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【MotoGP第13戦アラゴンGP】Moto3ライダー佐々木歩夢選手、厳しい時間を乗り越えて獲得した3位表彰台

バイクのニュース / 2021年9月15日 15時0分

2021年9月12日、MotoGP第13戦アラゴンGPがスペインのモーターランド・アラゴンで行なわれました。Moto3クラスの決勝レースでは日本人ライダーである佐々木歩夢選手(KTM)が3位フィニッシュを果たし、今季初の表彰台を獲得しています。

■強くあり続けた結果の表彰台、残り5戦にも注目

 ロードレース世界選手権MotoGPの中でも、最も排気量の小さい250cc単気筒バイクで争われるMoto3クラスは、MotoGPクラスを目指す多くの若いライダーが参戦するクラスです。佐々木歩夢選手(KTM)は、このMoto3クラスに参戦して5年目を迎える20歳の若き日本人ライダーです。

 アラゴンGPの舞台となったスペインのモーターランド・アラゴンは、昨年、佐々木選手がMoto3クラスで初表彰台を獲得したサーキットでもあります。

 そんなアラゴンGPの決勝レースを6列目16番グリッドで迎えた佐々木選手は、後方からのスタートとなりましたが、序盤に8番手に浮上します。Moto3クラスのレースは終盤まで多くのライダーが連なる混戦が展開されることが多く、8番手であっても混戦模様においては十分表彰台をねらえる位置。佐々木選手は終盤まで6、7番手付近につけて周回を重ねました。

 レースが残り4周に入ると、トップ集団のライダーが相次いで転倒を喫します。そんな激しいレースの中で佐々木選手は最後まで表彰台を射程圏内とする位置でポジションを争い、3位でチェッカーを受けたのです。今季初、Moto3クラス2度目の表彰台獲得でした。

16番グリッドから追い上げのレースを展開。終盤には表彰台圏内のポジションに浮上した

 2021年シーズン前半戦は4位や5位フィニッシュが続きましたが、表彰台にあと一歩届かずにいました。さらに、第7戦カタルーニャGPの決勝レースでは転倒を喫し、これによって2戦の欠場を余儀なくされました。決勝レース後の会見で、佐々木選手は長く苦しい時間を次のように振り返っています。

「今年はとても厳しいシーズンになっていました。僕としてはもっと期待していたのですが……。勢いやモチベーションを維持するのがとても難しかったのですが、あきらめませんでした。そして、ついに表彰台を獲得できたんです。これが僕の今季初表彰台です。ちょっと遅かったかもしれないですけど、まだ5戦あります。ここからは毎戦表彰台を獲得して、次のシーズンに備えることが目標です」

佐々木選手とともに2位表彰台を獲得したのはチームメイトのデニス・オンジュ選手(KTM)

「怪我だけではありません。ムジェロではともに戦った素晴らしいライダーを失いました(※第6戦イタリアGPでMoto3ライダーのジェイソン・デュパスキエ選手が予選中のアクシデントが元で亡くなった)。シーズン序盤はすごくいろいろなことがあり、僕の人生の中でも本当に苦しいことだったと思います」

 そして「メンタル面でもフィジカル面でも、強くあり続けたことがよかったんだと思います。常に自分を信じ続けていました。苦しい時間にいるとき、そこから這い上がってくるのはそう簡単なことではありません。本当に」とも言います。

金曜日、土曜日はかなり苦戦していたという佐々木選手。決勝レースでは見事な巻き返しを見せた

 2021年最初の表彰台の上で、佐々木選手は何かをかみしめるように天を仰いでいました。その様子は、この表彰台に至るまでの時間の重みを物語っているようにも見えました。

 次戦、MotoGP第14戦サンマリノGPは、2021年9月19日に決勝レースが行われます。今季初表彰台を獲得した佐々木選手のさらなる活躍に注目です。

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