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ツーリング時にインカムって本当に必要?メリットとデメリットを徹底解説!

バイクのニュース / 2021年9月25日 9時0分

1人で運転するのが当たり前のバイクでは、運転中に誰かと会話をすることは、ほとんどありません。グループツーリングでもあっても、それは変わらないといえますが、インカムがあると話は変わります。バイクの運転中に会話できるインカムはとても便利に感じますが、本当に必要なのでしょうか。

■インカムのメリットと必要性を解説!

 最初に挙げられるインカムのメリットは、ツーリング中に会話ができる点です。バイク数台で行くグループツーリングの際にインカムがあると、運転中がさらに楽しくなるでしょう。インカム無しでバイク数台で走る場合、休憩や給油のタイミングに気を使うこともあります。乗っているバイクが違えば、燃料タンクの大きさや運転中の疲労の度合いは変わってくるものです。

 例えば、スポーツバイクとオフロード、ツアラーの3台でツーリングに行った場合、燃料タンクが小さいオフロードバイクのタイミングに合わせて、給油をすることになります。それを相手に伝えるためには、信号待ちで隣まで近づくか、運転中に身振り、手振りをしなくてはいけません。しかし、インカムがあればそのような手間が一切なくなります。走行中であってもお互いに意思疎通ができるため、ツーリング時には重宝すること間違いないでしょう。

 また、インカムによってはラジオ放送に対応しているモデルもあり、運転中にニュースや天気を聞くことも可能。ノイズキャンセリング機能を搭載したインカムや、高音質な音が聞こえるように、専用のアンプを搭載したモデルもあります。

Bluetoothでスマートフォンと接続することで、さまざまな機能を使うことができます

 加えてBluetoothでスマートフォンと接続できるモデルもあり、普段聞いている音楽をグループ全員で共有できるのです。ツーリングにぴったりなBGMを流せば、運転がもっと楽しくなります。

 ナビの音声案内もインカム経由で聞こえるため、マップ確認のためにバイクを止める必要も少なくなるうえに電話対応も可能で、停車してヘルメットを脱がなくても良い点は非常に便利といえます。

 上記のような多数のメリットを得られるため、ツーリング時にインカムを装着する必要性は高いといえるのではないでしょうか。

■インカムを装着する場合に気をつけておきたい点は?

 まずは、同時通話する際に支障のないよう、メーカーを統一しておきたい点です。インカムでお互いに通信するときは、同じメーカー、同じモデルのほうが相性が良いのです。種類が多いため、他社のインカムでも通話できるモデルはありますが、同じメーカーでないと不都合が生じる場合があります。

ソロツーリング中でも音楽やナビを使うことができます

 それは、同時に通話できる人数が減ってしまうことです。インカムの同時通話ができる人数には上限があり、例えばデイトナから販売されているインカム「DT-01」は、同じDT-01同士なら6人まで接続可能です。しかし、他社のインカムでは4人までとなっており、同時通話できる人数が少なくなってしまいます。しかも、他社のインカムを接続すると、音声の質が落ちたり、接続が安定しない場合も考えられます。

 加えて、グループツーリングで参加する人数が増えると、それだけ同時通話ができるモデルが必要になります。通信可能な距離も、メーカーによってばらつきがあります。距離が長いものであれば1km以上離れていても通話可能ですが、短いものは数百mに設定されている場合もあるのです。また、高性能なインカムは値段も高額です。なによりインカムで会話をするためには、人数分だけ数を用意しなければならず、この点が大きなデメリットといえます。

 インカムは仲間内で会話をする通信機器のため、インカム1個では使い道があまりなく、ソロツーリングでは出番がないと言っても過言ではありません。音楽や音声案内を聞くのであれば、ワイヤレスイヤホンを使ったほうが良いと感じる方も多いのではないでしょうか。

 ワイヤレスイヤホンであればインカムより持っている方も比較的多く、安価なものが多数あります。通話アプリや料金プランのかけ放題を利用して、インカムの代用ができる点も大きな魅力です。しかし、スマートフォンを使って運転すると、「ながら運転」扱いになるのではないかという懸念が残る方もいらっしゃるでしょう。

 道路交通法第71条の第5項5の一部を抜粋すると、「携帯電話用装置、自動車電話用装置その他の無線通話装置(その全部又は一部を手で保持しなければ送信及び受信のいずれをも行うことができないものに限る)を通話(中略)のために使用し、又は当該自動車等に取り付けられ若しくは持ち込まれた画像表示用装置(中略)に表示された画像を注視しないこと」となっています。

スマートフォンの操作は、走行中に行わないようにしましょう

 簡単に説明すると、スマートフォンを手に持ちながら操作しているか、画面を見ていることが「ながら運転」の条件になるのです。走行前に通話できる状態にしておき、走っている間は手で操作を全くしない状態であれば「ながら運転」として扱われません。インカムが「ながら運転」扱いにならない理由も同様です。しかし、周りの音が聞こえなくなるくらいに音量を上げる使い方をすると、違反となります。

 都道府県の中には、運転中の音楽に関して条例に規定を追加している地域もあります。例えば神奈川県警は、大音量でイヤホン、もしくはヘッドホンで音楽を聞き、安全運転に必要な音が聞こえないような状態にするのを禁止しているのです。もし、走行中に音楽を流す時は、音量には注意しましょう。

 条例だけでなく、安全運転に支障が出ると判断されれば安全運転義務違反の扱いになる可能性もあります。インカム、ワイヤレスイヤホン、どちらも安全運転に支障がないと判断されるように使用するのが、何より重要なのです。

※ ※ ※

 インカムは、走行中でも会話を可能にしてくれる便利なアイテムです。グループツーリングがさらに楽しくなる道具ではあるものの、全員がインカムを持っていないと会話に参加できないのがネックです。使う機会が限定されてしまう道具だけに、買い揃えるかは悩むところかもしれませんが、ツーリング時での必要性が高いアイテムであることは明らかでしょう。また、代用として、ワイヤレスイヤホンを使用するのも選択肢の1つです。

 インカム、ワイヤレスイヤホンどちらを使用する音量には十分気をつけ、安全運転に支障が出ないように心掛けましょう。

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