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2021年トライアル世界選手権の開幕戦はトニー・ボウ選手が優勝!

バイクのニュース / 2021年6月14日 19時0分

大幅に開幕が遅れた2021年のトライアル世界選手権は、イタリアのトルメッゾで開催され、1日目はアウトドアトライアルで14年連続チャンピオンを獲得しているRepsol Honda Teamのトニー・ボウ選手が優勝しました。

■手術後でもやっぱり強いトニー・ボウ選手が優勝

 2021年のトライアル世界選手権開幕戦は、イタリア北東部のトルメッゾで開催されました。Repsol Honda Teamのトニー・ボウ選手は、アウトドアのトライアル世界選手権で14年連続チャンピオンを現在獲得しています。

 トニー・ボウ選手は、他を寄せ付けないトライアルで開幕戦1日目を見事に勝利し、チャンピオンシップの連覇に向けて、順調な滑り出しを果たしています。チームメートの藤波貴久選手は、7位でフィニッシュしています。
 T・ボウ選手は、5週間前に左脚の腓骨骨折治療のため手術を行い術後の療養もありトレーニングは十分ではありませんでしたが、見事に戦いに復帰し勝利しました。

 優勝争いは、TRRSのアダム・ラガ選手との間で繰り広げられ、一進一退のシーソーゲームの末、1ラップ目はラガ選手に勝ってT・ボウ選手がトップに立ちます。2ラップ目、ラガ選手の追い上げにあい苦しい戦いとなりますが、最終的には、わずか1点差ながら優勝を飾っています。

開幕戦は苦戦を強いられた藤波貴久選手

 藤波貴久選手は、1ラップ目に犯したいくつかのミスが苦戦を予兆させました。しかし2周目の藤波選手は改善の兆しが見られ、ゼッケン通りの7位で2021年シーズンをスタートさせています。

■Repsol Honda Team トニー・ボウ選手(優勝)

Repsol Honda Team トニー・ボウ選手

 今日の勝利にとても満足しています。いつも僕のフィジカルを見てくれているホアキム・テリカブラス先生や理学療法士のオリオル・ネボット先生、そして僕の復帰を支えるために、たくさんのすばらしい仕事をこなしてくれたチームの皆さんと、皆さんの家族に心から感謝をしたいです。

 負傷から手術と、厳しい1カ月になりましたが、今日のこの場を目標に努力してきました。目標を達成できて、本当にうれしいです。フィジカルの点では、トレーニングが不足していて、勝利は難しいと考えていたので、なおのこと、喜びは大きいのです。

 1ラップ目は好調でした。しかし第3セクションで5点の宣告を受けてちょっと気持ちが乱れ、2ラップ目には全身の疲労でミスも出てしまいました。それでもこの結果を得て、とても満足な開幕戦となりました。明日はもっと疲れが出るでしょうから、厳しい戦いになるでしょうが、いつも通りに全力を出したいと思います。

■Repsol Honda Team 藤波貴久選手(7位)

Repsol Honda Team 藤波貴久選手

 ようやく、2021年の開幕戦を迎えることができました。もうずいぶんと長い間、トライアルの実戦がなく、序盤は試合感覚を取り戻すのに苦労をしました。2ラップ目は、1ラップ目にミスをしたところを改善できてきたと感じています。

 全体に、ライディングは悪くなかったと思うので、その点は満足ですが、7位という結果には満足していません。もっといける自信はあるので、明日は改善したライディングで、結果も改善できるよう、全力を尽くします。

※ ※ ※

開幕戦を終えたトルメッゾでは、翌日に2021年2戦目のトライアルが開催されます。

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