2021年SBK第9戦カタルニア ドゥカティ勢が奮闘もヤマハ・ラズガトリオグルがランキングトップをキープ
バイクのニュース / 2021年9月20日 15時0分
スーパーバイク世界選手権(SBK)の2021年シーズン第9戦カタルニア決勝レースが9月18~19日にかけてカタロニア・サーキットで開催されました。今回のレースではドゥカティ勢の活躍が目立ちましたが、T・ラズガトリオグル選手(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)がランキングトップをキープしています。
■わずか1ポイント差でトップをキープするラズガトリオグル選手
スーパーバイク世界選手権(SBK)の2021年シーズン第9戦カタルニア決勝レースが9月18~19日にかけてカタロニア・サーキットで開催されました。
カタルニアラウンドでは、土曜日に雨の中で行われたレース1でランキング3位につけているスコット・レディング選手(Aruba.it Racing-Ducati)が優勝。2位にアクセル・バッサーニ選手(Motocorsa Racing)、3位マイケル・ルーベン・リナルディ選手(Aruba.it Racing-Ducati)が入賞し、ドゥカティ勢が表彰台を独占しました。
レース2日目、10周で競われるスーパーポールレースでは、フランスラウンドに続きジョナサン・レイ選手(Kawasaki Racing Team WorldSBK)が優勝。2位にとプラック・ラズガトリオグル選手(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)、3位には今季初表彰台のアルバロ・バウティスタ選手(Team HRC)が入賞しています。
2021年SBK第9戦カタルニア決勝レース。ドゥカティ勢の活躍が目立つ大会となりました
また、レース2ではM・リナルディ選手が優勝。2位にT・ラズガトリオグル選手、3位にはスコット・レディング選手(Aruba.it Racing-Ducati)が入賞しています。
今回のレースを終え、ポイントランキング トップ3の選手は次のようにコメントしています。
■トプラック・ラズガトリオグル選手(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)/399ポイント
トプラック・ラズガトリオグル選手(Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK)
「今回のラウンドではレース1は途中棄権、2日目の2レースではともに2位となりました。スーパーポール・レースはアンラッキーで、前を走っていたところでレッドフラッグが振られました。再スタートはわずか5ラップしかなく、あと1ラップあったらレイ選手をパスできたはずですが、残念ながら届きませんでした。でもこのことは気にしていません。それよりも誰も深刻な怪我をしていないことを願っています。
レース2は気温が上がり、グリップ・レベルが落ちて難しい展開になりました。3~4ラップでフロントタイヤの右側がスライドし始め、コーナー進入がうまくできなくなりました。またリナルディ選手をパスしたあとはリアグリップも急激に落ち込んでしまい、後続の追撃もあったため2位争いに集中することになりました。昨日の電子制御システムの不具合を含め、今回はいろいろなことがありました。それでもチームとともに、すべてのレース、すべてのフリープラクティスで着実に進化することができたと思います。彼らには本当に感謝しています。
レースのたびにチャンピオンシップ・ポイントの状況が変化していますが、今日はチームのみんなから、’1ポイント、リードしたよ’と言ってもらえてうれしかったです。毎回、勝利だけに集中しています。次のヘレスも同様です」。
■ジョナサン・レイ選手(Kawasaki Racing Team WorldSBK)/398ポイント
ジョナサン・レイ選手(Kawasaki Racing Team WorldSBK)
「スーパーポール・レースでは、マシンのセットアップがとても良かったです。私のチームは週末を通してマシンを変えていきました。トプラック選手との戦いはとても楽しかったですし、レースではリズムがとても速かったです。誰が最も巧くセットアップしたかよりも、誰がそれを望んだかが重要でした。
全体的にはレース1、レース2ともにポテンシャルを最大限に発揮できず、難しい週末でした。決勝では、スタート直後からブレーキングエリアでマシンを止めるのに苦労しました。
金曜日に長い時間をかけてマシンのシミュレーションを行い、フィーリングは良かったのですが、それでも14周目あたりからペースが落ちてしまいました。でも今日は、レース中盤のペースが最悪で、すべてのコーナーで押し込まれてしまい、バイクを自在に操ることができなかったです。もっと競争力を高めることができたと思うので、本当にびっくりしたし、がっかりしました」。
■スコット・レディング選手(Aruba.it Racing-Ducati)/339ポイント
スコット・レディング選手(Aruba.it Racing-Ducati)
「昨年、このサーキットでは多くの困難に見舞われただけに、この結果は嬉しいです。残念ながら、スーパーポールレースの2回目のスタートでは、クラッシュを避けるためにポジションを大きく落としてしまい、これがレース2を非常に複雑なものにしてしまいました。
バウティスタ選手ををパスしようとして前のグループと接触してしまいましたが、とにかく集中して自分のペースを保つことができました。全体的には良い週末だったので、ヘレスでも同じことができるように頑張ります」。
※ ※ ※
2021年SBK第10戦スペインは9月24~26日にかけてヘレス・サーキットで開催予定です。
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