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バイクは乗り手の体重による走りへの影響が大きい? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.98~

バイクのニュース / 2021年6月16日 17時0分

レーシングドライバーの木下隆之さんは、クルマ以上にバイクは燃料や体重による影響が大きいのでは? と言います。どういうことなのでしょうか?

■バイクは乗り手の体重による走りへの影響が大きい?

 ガソリンスタンドに立ち寄るたびに、僕(筆者:木下隆之)は悩むことがある。と言っても、ハイオクとレギュラーの価格差ではなく、満タンにするか否かでしばし躊躇するのである。もちろん財布の中身が寂しいという個人的かつ深刻な事情も無いわけではないのだが、理由は走り味にある。走りへの影響を考えると、にわかに満タンにするのもはばかられるのである。

 とくにサスペンションの柔らかいSUVでは、走りへの影響は顕著だ。ガス欠寸前でガソリンスタンドに駆け込み、そこから満タンにすると、時にはデジタルカウンターが80リッターを指すことがある。「1万4260円也」「高っけえなぁ……」と舌打ちしながらスタンドを後にして、もう一度舌打ちをすることになる。

 ガス欠寸前の状態では何も気にならず、ヒョイっと跨いできた歩道と車道との段差で、満タン後はボディがグラグラと揺れるのである。ガソリンの比重は約0.75だから、80リッターを注ぐと約60kgの重量増を招く。

 たかだか60kgでは大人1人乗せただけなのに、走りがグラグラすることがあるのは燃料タンクの位置に原因がある。乗員はたいがいホイールベースの内側だから、重心点からさほど遠くない。だが燃料タンクがトランクの床下あたりに配置されると、途端に前後重量配分が変化する。歩道の段差でグラグラするのはそれが理由であろう。たとえ2トンの7人乗りの大型SUVとて、60kgの重量が走りに影響するのである。

 とすると……

 本コラムを連載している『バイクのニュース』の編集長は、おそらく僕らとは異なるインプレッションを抱いていることになる。ご本人の写真をご覧になれば僕が語りたいことの99%は伝わるものと確信する。

【参考】ヤマハの電動バイク「E-Vino」の車重はバッテリー装着状態でも68kgしかない

 たとえば、車両重量81kgのホンダ「ジョルノ」にまたがったとしよう。仮に乗り手の体重が120kgだとすると、ジョルノには自重の1.5倍の荷重が加わっていることになる。2トンのSUVに60kgの燃料を注ぎ足しただけでグラグラするのに、1.5倍は厳しいでしょう……。

 シート高720mmだって怪しいし、WMTC燃料消費率58.4km/lも、単純計算で約3分の2と見積もるのが正しそうだ。というように、クルマとは比較にならないくらい、バイクでの体重差は相当に大きいに違いないと思う。それらを踏まえて試乗してみたら、いったいどのような結果になるのか、気になるところである。

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