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自転車の点検 86.9%の人が「ほとんど行ってない」と回答 5人に1人は「ヒヤリハット」経験

バイクのニュース / 2021年9月1日 7時0分

自動車や自転車向け保険を扱うau損害保険株式会社は、自転車の点検・整備に関する調査を行いました。どのような結果となったのでしょうか。

■自転車を整備している人はわずか13%程度

 自動車や自転車向け保険を扱うau損害保険株式会社は、全国の自転車利用者1000人を対象に、自転車の点検・整備に関する調査を行いました。

 警察庁によると、整備不良の自転車が絡む事故は2019年までの5年間で計879件にのぼるといいますが、昨今ではコロナ禍に伴い、公共交通機関の代替の交通手段として自転車利用が増加傾向にあります。

 そうした現状を踏まえた上で行われた今回の取り組みでは「自転車に乗る前に必要な点検」ならびに「乗車前点検を行っていない人のうち自転車の不調を感じたことがある人」などについて調査が行われました。調査結果は以下の通りです。

●自転車に乗る前に必要な点検を全くまたは、ほとんど行っていない人 86.9%
自転車店で年に一度以上の定期点検を行っていない人 89.3%
 

 自転車利用者1000人に乗車前に自身で自転車の点検をどのくらいの頻度でしているかを尋ねたところ、基本的な点検項目をすべて「乗車のたびに」、「数回乗車するたびに」点検していると回答した人は13.1%(131人)にとどまり、「ほとんどしない」、「全くしない」と回答した人が86.9%(869人)と大きく上回りました。

自転車の点検・整備の頻度に関する調査。1000人中86.9%の人が「ほとんどしない」、「全くしない」と回答しています

 また、自転車店での年に一度以上の定期点検を実施しているかどうかを尋ねたところ、「年に一度以上している」と回答した人はわずか10.7%(107人)、「不定期にしている」または「していない」と回答した人が89.3%(893人)でした。

自転車店での年に一度以上の定期点検を実施しているかどうかに関する調査。1000人中89.3%の人が「ほとんどしない」、「全くしない」と回答しています

 なお、今回の基本的な点検項目はブレーキがきくか、タイヤの空気圧は十分か、反射材の位置・色・角度、汚れたりしていないか、車体(ハンドル・サドルのぐらつきやチェーンのたるみ・サビがないか)、ベルやブザーが鳴るか、ライトが点灯するかを指しています。

●乗車前点検を行っていない人のうち自転車の不調(故障・不具合)を感じたことがある人 81.8%
そのうち、故障・不具合が原因の事故またはヒヤリハットを5人に1人が経験

 自転車の点検を行っていないと回答した869人に対し、自転車の乗車中に故障・不具合を感じたことがあるかどうかを聞いたところ、「しばしばある」6.2%(54人)、「年に数回ある」30.1%(262人)、「ほとんどない」45.5%(395人)、「全くない」18.2%(158人)となり、「全くない」を除く自転車の乗車中になにかしらの故障・不具合を感じたことがある人は81.8%(711人)とかなりの割合を占めました。

自転車の故障・不具合を感じたことのある711人のうち、約5人に1人が事故またはヒヤリハットの経験があると回答しています

 また、故障・不具合を感じたことのある711人に対し、故障・不具合が原因となる事故や事故に遭いそうになった(ヒヤリハット)経験があるかどうかを尋ねたところ、「ある」が19.5%(139人)となり、約5人に1人が事故またはヒヤリハットの経験があるという結果になりました。

※ ※ ※

 一般社団法人自転車協会(自転車の製造・供給・販売に携る事業者を会員とする組織)によると、自転車は乗車のたびに自身で点検をしつつ、半年に1回以上自転車店での定期点検をすることが推奨されています。

 アンケートの結果からもわかるように、点検不備による自転車の故障・不具合が、重大な事故につながる可能性があることを認識しておく必要があるでしょう。

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