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フューエルフィルターの効果と交換方法とは

バイクのニュース / 2021年6月9日 9時0分

バイクのカスタマイズを自分でできるようになってくると、さまざまなパーツや名前が出てきて学ぶことも増えてくるでしょう。特にフィルターと名の付く部品はよく目にするものですが、「フューエルフィルター」はバイク初心者やカスタマイズの知識が浅いと「なんだこれ?」と疑問に思われても仕方ありません。バイクを動かすうえでは重要な部類に入るフューエルフィルター、いったいどのような役割があるのでしょうか。

■フューエルフィルターの効果とは

 フューエルフィルターとは簡単にいうと給油した燃料から不純物を取り除いてくれる装置のことをいいます。バイクを動かしてくれるガソリンは燃料タンクに給油すれば当然のように動いてくれるものだと思われがちですが、場合によっては燃料タンクに給油しただけではうまく動かないことがあります。

 これは給油したガソリンの中に不純物が紛れ込んでしまうと、文字通りバイクを動かしてくれる原動力になる爆発がうまく起きなくなる要因につながるため、燃料そのものに不純物が混じっているのは避けなければいけません。

 そこで登場するのがフューエルフィルターで、フューエルフィルターは紙(ろ紙)やナイロンでできたメッシュもあれば金属でできたフィルターが給油タンクから送られてきた燃料と不純物を分離して、きれいな燃料だけを次の機構に送り出し安定した原動力のもととなってくれます。

 さらにわかりやすいイメージとしては人間には腎臓という臓器がありますが、ここでは食べたものから不要なもの、たとえば塩分や老廃物、不純物に分けてくれますが、バイクでいうフューエルフィルターはいわば人間の腎臓のようなものといえましょう。

「それだと給油した燃料に不純物が入っているなんて危なくない?」と思われた方も少なくはないでしょう。

 注意していただきたいのは、ガソリンスタンドで販売されている燃料類に不純物が混じっているというわけではなく、意図せずとも給油中に不純物が混じるケースと、燃料タンクのケア不足が問題になり得るという点です。

セルフスタンドで給油する場合は、チリやホコリがガソリンに混入する場合があります

 たとえば近年はセルフで給油するガソリンスタンドもよく目にするようになりましたが、運転が駆け出しだと給油もおぼつかない経験をされたことは誰しもあるでしょう。もし給油ノズルがタンクよりも高く燃料が外気に触れやすいようなスタイルで給油していれば、空気中を漂うチリやホコリが混じり込むおそれもありますし、黄砂の多い季節だと黄砂の混入すらもありえます。

 また燃料タンクもバイク初心者のうちは見落としがちですが、燃料タンクは言わば鉄の塊なので時間が経過すれば経過するほど劣化(錆びる)するので、タンク内で発生した錆びが燃料に混じり込むとライダーの守備範囲外の不純物が混じり込んでしまいましょう。

 すなわち、フューエルフィルターはこれらの人が介さない部分による不純物からバイクの走行を安定させてくれるためにあると言っても過言ではないのです。

■フューエルフィルターの交換方法とは

 フューエルフィルターを交換したい場合は、車種にあったフューエルフィルターとホースピンチャーをご用意いただく必要があります。

 まず重要なのはフューエルフィルターがどこにあるのかという点ですが、フューエルフィルターそのものはこれも車種によりますが、多くは燃料タンク近辺から出ているホースの先に組み込まれていることが多いです。

 物にもよりますがオレンジ色で、かつギザギザしたひだ状のパーツがカプセルの中に入っているものがフューエルフィルターであることが多いので、見分け方のひとつとして覚えておかれるとよいでしょう。

フューエルフィルターを交換する際には、ホースやホースピンチャーを用意します

 フューエルフィルターと接続されているホースに対してホースピンチャーを使用しておきます。ホースピンチャーとは簡単にいうとホースをホースピンチャーで挟み込むことで燃料タンクから燃料が出てこないようにするためのメンテナンスツールです。

 準備ができたら古いフューエルフィルターを取り外して新しいフューエルフィルターを差し込むのですが、フューエルフィルターの交換でもっとも注意しなければいけないのは取り付けようとしているフューエルフィルターのむきです。

 フューエルフィルターは冒頭のように不純物が入っているであろう燃料をきれいにして次の機構へと送り出すパーツなので、不純物が入ってくる燃料の入り口と出口は一方通行です。

 もしきれいになった燃料が出てくる出口を、不純物が入っているであろう燃料が最初に流れ込んでくる側に設置してしまったら不純物を取り除くどころか別の不調をきたす問題になるため、くれぐれも取り付け位置を間違えてはなりません。

 フューエルフィルターのそのものの交換は難しいものではありませんが、車種によってフューエルフィルターは複数にわたって取り付けられているものがあったり、場合によってはフューエルフィルターが最初から取り付けられていないものもあります。

 そのためいきなりフューエルフィルターを交換しようとするのではなく、まずは愛用のバイクにフューエルフィルターがついているのか、もしくは何箇所取り付けられているのかの下調べからはじめるようにすることが第一歩といえましょう。

※ ※ ※

 カスタマイズの知識が浅いとフィルターひとつにしても「どういう役割があるんだろう?」と疑問に思いますし、また何かしら手入れをしようと思っても壊してしまったらどうしようとつい悩んでしまうでしょう。

 しかし今回ご紹介したフューエルフィルターのように、燃料をきれいにしてくれる機能があること、そして燃料タンクから伸びるホースに取り付けられているなど理解を深められれば苦手意識も緩和され、ご自分でもカスタマイズできる日がやってきます。

 特にフューエルフィルターは取り付ける向きさえ間違えなければ失敗するリスクはそこまで大きくありませんので、落ち着いて取り組めばあなたもきっと交換作業を成し遂げることができましょう。

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