バイクをかっこよく撮影したい!その方法とは?
バイクのニュース / 2021年7月6日 9時0分
自慢のバイクのカッコよさを、綺麗で繊細な画像で残しておきたい。そう思い浮かべても、どのような撮影方法がベストなのか分かりません。SNSなどでも見かけるまるでプロの写真家が撮影したような画像は果たして……。そして、静止画だけでなく動画にもチャレンジしたいという人にもお勧めの情報を紹介します。
■バイクを恰好よく撮影するポイントとは──まず、いわゆる“置き撮り”に注目
停車中のバイクと風景を背景に撮影する「置き撮り」は、一眼カメラのような本格的な撮影機材を持たない人でも、スマホなどで簡単に撮影できるポピュラーな撮影方法です。
最近のスマートフォンは、アップルのiPhoneをはじめ、多くのスマホがレンズのレベルを格段に向上させており、多彩な撮影機能が利用できる製品やアプリが増えています。撮ったその場で画像をSNSにそのままアップできるなどの手軽さから、多くのライダーに利用されるようになりました。なかには、スマホで撮影した写真とは思えないような綺麗な作品を目にすることもあります。
そこで、スマホを活用して「置き撮り」するときに、自慢の愛車の姿をプロが撮影した写真のように仕上げたいのなら、注意すべきポイントは何か?というと、それは撮影機材の性能よりも「構図」や「撮影するロケーション」が重要だということです。バイクをどのアングルで撮影するのか、事前にしっかりと考えておくこと、背景とのバランスさせることが、とても大切なのです。
美しい写真を撮るには、構図の取り方も考えて撮影を行いましょう
自分の気に入った背景がある撮影ポイントを見つけたら、お勧めは「ローアングル」からの撮影です。意識してバイクを低い位置から写すことで、迫力ある印象を与えることができる筈です。さらに構図の取り方が難しいという人は、背景とのバランスを比較的簡便にとる方法に、「三分割法」があります。
プロの写真家も使う、この「三分割法」をスマホで活用するには、カメラの設定画面で「グリッド線」を表示させ、被写体であるバイクの中心を「縦と横の線が交差する場所のどこかに置くだけ」という簡単な方法です。いわゆる被写体をセンターに据えて撮る「日の丸構図」と呼ばれる硬い構図よりも、グッとプロっぽい画に変わります。これまで構図なんて意識していなかった、という人はぜひ一度試してください。
さらに特徴ある画にしたい場合、敢えて「逆光」を効果的に使った撮影法もあります。広角レンズ(35mmカメラ換算で28mm以下のワイドレンズ)が備わっているカメラなら、普段よりもバイクに寄って撮影しても被写界深度が深いので、ピントが外れ【ピントは“合う”か“外れる”が常用句、英語で“Out of Focus”】ません。また、バイクを風景の一部とするような背景を生かした「引き画像」は、バイクに興味がない人にも共感が得られやすい画になるはず。これならば年賀状などの印刷物やSNSにも広く使える素材となるでしょう。
iPhoneなどスマホでも構図を工夫することで美しい写真撮影を行えます
ツーリング先での撮影などでは、一眼レフのような高価な機材がなくとも、スマホでもひと工夫するだけで愛車をモデルに、プロのような作品を手軽に作画できます。Canovaなどのフリーの画像加工アプリを使えば、撮影後でも画像の色味などその印象の変更や文字挿入もスマホだけで行えます。
お気に入りの愛車を、「よりカッコよく撮影したい」と思ったときには、カメラの基本である「構図」を意識するだけで、スマホであってもプロの作家のような画を撮ることは可能です。構図を決めるには、前述の三分割法以外にも「二分割(シンメトリー)」「放射線」「対角線」など多くの技法があります。撮影結果にバリエーションを持たせたいときには、これらの構図設計に基づくカメラアングルをマスターし、使い分けることで、バリエーション豊かな撮影が可能になるでしょう。
■ツーリング動画を撮影する方法
さらにバイクの撮影ならではの作品も増えています。最近は、スチール撮影の静止画だけでなくYouTubeなどを見ると、走行動画も多くなってきました。実際にツーリングの愉しさを記録するなら、静止画だけでなく、せっかくなので“走り”の動画も撮りたいと思うはずです。
GoPro HERO9Black
そこで、バイクでツーリング動画を撮影する具体的な方法について紹介します。そのためには、アクションカメラと呼ばれるカテゴリーの機材、「GoPro」のような専用の動画撮影機材を購入するのが手っ取り早い方法です。
アクションカメラは、通常のムービーカメラよりも小型で軽量かつ防水性能にも優れており、振動などにも強い「手振れ補正」機能がついた製品もあり、バイクのツーリング動画には最適な機材です。さらにヘルメットに装着できるマウントや、撮影した動画を編集するためのフリーソフトが備わっているカメラもあります。
SONYやNikonなどの国産製品は価格が5万円前後と高価です。が、Amazonなどのネット通販で購入できる製品には、海外メーカー品が5000円前後で購入できるカメラもあるので、手頃な入門機として利用しやすいでしょう。
購入時に気を付けたい要素として、手ブレ補正などの拡張機能の有無のほかに、「バッテリー性能」「画質」「フレームレート」の製品の基本性能差をよく確認してください。
ツーリングで活用するには、バッテリーが途中で切れるようでは使えません。また、画像や画角も機種によってさまざまで、フレームレート(1秒間に撮影するコマ数)が少ないと、動画がぎこちない動きになることもしばしばです。せっかくの美しい景色を、後で劣化した画質で見ると魅力も半減してしまいます。加えて、映像の膨大なデータが保存可能なメモリー容量確保のために、予備の保存用メモリーが別途必要になることもあります。
また、スマホで動画撮影する場合、Amazonなどで販売している「スマホ用クリップホルダー」を利用すれば、予算も1000円程度から選べます。バイクに固定するクリップの他にもショルダーバックの肩紐などにクリップで固定するタイプの製品もあるので、本格的なアクションカメラを購入しなくとも、取り敢えず動画撮影にチャレンジできます。
ただし、場所や取り付け方法によってはスマホ落下への細心の注意と、振動による画像のブレやバッテリー性能などはスマホ本体の動画撮影機能によって左右されます。スマホだけでなくアクションカメラでもマイク内蔵のタイプだと、走行中の風切り音が大きく入ることにも注意が必要です。
風切り音を避けたい場合は、カメラ本体の設置場所を風が当たらない場所にするか、外部マイクを取り付けてヘルメットの中などに移設すれば、風の音をなくして音声を残すこともできます。
※ ※ ※
静止画によるカッコいい画像だけでなく、走行動画も一緒に残しておくと、後で観返したときに、その時の情景が蘇ってくる楽しさがあります。後の編集のためにもストーリーを考えて撮影することが大切で、無計画に行っては意味がありません。
事前の計画を立てツーリングに出発し、ヘルメットにカメラを取り付けて撮影する場合の注意点は次のようなことです。一般的に市街地走行時は安全確認の頻度が高く、気づかないうちに映像に、あちこちの方向が写ってしまいがちです。逆に撮影に気を取られて安全運転に支障が出ても問題です。市街地での動画撮影はできるだけ控えて運転に余裕が持てる道で行うようにしましょう。
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