える必要もありませんが、転居先を管轄する陸運局が別になる場合はナンバープレート本体をお持ちの上、陸運局に赴きましょう。
■バイクの引っ越し手続きの注意点とは
バイクの引越し手続きに際して覚えておきたいこととして、手続きには制限時間があること、場合によっては手続きにお金が必要になることなどがあげられるでしょう。まずバイクの引越し手続きはあなた自身が引っ越してから15日以内に行わないといけません。
これは自動車(バイク含む)の所有権の公認などを定めた道路運送車両法12条において、「自動車の所有者は(中略)所有者の氏名若しくは名称若しくは住所又は使用の本拠の位置に変更があったときは、その事由があった日から15日以内に、国土交通大臣の行う変更登録の申請をしなければならない。」と定められているためです。
「引越し直後は忙しいからちょっとくらい遅れても大丈夫だろう」と甘くみがちですが、同法109条2項に「第十二条第一項(中略)の規定による申請をせず、又は虚偽の申請をした者」は50万円以下の罰金に処すると明記されているので、ぼんやりしていると思わぬトラブルに見舞われるおそれもあるため、うかうかしてはいられません。
251cc以上のバイクは申請書の用紙代とナンバープレートを変更する場合は500円程度の費用が発生します
もう1つの注意事項としては、251cc以上のバイクで引越し手続きをする場合は申請に際してお金が必要になることです。250cc以下のバイクに関しては申請手続きにおいてもお金を必要とはしませんが、251cc以上のバイクは申請書の用紙代とナンバープレートを変更する場合は500円程度の費用が発生します。
ナンバープレートの変更もない場合は申請用紙のお金(100円程度)だけで事足りますが、ナンバープレートの変更も伴う場合は500円程度を請求されますので、財布を置いたまま陸運局に出向くと手続きができず出直す必要がありますので、お金はある程度持参された方がよいでしょう。
なお近年はキャッシュレス化が進んでいるので「費用が発生してもキャッシュレス決済に対応してるし現金はなくても大丈夫だろう」と思ってしまいがちですが、市役所も陸運局も行政機関であり現金払いであることがほとんどですので、やはり現金は持っていったほうが賢明です。
※ ※ ※
引越すにしても引き続き転居先でも同じバイクに乗りたいのであればいずれにしろ手続きはしなければならず、また排気量によって手続きする場所、必要な書類が変わるため、ご自身のバイクにそった手続きを進めていかなければなりません。また251cc以上であれば手続きにおいてお金が必要になるので、所持金なしで手続きに赴くと余計な手間を招くことにもつながりますので、幾ばくかの現金はあわせて持参したほうがよいでしょう。
なお忙しさにかまけて手続きをうっかり忘れてしまうと、場合によっては罰金という思わぬ支出を強いられる羽目にもなりますので、ぼんやりせず手早く手続きを終えられるよう動くことが大切です。
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