夜道雪のチャレンジバイク道! ヘルメットのお悩み解決! アライヘルメット本社で、正しいサイズの選び方を聞いてみました
バイクのニュース / 2021年7月5日 11時0分
人気YouTuberで声優、モデルなどマルチで活躍する夜道雪さんがヘルメットメーカーのアライヘルメット本社を訪問。ヘルメットの悩みを解決するため、ヘルメットのプロに、正しいサイズの選び方を聞いてみました!
■安全のためにはヘルメットの正しいサイズ選びが大切!
人気YouTuberで声優の夜道雪さんは、大型二輪免許を所持する大のバイク好きとしても知られています。ヘルメットは必須アイテムですが、なかなか合うサイズがなくて悩んでいるのだそう。実は頭のカタチにはそれぞれ違いがあり、サイズについて悩みを持つライダーは少なくありません。
今年2月に警視庁が公開した2020年度の交通死亡事故の統計では、二輪車乗車中死者の損傷主部位は頭部が一番多く、43.3%を占めています。事故時にヘルメットが脱落してしまうことも多く、万が一の事故の際に頭部を守るには、あごひもをしっかり締めて正しく着用することはもちろん、自分に合ったサイズ選びをすることが大切です。
そこで、夜道さんの悩みを解消して新しいヘルメットを新調するため、埼玉県さいたま市大宮区にある「アライヘルメット」の本社を訪問。ヘルメットのスペシャリスト上幸一さんに、正しいサイズの選びについて学びつつ、フィッティングを体験してみました!
■ツーリングのための機能や快適性を追求した「アストロGX」
実は夜道さん最初に手に入れたヘルメットがアライのフルフェイス。古くなったので現在は使用しておらず、大事に保管しているそうですが、思い出とともに親しみがあると言います。
夜道雪さん「4年くらい前におばあちゃんがプレゼントしてくれたのがアライヘルメット。ツーリング用の黒いフルフェイス(クアンタムJ)が最初なんです」
アライヘルメットのフルフェイスQUANTUM-J(クアンタムJ)が最初のヘルメットでした
現在は生産終了していますが、フルフェイスにおけるアライヘルメットのスタンダードモデル。消費生活用製品安全法(PSC)、日本工業規格(JIS)に適合。さらに世界で最も厳しいと言われるアメリカのスネル規格(SNELL)もクリア。安全性、視認性、快適性に優れたモデルです。
上幸一さん「初心者の方からレースする方まで幅広く使えるお求めやすいフルフェイスヘルメットです。コレを買っておけば大丈夫というベーシックなモデルで、そこからもっと軽くしたいとか、レースでしっかり使いたいとか、ベンチレーション機能が欲しいとか、機能を上げたい方はもっとグレードをアップしていただくことになります」
ハイグレードなツーリング向け新作フルフェイス「アストロGX」を選択しました
今回、夜道さんが選んだのはハイグレードなツーリング向け新作フルフェイス「アストロGX」です。プロテクション機能はもちろん、ツーリングの快適性や利便性を追求しているのが特徴です。安全規格はPSC、JIS、SNELLに適合。帽体には強度の高いアライ独自の最新素材スーパーファイバーを採用し、新たに開発した樹脂で形成したPB-cLc2構造で、高い剛性と軽量さを両立しています。
さらにスムーズに脱ぎ被りやすいように、従来モデルよりも開口部の左右、前方をそれぞれ5mmずつ拡大。長時間被り続けても疲れないようにフィット感を追求しています。
「アストロGX」の最も特徴的なのが前頭部ベンチレーションシステム「フロントロゴダクト」です
各所に備えられたダクト&エアロパーツで、空力やベンチレーション性能が高められていますが、特徴的なのが前頭部ベンチレーションシステム「フロントロゴダクト」です。ロゴ上部のスイッチを下げると外気が流入し、熱や蒸れを逃して内部の快適性を保ってくれるのです。
また、カラーが豊富なのも魅力のひとつ。単色のソリッドタイプが5色。グラフィックモデルは3タイプ8色を展開。夜道さんが選んだのはグラフィックモデルの第一弾「フェイス」で、赤、青、つや消しグレーの3色があります。
赤の「アストロGX」か青の「アストロGX」で悩みます
夜道雪さん「写真で見た時はフェイスの赤がカッコいいなって思ったんですけど、実物を見たら青もいいですよね…。黒ベースにツヤが入っていてカッコいいなって…。う~ん、悩みますね(笑)」
ヘルメットはライダーの必需品。多少時間がかかっても、長く付き合えるように納得いくデザイン、安全性能、機能を備えたものを選びましょう!
