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野趣あふれるキャンプツーリングを演出 「パップ風」テントの楽しみ方

バイクのニュース / 2021年9月9日 11時0分

ワイルドな雰囲気が魅力の「パップテント」ですが、本格的なヘビーウェイトではなく、バイクの積載に適した軽量コンパクトに持ち運べる「パップ風」テントを使ってみました。

■こんなの欲しかった? あくまでも「パップ風」の簡易テント

 キャンプツーリングでは、限られた積載力でいかに自分のやりたいキャンプスタイルを実現するかが楽しみでもあります。テント選びもそのひとつ。設営した際に、ワイルドで“キャンプ慣れ感”を演出してくれるスタイルが人気の「パップテント」は、魅力的ではありますがサイズ的にはバイク向きとは言い難いもの。そこで便利なのが、ネガな部分を排除した「パップ風」テントです。

 元々「パップテント」は兵士の野営アイテムのひとつで、いわゆる軍幕です。2枚構成の生地をポールや木の枝、ロープで設営するもので、地面がむき出しなので「シェルターハーフ」とも呼ばれています。昨今のキャンプブームでは、この地面むき出しのスタイルも人気で、コット(屋外で使う簡易ベッド)との組み合わせで楽しむスタイルが増えているようです。

 今回使ってみた「パップ風」テントは、コスパが高いと国内キャンパーの間でも話題の『One Tigris(ワンティグリス)』がラインナップする「スーパーシェルター」です。ワンティグリスは中国のミリタリー系ブランドです。大手ネット通販サイトで1万900円で購入しました。

 本物(軍用)のパップテントは格好は良いものの、丈夫な生地で作られているだけに軽くはありません。それはアウトドア用品となっても変わらず、5kgを超えるものがほとんどです。

フライシート(ひさし部分)が広く、タープの代わりとなってくれるのがパップテントスタイルの利点のひとつ

 一方、このテントは重量1.6kg、梱包サイズが54×18×12cmとバイクに積載しやすいもの。生地にはPUコーティングされた丈夫な75Dナイロンを使用しており、耐水圧は1500mm、ファスナーは信頼のYKKを採用しています。ポールは付属していないので別途購入が必要です。すでに5回使用していますが、いまのところ不具合や問題などはありません。

 最大の特徴は、地面がむき出しではなく、インナーテントとして機能していることです。長さ約210cm×幅125cm×高さ115cmと、男性成人が1人で寝るには十分過ぎるスペースを確保しています。

室内空間は十分な広さを確保。本来のパップテントと違うのは、インナーテントとなっているため地面がむき出しではないところ

 テント本体を支えるのは、別売りの長さ125cmほどのポールが2本です。一般的なスリーブ式や吊り下げ式のように、テント本体を支える骨組みではなく、両脇のポールで支える仕組みです。近年人気のワンポールタイプが中央1本のポールで支えるのに対して、パップテントは両脇から2本で支えているわけです。

 さらに開口部側のフライシートを2本のポールで支えることでタープの役割も担い、広い前室が作れます。雨の日はこの下で小さめの焚き火をすることも可能で、晴れている日には日除けにもなり、屋根があるだけで居心地の良い空間が生まれます。組み立ては慣れれば5分程度です。スリーブ式や吊り下げ式に負けない簡易さもあります。

 このテントで気になる点を挙げるなら、暑さ、寒さへの対応の難しさでしょうか。夏はインナーテントの開口面がメッシュになっているので、フライシートを上げた状態で寝ることもできますが、外からは丸見えです。通常はフライシートを閉めるのですが、これも少し面倒です。また、フライシートとテントが一体型となっている構成上、シングルウォールなので結露する可能性もあります。

いかにもワイルドな野営感を演出する「バップ風」テント。じつは軽くて防水性もあり、広い空間を持つ快適テント

 本物の軍幕ではなく、あくまでも簡易的な「パップ風」テントですが、スタイルと機能性にこだわるライダーならば、一度試してみても面白いのではないでしょうか。

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