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初心者必見!公道で急な坂道を上るコツとは

バイクのニュース / 2021年6月29日 9時0分

自動車学校で練習する坂道発進。それとは別にバイクで坂道をのぼるときはコツが必要なときがあります。特に自動車学校ではなかった急こう配の坂は気をつけないと転倒します。急な坂道をバイクでのぼるコツとはどういったものでしょうか。

■急な坂道運転のコツとは

 自動車学校で練習する坂道発進。しかし、実際の坂道は長い距離があり、バイクで坂道をのぼるときコツが必要なときがあります。特に自動車学校ではなかった長い急こう配の坂は気をつけないと転倒します。急な坂道をバイクでのぼるコツとはどういったものでしょうか。

 コツをお伝えする前にバイクで急な坂道をのぼっている最中に、やってはいけない運転操作があります。結論を言うとやってはいけないことをしなければ、初心者の運転でも急な坂道は登れるでしょう。

 急な坂道をのぼっている途中でやっていけないことはハンドル操作で蛇行、頻繁なシフトチェンジ、勢いだけでのぼる、ハンドルにしがみつく、車体のバンク、Uターン、以上の6つです。

 まず初心者が急な坂道をのぼっている最中にアクセルを十分にあけていないと、スピードが落ちてゆき、車体にフラツキが出てくるでしょう。そのときに一本橋でバランスを取るようにハンドルを左右に振ってバランスを保とうとしてはいけません。坂道でハンドル操作を頻繁にしてもバランスを取るのは難しいと言ってよいでしょう。そのときはアクセルをあけて車体に立ち上がらせる力を発生させてバランスを取ります。

 続いて1速で坂道をのぼっている最中に少し加速がつき、エンジン回転数が上がり、なんとなく2速に入れたほうがいいように感じるでしょう。しかし、1速のままのぼり続けましょう。2速に入れるためのアクセル操作やクラッチ操作をすると、バイクの駆動力が足りなくなり、坂道の途中でエンストにつながります。

 エンストだけで済めばいいですが、バイクが止まったと同時に車体が不安定になり転倒することも初心者では珍しいことではありません。

 あらかじめ加速をつけて急な坂道を一気に登ろうとする初心者もいます。坂道の距離が短いときは2速や3速の勢いだけでのぼるのは可能でしょう。しかし、距離がそれなりにある坂道でやってはいけません。坂道をのぼるうちに減速し、シフトチェンジが必要になり、エンストにつながります。

 坂道をのぼるときの姿勢ですが、急な坂道をのぼるとき自転車の立ちこぎのような姿勢をする初心者がいます。自転車の場合は足で動力を作っているため、自然にそうなるでしょう。しかし、バイクを運転のときは、ハンドルに体重を過度に載せる必要はありません。普段より少し前傾姿勢になるぐらいで、あくまで体重はシートとステップに分散してかけます。

 急こう配の坂に加えてカーブがあるときは、いつもの癖で同じようにバンクして曲がろうとすることもあります。もし平地と同じようにバンクして曲がろうとすると、かなりヒヤッとする可能性も考えられます。

 理由は坂道の傾斜が車体のバンク角に影響を与え、バイクの曲がり方が変わるからです。初心者はハンドルをメインにして、車体のバンクを穏やかにして坂道のカーブをのぼるようにしてください。

 バンクに関係するのはUターンです。曲がるべき道を通り過ぎたと気づいて、坂道の途中でUターンはしてはいけません。坂道途中でUターンには慣れと経験が必要とされ、坂道のUターンがキレイにできると、それだけでプチライテク講座ができるとも言われています。以上が急な坂道でのぼるときにやってはいけないことです。

 それでは本題の初心者が急な坂道をのぼるときのコツとは、この逆のギアは1速のまま、シフトチェンジをせずに、バイクの駆動力が不足にならないようにアクセルをあけ続け、車体をフラフラさせずにまっすぐに坂をのぼりましょう。

 トルク不足を感じる前にジワジワとアクセルをあけていくと坂道の途中でエンストして慌てずに済みます。もしエンストしてしまったら、バックしないようにリアブレーキをかけて、坂をずり落ちないようにしましょう。そこからは自動車学校の坂道発進と同じ手順で発信してください。

■なぜ坂道発進時は1速で発進するのか

 自動車学校ではかならず坂道発進のとき1速で発進するように教官から指示が出るでしょう。なぜ1速となっているのでしょうか。理由は1速の変速比がほかのギアと比べて大きく、時速0kmの状態から加速するのに適しているとされるからです。

ヤマハ「SR400Final Edition」などのバイクの仕様データには、「変速比」という項目があります

 メーカーのバイク情報のなかで「変速比」という項目をカタログで目にするライダーもいるのではないでしょうか。ヤマハ「SR400Final Edition」の仕様データによると1速は2.357、2速は1.555、5速は0.777となっています。

 この数値が大きいほど変速比が高いと表現をされ、変速比が高いほどエンジンの回転数と実際のタイヤの回転(スピード)には差があるでしょう。例えばエンジンが4000回転していながら時速15kmだった場合、この差は変速比の大きい歯車のかみ合わせによって起きています。

 実際は変速比の次に「減速比」と呼ばれるトランスミッション内の仕組みがあり、エンジン回転数とトルク、タイヤの回転数を調整する構造となっていますが、詳しい内容はここでは割愛します。簡単にまとめると変速比の数値が大きいほうが、後輪がほとんど回転していなくても動力が伝わる。変速比が小さいほうがエンジン回転数とタイヤの回転数が近くないといけないということです。

 わかりやすいのは、アナログのエンジンメーターとタコメーターの関係です。シフトチェンジをしながら、加速していく過程で回転数が穏やかになり、4速、5速では2つのメーターの針の動きは似てきます。

 では仮に坂道発進で3速や4速から発進をしようとすると、1速よりエンジン回転数とバイクの後輪の回転が近くないといけません。つまり速度がある程度出ている状態でないとギアはスムーズにつながらないと言えるでしょう。

 しかし、実際は0kmであるためクラッチをつないだ瞬間にエンジンは止まります。つまりエンストとは変速比、減速比で設定されたエンジン回転数とタイヤの回転数のバランスが崩れた結果起きる現象とも言えます。

※ ※ ※

 初心者が急な坂道をのぼるときは、少し前傾姿勢にして1速のままアクセルをあけながら走りましょう。坂の途中でむやみなハンドル操作やUターン、バンクして曲がろうとすると、平地で同じことをするより難易度が高くなります。まずは坂を道なりに走るようにしましょう。

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