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S字カーブが美しいクネクネ素掘りトンネル 房総半島で出会った「奥米トンネル」

バイクのニュース / 2021年6月11日 15時0分

千葉県の房総半島には、素掘りのトンネルが数多く現存しています。トンネルごとに様々な個性があり、ツーリングの目的としてトンネルめぐりを楽しんでいるライダーも多いとか。今回はそんな素掘りトンネルの中から、「奥米トンネル」をバイクで訪れてみました。はたしてどんなトンネルなのでしょうか。

■緩やかに蛇行する不思議なトンネル、途中にある横穴は一体?

 房総半島に現存する個性的な素掘りトンネルの数々、今回紹介する「奥米トンネル」は、国道465号と410号が交差する付近、ヘラブナやブラックバス釣りがさかんな三島湖の南側にあります。

 国道から三島ダム方面へと細めの道を曲がり、そのままダムや県民の森スポーツ広場などを越えて鴨川方面に進み、三島湖を渡る赤い橋を過ぎたら現場に到着です。北側から来ると最初に短いトンネルがありますが、目指す「奥米トンネル」はそのすぐ先にある方となります。

 ふたつのトンネルの間には、未舗装ですが広い駐車スペースがあるので、ますはそこにバイクを停めて内部を覗いてみます。入り口はしっかりとコンクリートで整備されていますが、入ってすぐに、デコボコとした内壁が現れます。コンクリートを吹き付けて補強されてはいますが、岩肌のいびつな表情が、素掘りのトンネルであることを示しています。

奥米トンネルの北側坑口。内部はすぐにカーブしていて先を見通すことはできない

 そしてこのトンネル、少し進むと内部でカーブしており、先が見通せないのです。すると突然「クオォォ~ン」という大きな音がトンネル内に響き渡りました。おそらく車が入ってきたのでしょう。しかしその姿が現れるまでにはけっこう時間がかかりました。どうやらトンネルは意外と長いようです。音の大きさからトラックかな? と思ったら、ごく普通の乗用車……音響効果もなかなかのようです。

コンクリート吹き付けで補強されてはいるものの、ゴツゴツした岩肌がわかる内壁は素掘りトンネルそのもの。右奥に小さな横穴が見える

 今度はバイクで通ってみることにしました。やはりトンネル自体けっこう長く、しかもカーブはひとつではなく緩やかにクネクネと蛇行していました。内部は一部広くなっているスペースがあるものの、基本的に狭いです。

 オレンジ色のナトリウム灯が照らし出す岩肌は幻想的で、秘密の施設への入り口か、テーマパークのアトラクションの導入部のようなワクワク感があります。そしてこのトンネル内の途中には、小さな横穴がふたつありました。隠しダンジョンへと誘う秘密の入り口のようで、さらにドキドキする構造となっています。

 トンネル内で一瞬エンジンを停めてみると、あまりの静けさに現実感を失います。すぐに再始動して進むと、緩やかな上り勾配の先にようやく出口が見えてきました。その直前、トンネルは優しく官能的なS字カーブを描いており、とても美しい表情を見せてくれます。

南側の坑口からも内部は見通せない。上部「おくごめずいどう」の表示があり、竣工は昭和30年3月とあった

 長さ約300メートルの「奥米トンネル」は、ただ通過するだけでも、見てよし、音を聞いてもよし、不思議な横穴にドキドキするもよしという、多面的な魅力にあふれたトンネルでした。

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