■それぞれの頭のカタチに合わせたフィッティングでサイズの悩みを解消!
新しいフルフェイスヘルメットが決まったところで、次はフィッティングです。まずは長年悩んでいるというサイズについて聞いてみました。
サイズを決める前に夜道雪さんが気になっている頭のカタチを確認します
夜道雪さん「実は私、本当はヘルメットのサイズはSなんですけど、右側のオデコがポコンって出てるんです。長時間被っていると頭が痛くなっちゃうので、Mサイズを被っているんです。コレってどうにかなりませんか?」
実際のサイズよりワンサイズ上のMサイズを使用していますが、頭を振るとブレるような感覚があって気になってしまうのだとか…。アライヘルメットの場合、『アライテクニカルプロショップ』認定制度があり、認定ショップでヘルメット内装のフィッティング、カスタマイズサービスや部品の修理交換などのサービスが受けられます。そこで、内装の『フィッティングカスタマイズサービス』を受けることにしました。
頭囲はおでこ、側頭部、後頭部のいちばん高い位置を直線で結ぶようにメジャーを一周させて測ります
上幸一さん「頭のカタチを確認させていただいて、内装やパッドの厚みなど、インナーのカスタマイズで調整すれば大丈夫です! それにはサイズを正しく計測することが大切です。まずは頭囲を測りましょう。頭囲はおでこ、側頭部、後頭部のいちばん高い位置を直線で結ぶようにメジャーを一周させて測ります」
帽体は小・中・大の3タイプがあり、小の帽体は54cm(XS)と55-56cm(S)、中は57-58cm(M)と59-60cm(L)、大は61-62cm(XL)の5サイズを展開。夜道さんの頭囲は56.4cmで、SとMの間という絶妙はサイズになります。
上幸一さん「夜道さんの場合はSかMどちらかで調整してベストのサイズに持っていきます。頭のカタチには人それぞれ違いがあるので、次に頭の横長(左右幅)と縦長(前後幅)も計測します」
頭を計測した結果は、横長が狭く縦長があることが判明しました
横長は正面からみて左右の一番高い部分を計測。前後もおでこと後頭部の一番高くなっている部分を測ります。夜道さんの場合は、横長が狭く縦長があることがわかりました。一般的にはMサイズから調整した方がよいそうですが、モデルによって設計が異なるので実際に試着してみてから調整します。
Mサイズを被ると少しヘルメットが揺れてしまいますね
夜道雪さん「実際にMサイズを被ってみて頭を振るとヘルメットが揺れちゃいますね。特に縦に振るとスゴいです!」
また、SとMでは帽体の大きさが異なるため、見た目の印象も変わります。そこで、小さい帽体のSサイズを調整をすることにしました。まずは頭部全体を覆うシステム内装と、チーク部分のシステムパッドで調整。さらに頭頂部、前頭部、後頭部、側頭部用のパッドで構成される調整キットで微調整します。それぞれ適した場所に配置することで、頭のカタチに合わせたフィッティングができるのです。
内装の『フィッティングカスタマイズサービス』で判明した頭のカタチから頭頂部のパッドで、あまり深く被りすぎないように調整します
上幸一さん「夜道さんの場合は頭頂部のパッドで、あまり深く被りすぎないように調整して、オデコのポコっとしたところに当たらないようにスペースを作ることにしました。安全性と使い心地、その方の好みや走り方とのバランスを取りながら調整することが大切です」
一般的に大きめの帽体の方がゆとりがあって快適性を追求しやすいのだそう。一方で小さい帽体の場合は頭の動きに追従しやすくブレにくくなります。快適性、運動性、ルックスなど、なにを求めるかはライダーの好み次第です。
アライテクニカルプロショップならそれぞれのライフスタイルに合わせた調整が可能です
アライテクニカルプロショップなら、好みに合わせたフィッティングはもちろん、メガネのフレームに合わせて調整してくれるサービスもあります。それぞれのライフスタイルに合わせた調整ができるので、ヘルメットの悩みがある人はプロショップへ相談するのがオススメ。適したサイズのヘルメットを正しく着用し、安全かつ快適なバイクライフを目指しましょう!
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