キャンプやツーリングにもオススメの250ccアドベンチャーバイクとは?
バイクのニュース / 2021年10月13日 9時0分
キャンプやツーリングにもぴったりのアドベンチャーバイクは、パワフルな走行とエンジンを搭載しており、最近では250ccモデルが人気を集めている車種です。いったいどんなモデルがおすすめなのでしょうか。
■キャンプ、ロングツーリング、山道、ダートを楽しめるバイクをピックアップ!
アドベンチャーバイクの特徴は、ほかのジャンルのバイクより広い用途に対応可能なところです。しかし、全てのモデルが同じというわけではなく、得意とするシーンがあります。アドベンチャーバイクの購入を考えているのであれば、参考にしてみてはいかがでしょうか。
最初に紹介するのは、ダートを楽しく走りたい、かつ航続距離がある程度長いバイクに乗りたい方にオススメのホンダ「CRF250 RALLY」です。
砂漠を走破するラリーレーサーを意識したデザインで、重量は152㎏と軽量のため未舗装地を突破するのに有利。エンジンは、高回転まで回せる水冷DOHC単気筒を搭載し、最高出力は9000回転で24馬力を発揮します。
12リッターの燃料タンクは、安心して走り続けることができる容量です
従来の悪路を楽しむオフロードバイクは、燃料タンクが少ないのが当たり前でした。しかし、CRF250 RALLYの燃料タンクは12Lあり、長距離でも安心して走り続けられます。また、標準装備されている大型スクリーンにより高速道路などでライダーが受ける風圧を低減し、長距離を走るほど蓄積しやすい疲労を軽減してくれます。
足回りはオフロードバイクに相応しく、倒立サスペンションを装備。タイヤサイズはフロント21インチ、リヤ18インチでABSも備わっています。ただし、リアタイヤのみボタンひとつでABSをキャンセルする機構を搭載しています。
悪路を楽しく走るスペックを持ちながらも、長距離やキャンプツーリングにも対応可能なゆとりを持つ「CRF250 RALLY」。加えて、純正アクセサリーでボックスが用意されており、容易に積載量もアップできる点も魅力。カラーはエクストリームレッドの1色のみを展開しており、メーカー希望小売価格は74万1400円(税込)に設定されています。
35年の歴史を持つヤマハ「SERROW250 FINAL EDITION」
次に紹介するのは、マイペースに走りたい方には、扱いやすいパワーを備えたヤマハ「セロー250」がオススメです。1985年に販売され、残念ながら2020年8月に生産が終了となった、35年の歴史を持つベストセラーのマウンテントレイルバイクです。133kgの軽量な車体と空冷単気筒で20馬力エンジンの組み合わせで、山道を楽しく走ることができます。
基本はオフロードバイクですが、カスタムパーツの種類が多く、アドベンチャーツアラー仕様にカスタム可能。また、悪路を走り込むのではなく、林道を快適に走るのにバランスの取れた完成度の高い1台です。
「SERROW250 FINAL EDITION」には積載性能を高めたツーリングセローもラインナップされていました
女性ライダーや小柄な人も扱いやすいモデルと言われており、オフロードバイクではおそらく上位にランキングする名車といえるでしょう。燃料タンクはほどほどの9.3L。当時のメーカー希望小売価格は58万8500円(税込)で、最終モデルは(ホワイト/グリーン)と(ホワイト/レッド)の2色を展開していました。
根強い人気があるため、今後も状態の良い中古車は売れていくでしょう。しかし、まだワンオーナーやノーマル仕様の中古車は数があるため、気になっている方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
スズキ「Vストローム250ABS」
3つ目に紹介するのは、スズキ「Vストローム250ABS」。クルージングをメインに、かつちょっとした未舗装路も気兼ねなく走行できる1台です。
1980年代、スズキのオフロードバイクに「怪鳥」「DR-BIG」と呼ばれた800㏄単気筒を搭載した大型バイクが注目を集めました。その姿を250㏄クラスで再現したといえるのが「Vストローム250ABS」なのです。
まず特徴的なのは、その車体サイズ。全長2150mm×全幅880mm×全高1295mmと、教習車で有名なCB400スーパーフォア(CB400SF)(全長2080mm×全幅745mm×全高1080mm)より大柄な車体です。
