バックステップに交換するメリットとその方法を徹底解説
バイクのニュース / 2021年6月13日 19時0分
バイクはカスタマイズすることでよりご自身にあったスタイルに昇華させられるのが醍醐味です。ただ、バイク乗りの中にはバイクのステップが後方部に取り付けられたカスタムを見かけますが、純正のステップを後方につけるカスタム、いわゆるバックステップに変えることでどのような効果が得られるのでしょうか。
■バックステップに交換するメリットとは
バイクのステップをバックステップに交換するメリットは、大きく2つがあげられます。まず1つめは乗車中の姿がスタイリッシュに見える、いわばかっこよさのボリュームアップができるといえましょう。
通常(純正)のステップは、スポーツタイプを除いては乗車した際に足が45度の角度に曲がるような位置でセッティングされていることがほとんどで、言ってしまえばスタンダード、ありきたりな足のポジショニングになります。
しかし、バックステップに交換するとステップの位置が純正の位置よりも後方に位置するので、乗車時の足の角度も純正ステップよりも傾きが出るため野暮ったさからの脱却や、足元のポジショニングが斜めになることで流線を描き、シャープさ、颯爽さを彷彿させ、見た目のかっこよさが洗練されるのです。
もう1つのメリットとしては高速道路走行時における体への負担軽減があげられます。高速道路における走行は下道、いわゆる一般道とくらべて遥かに早いスピードで走行しますので、様々な方角から吹いてくる強い風に体がさらされます。
短時間程度であれば強風に吹かれてもそこまで違いを感じられませんが、長時間強風を体に浴びることは、言ってしまえば風に飛ばされないよう耐えている状態であります。1時間も2時間も風に飛ばされないようバイクにしがみついていれば体がコリますし、疲労感もすさまじいものになるでしょう。
高速走行時には、スポーツタイプ以外の純正ステップは、体への影響があります
純正ステップのままではステップに足を直立させている状態なので、吹き荒ぶ風をモロに受けてしまい、力んで体への負担が大きくなります。バックステップの場合は足が斜めになっているので吹いてくる風が足の斜面に対して流れていくため、体への影響もおさえられ疲労感の軽減にもつながります。
また高速道路での走行はバイクのタイプに関わらず、風の受け流しから前傾姿勢での走行が望まれます。体だけ前傾姿勢を保っていても、足が直立のような角度であれば膝や足に踏み込もうとする力が働いてしまうので、無意識にも疲れるポジショニングを強いられます。
体を斜めにして安定させるには、支える力も同様の角度にして踏ん張ることが求められますから、バックステップは特に高速道路走行時の味方になってくれるカスタムともいえるでしょう。
■バイクのステップを交換する方法とは
高速道路の走行が多いライダーであればバックステップに交換したいと思う方も多いでしょうが、バックステップ交換に際してはいくつかの工具をご用意いただかなければなりません。まず10から12mmの片口レンチを数本、スリムタイプの両口スパナ、ヘックスレンチ、T型レンチ、車種によってラジオペンチを用意しておくと安心です。
バックステップに交換する前に必要な工具を用意しましょう
まずシフトペダル側のステップですが、真横に伸びるシフトロッドの取り外しを行うのですが、ナットが取り付けられているため緩め、シフトロッドの先端にあるクランクケースから飛び出している留め具を外します。
次にバイク本体に取り付けられているステップを取り外すので、留め具を緩めて外してください。留め具をすべて外すとステップとシフトロッドがセットになって取り外せるようになるので、傷をつけないよう慎重に本体から引き離します。無事に外したらバックステップを留め具で留めていき、リンクロッドをはめ込みシフトペダルの位置をご自身が操作しやすい位置に調整すれば完了です。
ブレーキペダル側のステップですが、ブレーキペダルはシフトペダルのようにシフトロッドの取り外しがないので、バイク本体とステップが接合されている留め具を取り外していきます。
ここで注意したいのは勢いよく外すのではなく、ゆっくりと引き離していきます。
これはバイク本体から伸びるコード(ブレーキセンサー)がブレーキペダル側のステップに接続されているので、そのまま引っこ抜いてしまうとコードごと引きちぎってしまうおそれがあるためです。ブレーキセンサーはバックステップに接続するので、ブレーキセンサーを純正ステップ(旧ステップ)から取り外し、同時にブレーキマスターも取り外します
あとは取り付けようとしているバックステップにブレーキセンサーとブレーキマスターを取り付けましたら、留め具でバックステップをバイク本体に取り付けられましたら完成です。
※ ※ ※
バックステップへの交換は、スタイリッシュさを増進させる見た目のレベルアップと、高速道路走行時における体への負担を軽減してくれる効果があり、高速道路を走行する機会が多いライダーこそバックステップへの交換は特におすすめされます。
ただバックステップへの交換は、エンジンオイルの交換のように素人レベルのカスタマイズではなく、どちらかというと高度な作業になりますので、交換作業に至らない点があれば走行時のアクシデントにつながりますので、必ず集中してやることが推奨されます。
特に留め具類をしっかり締め上げておかないとステップが外れたり、調整不足でシフトペダルに足が届かないなどトラブルとしてはよくあげられますから、作業をするのであれば、慎重に、かつたっぷり時間をかけておこなうことが大切であるといえるでしょう。
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