親の同意が必須?未成年がバイクを購入する際の注意点とは
バイクのニュース / 2021年7月7日 9時0分
法律では16歳で原付と普通2輪の免許が取れます。しかし、そこからバイクを購入する場合は「親の同意」などの条件を満たさないといけません。「親の同意」は必要でしょうか。未成年でバイクを購入するときの注意点にはどんなものがあるでしょうか。
■そもそも未成年はバイクを購入することができるの?
法律では、原付と普通二輪免許は16歳で取得できます。しかし、そこからバイクを購入する場合は条件が付きます。その条件は親の同意だけではありません。未成年でバイクを購入するときの条件と注意点にはどんなものがあるでしょうか。
未成年でバイクが購入できるかどうかは、結論は条件付きで購入できます。しかし、バイクの販売店で未成年者にバイク販売をしない店舗も珍しくありません。理由は未成年者にバイクを販売して、なんらかの問題が起きた場合は販売のキャンセル、加えて販売店の側にも責任追及がされるからです。未成年者にバイクを販売する店舗では、同意書という形で書類の提出や署名が求められると言ってよいでしょう。条件を満たせば未成年でもバイクは購入できます。もし親からの同意が得られないときはバイクの購入は待ったほうが良いでしょう。
とはいえ、オークションや友人のツテで「親の同意」がなくてもバイクを手に入れることは可能です。しかし、同意なしでバイクを手に入れたあとのリスクが大きいと言えるでしょう。そのリスクはバイクの交通事故です。未成年者がバイクで交通事故を起こす可能性が高いのは統計で出ています。
そのうえ親の同意がない状態では、公道でバイクを運転するとき必須と言える任意保険に加入が難しく、大きなリスクを負うことになります。任意保険なしで公道を運転するのは絶対に避けるべきでしょう。
もう1つの保険、自賠責保険は別名「強制保険」とも呼ばれ、未成年でも加入できます。しかし、自賠責保険の保証内容は限定的で実際の交通事故で役に立つのは任意保険でしょう。
■未成年がバイクを購入する際の注意点とは
では親の同意があれば、なんの問題もなくバイクが購入できるかといえば、そうではありません。
まず未成年がバイクを購入する場合は支払い能力がないと判断される場合が多いため、ローンが組むのが難しいと言われています。そのため購入するときは現金一括払いか、もしくは親の名義でローンを組むのが大半と言われます。
未成年者がバイクをローンで購入するときは、親の名前でローンを組むことになります
つまり未成年者がバイク購入するときは、まずは親の理解があること、十分な現金がある。もしくは親の名前でローンを組むことを了解していることが必要です。
続いて任意保険の条件です。保険会社の大半は未成年者のバイク保険を用意していません。加入条件に年齢制限を明記しているため、成人していなければバイクの任意保険には加入できません。全ての保険会社の年齢制限が20歳以上かというと、そうではなく18歳から任意保険加入を認めている保険会社もあります。三井ダイレクト損保は18歳から任意保険の加入ができる保険会社の1つです。
では16歳で親の同意があり、現金一括でバイクを買う場合に任意保険はどうするかというと、条件付きで加入できます。16歳で任意保険に加入するには、バイク購入と同じく「親の同意書」が必要になります。または契約者が親で、バイクを実際に運転する未成年者を被保険者にする方法で任意保険には加入が可能です。
条件は保険会社で違うため、それぞれの保険会社に問い合わせて確認をしましょう。
20歳以上と年齢制限を付けているアサヒダイレクトのバイク保険もWebサイトで、「記名被保険者(主にご契約のお車を運転される方)が未成年かつ未婚の場合は、ご両親または同居のご家族をご契約者さまとしてご契約いただけます。なお、未成年の方であってもすでに婚姻歴のある場合は、成年に達したとみなしてご契約いただけます。」と条件付きで任意保険の加入が可能です。
日本の民法第753条(婚姻による成年擬制)では「未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。」となっており、未成年であっても結婚していれば成人前でも任意保険に加入できます。
損保ジャパンの場合は「親の同署書」で未成年でも保険の加入を認めており、それ以外に婚姻している、就業している場合は加入可能と条件を付けています。
以上のようにバイクの購入も任意保険も「親の同意」や「婚姻」「就業」という条件をクリアすれば加入可能です。
しかし、未成年で任意保険に加入すると保険料は割高です。未成年者が事故をする確立は他の年齢層と比べて高いため保険料も高くなります。事故を起こさなければ保険料の割引対象となる等級が1つずつ毎年上がっていくため、少しずつ保険料は安くなります。とはいえ16歳でバイクを購入した場合、最初の3年~4年、成人するまでは割高な保険料を払い続けるため、十分な貯金か収入が必要です。
つまり、未成年でバイクを購入するときは親の同意とバイクを買う資金(親の名義でローンを組むときは不要)、成人するまでの割高な保険料を払い続ける資金が最低限必要になります。
未成年者が自分の身を守るためには、ヘルメットやプロテクター、グローブを装着した方がよいでしょう
加えて、これらとは別にヘルメットやプロテクター、グローブが必要です。特に交通事故をする可能性が高いと言われる未成年者はプロテクターやライディングジャケット、グローブを買う余裕がない場合があります。事故起こしたときのケガの程度がプロテクターを装着したときと装着しないときでは全く違うと言えます。
以上のように未成年でもバイクを購入は可能です。しかし、追加される条件と費用は決して小さいものではなく、十分な資金の用意と親の理解が十分にある場合は別ですが、安易な気持ちでバイクを買うのは待ったほうが良いのではないでしょうか。
※ ※ ※
未成年でバイクの免許が取れるように、バイク購入も可能です。オークションや友人のツテを使えば、「親の同意」がなくてもバイクを手に入れることはできます。任意保険の加入条件を満たすのが困難と言えます。未成年でバイク購入で「親の同意」は必須ではありません。しかし、バイクを運転するうえでは「必須」と言えるでしょう。
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