ホンダの歴史と最新を楽しめる場所 ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.99~
バイクのニュース / 2021年6月23日 17時0分
レーシングドライバーの木下隆之さんは、ホンダ青山本社には宝の山があると言います。どういうことなのでしょうか?
■ホンダの歴史と最新を楽しめる場所
ホンダの青山本社内に設けられている「プレスルーム」は、なかなか居心地のいい空間である。まず受付嬢が笑顔で出迎えてくれる。室内は赤を基調にした洒落たしつらえであり、ちょっとしたレストランのようなカフェのような、できればゆっくりと寛いでいたい空間だ。
何にも増して嬉しいのは、過去にホンダの歴史を飾ったバイクが1台、展示されていることだ。そこは「プレスルーム」と名がついていることからも想像できるように、我々マスコミ業界関係者だけが招かれる部屋なのだが、だからこそと言うべきか、ホンダの歴史を突きつけられる。
展示されているバイクは様々で、およそ1カ月ごとに入れ替えられる。1967年にマン島を戦った「RC181」であったり、1976年の「CB400FOUR」だったりする。あるいは初代のスーパーカブであったり……。
新車同様にレストアされていたり、あるいは当時から新車で保管していたと思われる車両もある。ともかく、ビカビカの上物なのである。
「いま売ったらいくらなのだろう……」
歴史を振り返るよりも、下世話な金勘定をしてしまう自分(筆者:木下隆之)が情けない。プレスルームで担当者を待つ時間を利用して、中古車相場をスマホ検索して「へぇ!?」なんて腰を抜かしかけたりする。
1976年の発売当時は32万7000円だった個体が、いまでは250万以上する。ヨシムラ手曲げマフラーや、タックロールシートなんかに改造してある物件でも150万円は下らない。極上モノには398万円なんてプライスタグが貼られてある。
ホンダの歴史的バイクのひとつ「DREAM CB400FOUR-I」(1976年)
いま目の前にあるバイクは、新車なのかレストアものなのか判別不可能だが、とびきり極上だ。ホンダ本社に飾っているということから想像するにワークスの保存である。レストアしているとしても、ホンダコレクションホールの匠の手による逸品。中古車市場価格が398万円ならこいつは……。というより、いくら札束を積んでも売ってはくれまい。
ちなみに1階のショールーム「Hondaウェルカムプラザ青山」にも、魅惑のバイクや最新のクルマ、F1マシン、パワープロダクツなどが展示され、あの「ASIMO」君のステージショーまで、業界関係者でなくとも誰もが見学できる(2021年6月21日より通常開館時間)。時期によって展示物も変更され、ときにはイベントも開催される。東京・青山に来たら、つい立ち寄ってみたくなる場所だ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
当時「中免」で乗れた唯一の4気筒モデル!? ホンダ「CB400FOUR-I」が1/12スケールで新登場
バイクのニュース / 2024年11月18日 19時40分
-
日産の「901活動」から生まれた! 7代目 B13型「日産・サニー」とは
バイクのニュース / 2024年11月17日 17時10分
-
リセールプライス節目の第50回 前回に引き続きホンダ「X-ADV」が首位に
バイクのニュース / 2024年11月15日 13時10分
-
思い出のホンダ「スーパーカブ50」がついに生産終了 最終モデルを購入したいが難しい?
バイクのニュース / 2024年11月13日 17時0分
-
「技術の日産」を象徴する1台だった! 4代目 JHBY33型「日産・レパード」とは
バイクのニュース / 2024年11月4日 17時10分
ランキング
-
1「一人暮らしの老後」を充実させるコツ3つ
オールアバウト / 2024年11月28日 21時40分
-
2ホコリが積もると火事に…コンセント周辺の掃除をサボると危険! 確認すべき5つのポイント
オトナンサー / 2024年11月28日 20時10分
-
3日本株に“トランプ・ショック”直撃か…「関税引き上げ」に国内経済界は戦々恐々
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月28日 16時3分
-
4『推しの子』終盤展開の問題 実写やアニメで「改変」を望む声が出ているのは何故なのか
マグミクス / 2024年11月28日 20時55分
-
5急な「めまい」発作の"引き金"となる6つの要因 とくに急激な「気圧の変化」には注意が必要
東洋経済オンライン / 2024年11月28日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください