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グラベル専用のロードバイク? アメリカの自転車ブランド「キャノンデール」2022年型の2機種が気になる

バイクのニュース / 2021年9月2日 17時0分

アメリカの自転車ブランド「cannondale(キャノンデール)」から、2022年モデルとしてダートをより速く駆け抜けるために進化を遂げた2モデルがリリースされました。どのような特徴があるのでしょうか。

■舗装路から未舗装路へ、MTBとは別の進化を辿るカテゴリー

 アメリカの自転車ブランド「cannondale(キャノンデール)」は、2022年モデルとしてダートをより速く駆け抜けるために進化を遂げたロードバイク2モデルをリリースしました。北米・ヨーロッパを中心としてグラベル(未舗装)ロードでのアクティビティが人気を集めており、メジャーブランド各社はグラベル向けのラインナップを拡充しています。

 キャノンデール新型「SuperSix EVO CX」(以下、CX)と「SuperSix EVO SE」(以下、SE)は、フレームとフォークは全く同様ながら「CX」は「シクロクロス」用途、「SE」はグラベル用途となっています。

「シクロクロス」とは、フランス語の「シクロ(=サイクル)」と「クロス(=クロスカントリー:断郊競争)」を掛け合わせた自転車競技のひとつで、ロードレース選手が冬のトレーニングとして、未舗装路で競争したことから始まった短時間のレースです。一方のグラベルは新興ジャンルで、グラベル(未舗装)のロングコースを走るエンデュランススポーツです。

 それぞれの競技に使用される車体の大きな違いは、ギア比、タイヤ、ハンドル幅など、それぞれのコースに適したパーツの組み合わせです。

 ジオメトリー(フレーム形状や各部の長さや角度など)は、より高い安定性とコントロール、強力なグリップ力に加え、正確なハンドリングと敏捷性を備え、オフロードで走るために必要なすべてを揃えています。

 フレームのタイヤクリアランスは55mmとかなり大きく、ダート向けタイヤはほとんど飲み込むことができるので、ライドシーンに応じたタイヤのチョイスがスムーズになります。当然ロードバイクの細いタイヤとホイールにも換装できます(リアホイールは専用規格なので注意が必要)。

 既存の高性能フレームに倣いつつ、空気抵抗の低い形状とし、さらにシクロクロスとグラベルレースで必要な剛性と耐久性を高め、微調整が加えられています。ロードレースホイールを装着すると、ほとんどのロードレースバイクを凌ぐ性能を発揮するため、このバイクは最も用途の広いレースバイクと言えるでしょう。

キャノンデール「SuperSix EVO CX」(2022年型)カテゴリー:シクロクロス

 新世代のシクロクロスバイクとしてスムーズな乗り心地と大きなタイヤクリアランスが特徴の「CX」は、1×ドライブトレイン(前側のスプロケットが1枚)、33mm幅のシクロクロスタイヤ、ダイレクトなパワー伝達を可能とするゼロオフセットシートポストを搭載しています。

キャノンデール「SuperSix EVO SE」(2022年型)カテゴリー:グラベル

 そして近年高速化している(クレイジーな)グラベルレースのために開発された「SE」は、2×ドライブトレイン、40mm幅のタイヤ、100kmを超えるライドを考慮した快適性に優れるセットバックシートポストを搭載しています。

※ ※ ※

 キャノンデールのグラベルに特化した新型2機種の価格(消費税10%込み)は、「SuperSix EVO CX」が44万円、「SuperSix EVO SE」が52万8000円となっています。

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