燃料タンクの容量は長距離走行で困らない17Lを装備
エンジンは、高回転かつ伸びが良い2気筒で最高出力24馬力を誇り、燃料タンクの容量は長距離走行で困らない17L。キャストホイールでメンテナンスに優れるチューブレスタイヤを装着できるため、オンロードタイヤを履いて高速道路を快適に走行できます。また、ドライブチェーンやオイル交換など、メンテナンスに便利なセンタースタンドを標準装備している点も魅力のひとつです。
大抵の場合、パニアケースを付けるためには、アタッチメントを装着する必要があります。しかし、「Vストローム250ABS」には標準で装備されているため、すぐにロングツーリング仕様にできます。また、400㏄バイク顔負けの車体の大きさと大型スクリーン、ナックルガードが高速走行の安定性、快適性を引き上げ、楽しいクルージングができるでしょう。
カラーは黒を基調にした「ハイテックシルバーメタリック」と「ソリッドダズリンクールイエロー」、「トリトンブルーメタリックNo.2」、「パールネブラーブラック」の4色をラインナップ。メーカー希望小売価格は61万3800円(税込)に設定されています。
カワサキ「VERSYS-X 250 TOURER」
カワサキ「ヴェルシスX 250ツアラー」。長距離ツーリングも街乗りも、バイクで楽しみたいと考えているライダーにぴったりの1台です。未舗装路の走破性だけでなく、使い勝手の良さ、高い汎用性を持ち、積載量も追求できる多機能モデルといえるのが「ヴェルシスX 250ツアラー」なのです。
オフロードバイクに多い単気筒ではなくパラレルツインエンジンを搭載し、最高出は力33馬力。多くの250㏄のアドベンチャーバイクが不得意な高速道路も、楽に走ることができます。
足回りはアドベンチャーバイクではスタンダードなフロント19インチ、リヤ17インチ、スポークホイールのリムはアルミ製でバネ下重量を低減してくれるのです。
燃料タンクは長距離も安心な17L。これだけあれば、トリップメーターを確認しながら、次のガソリンスタンドがどこにあるかを心配する必要もなくなりそうです。
また、本来は別途用意しないといけないパニアケース、エンジンガードなどの装備も備えています。加えて、バイクスタンドは使い勝手のよさが大きく広がるサイドとセンターの両方を装備。
カラーは「パールブリザードホワイト×メタリックマットカーボングレー」と迷彩柄のオプションカラー「フラグメントカモグレー×メタリックフラットロウグレーストーン」の2色をラインナップしています。後者は本体価格に2万円ほど上乗せとなり、メーカー希望小売価格は70万4000円(税込)~です。
中国ホンダが生産するホンダ「CB190X」
最後に紹介するのは、アドベンチャーバイクに乗りたいけれど値段が高く、購入を迷っているライダーにおすすめのホンダ「CB190X」です。
中国ホンダが生産しており、並行輸入車という事を気にしなければ、コスパの良いアドベンチャーバイクといえるでしょう。加えて、装備が充実している点も魅力。サイドとリヤにパニアケースを標準装備し、その他にもロングスクリーンやナックルガード、エンジンガード、アンダーガードまで備わっているなど、まさにフル装備の1台です。
また、排気量184㏄の空冷単気筒エンジンを搭載。日本では250㏄の部類には入るものの排気量が200㏄に満たないため、出力は低めの15.9馬力で高速走行は得意ではありません。コスパの良いアドベンチャーバイクで、ゆっくりと下道を行くときや、ソロツーリングを楽しみたいときに重宝するバイクとなるでしょう。
一方で重量は148kgと軽量であるため、取り回しは苦労しないでしょう。燃料タンクは14L、デジタル燃料計で残量も把握が簡単です。メーカー希望小売価格は41万9000円(税込)に設定されています。
※※※
アドベンチャーバイクは、他のバイクより多目的に使えるジャンルのバイクです。ツーリングだけでなく、キャンプをしたり山道やダートを走りこんだりと、他のバイクでは進入しにくい場所を楽しめる点が魅力でしょう。
バイクでいろいろな場所に行きたいと思っているのであれば、アドベンチャーバイクを購入の選択肢のひとつに加えてみるのも良いのではないでしょうか。
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