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夜道雪のチャレンジバイク道! 日本を代表するヘルメットブランド「アライヘルメット」の本社を訪問してみました!!

バイクのニュース / 2021年6月30日 13時0分

人気YouTuberで声優、モデルなどマルチに活躍する夜道雪さんがヘルメットメーカーのアライヘルメット本社を訪問。ヘルメットのプロに、意外と知らないヘルメットのあれこれを聞いてみました。

■ヘルメットの勉強するため、アライヘルメット本社を訪問!

 人気YouTuber、声優、モデルとして幅広く活躍している夜道雪さんは、大型二輪免許を所持する大のバイク好き。夜道さんにとってライダーの頭部を守ってくれるヘルメットは相棒的な存在です。

 そこで、さっそく埼玉県さいたま市大宮区にあるヘルメットメーカー「アライヘルメット」の本社を訪問することに決定! 本社ショールームでヘルメットのスペシャリスト上(かみ)幸一さんに、ヘルメットについてのあれやこれやを教えていただきました!!

■レースで使用されたヘルメットで、モータースポーツの過酷さを実感!

 アライヘルメットが世界で評価されているのは安全性の高さ。現在、MotoGPやF1など、世界のモータースポーツシーンで大活躍しています。ショールームには実際にレースで使用されていたヘルメットが選手のサイン入りで展示されています。転倒時のキズがリアルに残っているヘルメットもあり、その過酷さを知ることができます。

実際にレース中で選手が転倒した時のヘルメット見ると、ヘルメットの大切さがわかります

夜道雪さん:ここは実際にレース中で選手が転倒した時のヘルメットなんですね。私もサーキットを走行中にズッコケたことがありますが、頭部から転倒したことはまだないんです。こんな風になるんですね。

上幸一さん:選手たちから『ありがとうございます』とか『おかげで助かりました』というお礼の言葉とともに帰ってきたヘルメットなんです。

夜道雪さん:実際のキズのスゴさを見るとスゴく怖い! でも、ちゃんと守ってくれたってことですよね。ヘルメットの大切さを実感します。クルマ用はあまりキズがないんですね。

自動車レース用とオートバイレース用のヘルメットの違いが、実際に比べてみるとよくわかります

 比べると自動車レース用、オートバイレース用のヘルメットの違いがよくわかります。クルマの場合は車両などに挟まれたり、車両火災が起こった場合を想定した構造になっているのだそう。

上幸一さん:ドライバーが挟まれた時に頭部を保護するため、チンガードがしっかりしていて、プロテクトする面積が広くなっています。レース車両にミラーがついていることもあって、オートバイ用よりも視野は狭くなっているんです。火災が発生した場合も考えて、難燃性の高い部品や内装が使用されています。

自動車レース用、オートバイレース用ヘルメットの視野の広さやダメージの差などを確認しました

夜道雪さん:ホントだ! 実際に見比べてみると違いがハッキリしますね。オートバイ用はダメージが直接的で大きいんですね。危険なんだなってことがよくわかります。ヘルメットって大事!

 似ているようでオートバイ用とクルマ用は大きく違うのです。デザインからクルマ用を使いたくなる人もいるかもしれませんが、実用性や安全性を考えるなら、キチンとオートバイ用を選ぶことが大切です。

■アライヘルメットの高い安全性のヒミツは構造にあり!

 安全性が高いといわれるアライヘルメット。そのヒミツは、強度の高い素材や設計、そして技術の高い熟練工によるハンドメイドによって支えられています。その構造についても聞いてみました。

ヘルメットは、安全性を3大パーツで構成し、そこにベンチレーションパーツを加えることで換気性能や空力を向上させて、走行中の快適性も高めています

上幸一さん:ヘルメットの部品は、外側の硬い帽体(シェル)と中に入っている発泡スチロール(緩衝ライナー)、アゴひもの3大パーツで構成されています。それから内装でフィット感を高めています。それはどのメーカーさんも同じですね。外部から受けた衝撃を吸収して、頭部を守ってあげる役割があります。そこにベンチレーションパーツをプラスして、換気性能や空力を上げたりしているんです。

アライヘルメットの帽体に使われるFRP(繊維強化プラスチック)と複数の特殊素材を組み合わせたcLc(複合基材積層構造)を採用しています

 アライヘルメットの帽体に使われるFRP(繊維強化プラスチック)には、ほとんどのモデルで複数の特殊素材を組み合わせたcLc(複合基材積層構造)が採用されています。剛性の高い特殊強化ガラス繊維の間に、軽くて弾性に富んだ化学繊維を挟み込むようにして成型する方法で、高い剛性と軽さを両立させています。

フルフェイスモデルは、帽体に使われるFRPとスーパーファイバー製ベルトで補強したPB-cLcやネット状の素材を組み合わせて剛性を高めるPB-SNCを採用しています

 フルフェイスモデルではスーパーファイバー製ベルトで補強したPB-cLcを採用。最上位モデルには、ネット状の素材を組み合わせてさらに剛性を高めたPB-SNC(複合ネット構造)を採用しています。それぞれの素材の特性を生かした独自のレシピで、用途に適した強度と軽さ、粘りを持った帽体を製作しているのです。

見た目から発泡スチロールだと、すぐに割れそうなのにめちゃ硬いことに驚きです

夜道雪さん:この帽体が頭部をいつも守ってくれてるんですね。内側の緩衝ライナも触ってみるとかなり頑丈です。見た目だと発泡スチロールだから、パキッといっちゃいそうだけど全然ぜんぜんいかない。めっちゃ硬い!

上幸一さん:アライが他のメーカーさんと大きく違うところのひとつが緩衝ライナなんです。部位によって色が違うのがわかりますか?

夜道雪さん:わかります! 色がついてますね。

実は同じ材質でも硬さが違う発泡スチロールを使用し、頭部を守っています

上幸一さん:実は同じ材質でも硬さが違うんです。外部から衝撃を受けると、帽体の目元や首などの開口部へ向かって力が伝わっていくんです。なので開口部の周辺は、中の発泡スチロールを硬くしてあるんです。逆に頭頂部は広い範囲で頭を守る必要があるので、柔らかくできています。その間が中間の硬さになっています。

 部位ごとに最も適切な発泡倍率を組み合わせ、一体成形するMDL(マルチ・デンシティ・ライナ)技術を採用。衝撃の加わる面積と場所に合わせ、それぞれに適した硬さの発泡体を配置。継ぎ目なく一体に成形することで、スチロールの切れ目などに負荷がかかりすぎないようになっており、衝撃を分散させながら潰れていくので、理想的な衝撃吸収性能を発揮するのです。

夜道雪さん:ホントだ。頭頂部は柔らかいんですね。実際に触るとよくわかります。全然違います!

上幸一さん:アライの場合はこれら独自の技術を用いることで、衝撃吸収性能を増したり、よりヘルメット自体をコンパクトになるようにしているんです。

夜道雪さん:めっちゃ考えられてる。うれしい!! とても勉強になりました。

ヘルメットの内部構造を知ると使用用途にあったヘルメットを正しく選び、安全かつ快適なバイクライフを送れますね

 意外と知らないことが多いヘルメット。奥が深くて感心することばかりでした。近年、快適性やファッション性から、より軽量でコンパクトなデザインが求められるようになっていますが、やっぱり大切なのは安全性。使用用途にあったヘルメットを正しく選び、安全かつ快適なバイクライフを送りましょう!

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